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ザリガニの鳴くところ(WHERE THE CRAWDADS SING) 2022 [さ行の映画]

ザリガニの鳴くところ.jpg “ベストセラー” は未読でも…?( ´艸`)

湿地帯で発見された青年の変死体。
容疑者は、“そこ”に暮らす少女。
真相は、初恋の中に沈む――

ジャンル ドラマ/ミステリー/文芸
製作国 アメリカ
時間  125分

WHERE THE CRAWDADS SING → クロウダッドが歌う場所(直訳)
THE CRAWDADS → “ロブスターに似た小型の淡水性十脚目の甲殻動物” だそうです。
            (ザリガニの米国の俗語)

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日本でも話題となったディーリア・オーエンズの世界的ベストセラー文芸ミステリーを
リース・ウィザースプーンが製作を務めて映画化。
アメリカ南東部の湿地帯を舞台に、ひとつの殺人事件の謎に包まれた真相を、
容疑者とされた少女の過酷な生い立ちと淡い初恋の行方とともに美しい映像で描き出していく。
主演はTV「ふつうの人々」のデイジー・エドガー=ジョーンズ、
共演にテイラー・ジョン・スミス、ハリス・ディキンソン。
監督は「ファースト・マッチ」のオリヴィア・ニューマン。      (allcinema より)
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Marsh Girl → 湿地の女(娘)

と呼ばれ、町の人々から蔑まれる一人の女性が天に召されるまでの物語… 
だとは、まるで予想していませんでした。なにせ “ザリガニ” なので…?(意味不明) (^_^ゝ 

一つの事件の容疑者とされた少女の “成長記録” を見させられる? ような形ですが・・・(苦笑)
私めはお初の デイジー・エドガー=ジョーンズが演ずる “カイア” に魅了されてしまいました。

自分は俳句を続けてきたくせに “自然” とか… 特に “虫” 等は苦手です。(大汗)
なので、苦も無く“自然に溶け込める人” は、それだけで尊敬に値すると思ってしまいます。

official website  『原作者ディーリア・オーエンズからのコメント』  (彼女は動物学者)
「“はるか遠く、ザリガニの鳴くところまで行きなさい”と言っていたのが私の母なんです。」
「私が望んでいることの一つは、自然の風景や湿地や自然環境そのものの場面を観た人たちが、
 観てよかったと感じてくれることです。」               (一部を抜粋)

ということで…
“カイア” を通して、素晴らしい風景を堪能し、“自然” を身近に感じる事が出来たように思うのですが…?
フィクションとは言いながらも、経験に裏打ちされた物語は揺るぎが無いなぁ 等と感服する次第です。

“ザリガニの鳴くところ” とは…?
早とちりの私めが想像をたくましくしていたような? 不気味な場所 などではなく…!(爆)
“自然の中の自然” ヒロインが安心できる場所?という意味と分かり、何となく安堵?でした。w

・・・出だしから、鳥の飛翔の美しさに目を奪われる…!

(CGかな?とも思いますが、それはそれで全然 OK (^_-)-☆)
その鳥はカメラの先を飛びながら…  水の広がりや湿地帯の風景を、観る者に強く印象付ける。

1969年、ノースカロライナ州のバークレーコーブ(架空?)の湿地帯…
監視のための塔(火の見櫓)の真下で、若い男の変死体が発見された。
それは、裕福な家庭の青年チェイス(ハリス・ディキンソン)だった。

保安官たちは放棄された高い塔に登り検分するが、張り出した床の一部分が外れていたりした…!?

『容疑をかけられたのは、‟ザリガニが鳴く” と言われる湿地帯でたったひとり育った、
 無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、
 花、草木、魚、鳥など、湿地の自然から生きる術を学び、ひとりで生き抜いてきた。』
                (official website STORY あらすじ から一部転載)

警察はカイア(デイジー・エドガー=ジョーンズ)を追い、カイアはボートで逃げたりするが…!
やがて捕まり、拘置所送りとなってしまう。(“赤いもの” を押収される…!  帽子?)

そんなカイアの元を訪ねたのは・・・
もうすぐ引退という?老弁護士トム・ミルトン(デヴィッド・ストラザーン)

「弁護をするために君のことをもっとよく知っておきたい…!」と言っても、答えは 「No」

・・・カイアは子供の頃の事を回想する。

母は若く… 兄弟姉妹も居て…! 一家で賑やかに暮らしていた。
ところが、暴力的な父親の振る舞いに耐えかねた母は、ある日一人で家を出て行ってしまう。

その内に姉や兄たち…! そしてとうとう直ぐ上の兄も出て行った。
去り際に「危なくなったらザリガニの鳴くところまで逃げろ」と言い残して…!

取り残されたカイアは、子どもながらに父親との暮らしが上手く運ぶよう知恵を働かせた…?

父親は酒を止めて? カイアに釣り方を教えたり… 買い物に行かせたりもしたが・・・
彼女が拾った鳥の羽や貝殻を大事そうにしているのを見て、軍用のナップザックを譲ってくれた。

父親は、カイアが外部の人間と交流するのを嫌がり、カイアもそれに従っていたのだが・・・
趣味の合う?テイトという少年と親しくなっても、やはり反対されて疎遠に…!?

そんなある日、珍しく手紙が届いた。
それは母からの手紙のようだったが、読んだ父は怒り心頭に発し…! すぐさま焼き捨ててしまう。

その日から父親の態度は変わり…!? (飲酒を再開!?) 
やがて、ぷいと出て行き… カイアは一人になった。

カイアは生きていくためにやるべきことをやり始めた。

浅瀬に棲息する貝を採り…! 黒人夫婦が経営する町の雑貨店へと持ち込んだ。
そして、定期的に買い取ってくれるよう交渉する!?

カイアの事情を察する主人のジャンピンは健気に思うのか、その後も優しく接してくれるのだった。
(ジャンピンの妻はカイアに、教会に寄付された靴を見つけてあげよう と、サイズを訊いたりする…)

成長したカイアは、ある日…
目につくところに不思議なプレゼントが置かれ、目印に鳥の羽が付けられている事を発見…!?

それは、いつかボートで遠出して沼地で迷った時に導いてくれた… テイトの仕業だった。
二人は自然と距離を縮め…  恋人同士に…!

テイトは、カイアの描く生物の絵を褒め、字の読めない彼女に読み書きを教えてくれた。
そして…
素晴らしい出来栄えなので勿体ないから出版したら良い と、出版社を選んでくれるのだが…!
欲のない?カイアはその一覧表を放っておくことに…!?

やがてテイトは大学へと進学することになり、直ぐに戻ると約束して、カイアの元を去って行く。

ところが、独立記念日の花火を二人で観よう!という約束は果たされなかった。
カイアは裏切られた!? と言う思いで怒りが湧き…! 夜明けの渚に泣き崩れるのだった。

そんな頃、雑貨店の主人から “湿地帯の再開発” という情報を教えられる。

そして、プレイボーイと噂されるチェイスと知り合うことになるのだが・・・

さて・・・?

やはり、眼目は法廷シーンでしょうね。

“湿地の女” の味方は・・・
雑貨店の夫婦と、テイトと、帰って来た直ぐ上の兄のジョディと、出版社の人たちくらい? 
そこでのトム・ミルトン弁護士の説得力のある “反対弁論” は見所かと…!? 

老紳士然とした?渋いデヴィッド・ストラザーンの “さりげなさ” がカッコ良く見えました♪
デヴィッド・ストラザーンは何気に売れっ子なのか?近年の話題作に必ずご出演ですね~。( ´艸`)

何はともあれ、自然児のごとき?カイアが、大人の女に成長する過程は・・・
ハラハラさせられ…  時には心の痛みを伴うものでしたけれど…?
“原始的” というのか? (;^_^A  “本能的” なものを感じさせて!? 好感が持てましたね。(汗)

終盤は、何故か訳もなく涙が溢れて来て困りましたが… 快い涙…!(:_;)
久々かも? (って毎度言ってます…?w)

まあ、 “謎に包まれた真相” の行方はともかく…? (^_^ゝ (敢えて触れないようにしています?w)
素晴らしいものに出合えた という心地良さが?先に立ってしまいました…!? (微笑)

(思えば “伏線” じゃないですが、カイア自身がそれらしきものを示してくれていましたね…!? (爆))

私的には、原作未読での鑑賞は正解だったかも! と思っておりまする。 ( ´艸`) 
おかげさまで、新鮮な印象で?佳い映画を観る事が出来て… 至福の時でした♪
(余裕があれば原作も拝読したいものですが…  どうでせふ? (汗))

デイジー・エドガー=ジョーンズ(カイア) Marsh Girl と陰口を叩かれながらも逞しく成長…!
テイラー・ジョン・スミス(テイト) 貧しい生まれながら大学へ進み、その後は研究所へ…!
ハリス・ディキンソン(チェイス) 町の名士の子?
マイケル・ハイアット(メイベル) 雑貨店の奥さん
スターリング・メイサー・Jr(ジャンピン) 雑貨店の主人
デヴィッド・ストラザーン(トム・ミルトン) 老弁護士

原作 ディーリア・オーエンズ  『ザリガニの鳴くところ』(早川書房)

脚本 ルーシー・アリバー

テイラー・スウィフト TAYLOR SWIFT オリジナル・ソング「キャロライナ」

監督 オリヴィア・ニューマン

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