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108時間(NO DORMIRAS/ YOU SHALL NOT SLEEP) 2018 [アルファベット・数字で始まる映画]

108時間.jpg スペイン女優ベレン・ルエダ 最新作 ( ´艸`)

眠ってはいけない!
その先に起こる想像を絶する恐怖。

ジャンル ホラー
製作国 アルゼンチン/スペイン/ウルグアイ
時間  107分

NO DORMIRAS → あなたは眠らない
YOU SHALL NOT SLEEP → あなたは眠ってはならない

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今年も素敵な不思議映画との出会いが沢山ありますように…!  (^人^)
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新進気鋭のグスタボ・エルナンデス監督によるスリラー。
ある劇団が新作舞台の準備として、廃屋の精神病棟を使うことに。
108時間眠らずにいた女性の悲劇を描いた舞台の主役の座を狙うビアンカは、
登場人物の心理に近付くため不眠に挑むが…。  (TSUTAYA DISCAS より)
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ベレン・ルエダ最新作にして、鑑賞のラストとなりました。(未見の2作はレンタル出来ず… orz)
ホラー映画ということで、躊躇しないでもなかったですが? 乗り掛かった舟なので? 制覇! (笑)

しかしながら、お初の監督さんですし… ってことで、ビビり気味の鑑賞なのでした。(ウ^_^ソ) 
えげつない程の “衝撃” はないものの…? それなりの怖さを味わうことになりました。w

私的には、ベレン・ルエダの余裕の演技を愛でる事が出来ましたし…!?
とても楽しめたという印象なのでしたが・・・
確かに解り難い表現もあり、それが邪魔をしたのか?世間様の評価はイマイチな感じでした…?(苦笑)

オープニング・・・ 
(ん? 何この音は? カッシャーシャー カッシャーシャー って、とても耳障り…!)

一人の女性がおそるおそる廊下を行くと、不自然な位置にあるレコードプレーヤーが空回り…!
女性はそれを見つけると、即 止める!(このパターンはその後も出て来て…  何かの暗喩なのかも…?)

その後、女性は部屋の中を覗き込んでみる…。 
すると、サッサッサッサッ と、また別な耳障りな音が…!

それは… 険しい表情の老婆が乱れた髪を執拗にくしけずる音だった!?
(鏡に映ったのは、同じポーズ、同じ仕草…  の “女性” の姿…!)

1975年・・・
「昨日マーリーンは5時間もデッサンを…!」
と、アルマ(ベレン・ルエダ)はオーディエンスに向って語り出す。

マーリーンと呼ばれた女性はガラス越し…!
檻のように? 囲まれた別のエリアに居て、一心不乱に髪を梳いている…。

「“絵が上手くなったわね” と話し掛けてみると、何と答えたと思いますか?」とアルマ。
一寸間を取って… 「“私じゃない”」
そう言った時のアルマの顔は恐い程の迫力…! ( ̄ο ̄;

「彼女は起き続けて まもなく108時間になります」と続けて解説する。

「ある時から “女性が見える” と言い出して… 
 操り人形のように “女性” と同じ行動を取るように…!?」
「マーリーンにとって… 幻覚が現実になりつつあります」
「非常に恐ろしくて暴力的な現実…!」

タイトルコール

黒画面に解説の文章が・・・
「研究の結果 96時間の断眠後には精神病エピソードや幻覚症状が起きることが判明
 4日間眠らずに過ごし極度の恐怖を感じて精神や肉体が崩壊した症例の記録もある
 被験者たちは眠りと狂気と死の “辺獄(リンボ)”  を彷徨っていたと述べている
 1980年代に ある集団が この実験を越える試みをした」

1984年・・・
本番中の? 舞台の幕の間からそっと客席を窺う二人の女優…。
「アルマ・ベーム・カンパニー が来ているらしいよ!」

すると、舞台袖の方から何やら騒ぎが起こる…!?

ビアンカ(エバ・デ・ドミニシ)の父親が押しかけて来て、出演を止めさせようと言うのだ!?
ビアンカは父親を楽屋へ案内し、なだめて…  やおら “本番” に臨む。
(父親は精神が不安定で、治療中の身だった…? その後、父親は楽屋から消えていた…)

ビアンカは終演後、アルマ・ベームの研究者?という年配の男性から声を掛けられる。

(元女優で演出家という?) アルマは、次回作に情熱を傾けているが、数名の脱落者が出て…!?
初日は1週間後だが、主演女優が居ない… と言う。

ビアンカが「何故主演女優が降板したの?」と尋ねると「手法が合わなかった」とのことで…?
「アルマは感情表現の実験的な手法が好きで… 今は “断眠” に取り組んでいる」と…。

そんな会話の後で、クラッソ(ヘルマン・パラシオス)はビアンカを “主演女優” へと誘うが・・・ 
彼女は「出来ない… 父の看病があるから…」と断るのだった。
「決めたら電話してくれ…  二日だけ待とう!」と言ってクラッソは帰って行く。

その夜、無事帰宅していた父親に安堵したビアンカだったが・・・
父は・・・  “このままでは危険!” と?
いきなりハサミでビアンカの髪を切ろうと襲い掛かってくる!? ( ̄ο ̄;

彼女は抵抗時に少し傷を負ったが… それで父親は我に返ったようだった…!?  
その後、父親は精神病院へ収容されることとなる…。

気分を一新したビアンカは・・・
アルマの特集番組の “録画” で何度も?観た “主演女優” マーリーン・ベネットの自宅を訪ねてみる。

マーリーンは、あの後すぐに引退してしまったようなのだが・・・
「警告しておくわ… アルマの “断眠” の劇は危険よ」 と真剣な表情で助言してくれた。

ビアンカは、居間の飾り棚に見つけた “(断眠の)記録帳” を、こっそり持ち帰ってしまう!?(¬、¬;

・・・ビアンカが外で待っていると、クラッソは約束の時間に迎えに来てくれた…!?

しかし…
ミニバス?の中にはすでに、先日の公演の共演者セシリア(ナタリア・デ・モリーナ)が乗っていた…!

クラッソが言うには…
アルマは、ビアンカとセシリアの二人にヒロインのドラ役を競わせたい…  と思っているのだ と。
渡された台本には “おおぐま座” というタイトルが…! (クラッソ曰く… 作者不明…?)

先に台本を渡されていたセシリアが、かいつまんで… ビアンカに説明を…。
「ドラは母親になったけれど 赤ん坊を愛せない… 産後うつの症状がひどくなって…?
 ある日 とうとう自分を傷つけ… 夫を殺してしまう…! そして娘を浴槽に沈めようと…?」
(クラッソ曰く… 結末はまだ決めていないようだ…?)

やがて、稽古場 且つ劇場となる『サンタ・レヒナ精神科病院』へ到着するのだが・・・

閉鎖されて久しい?立派な佇まいの建物の中に入ると、荒廃した印象は否めず…!? 
呼び掛けてみても誰も応えず…!?
クラッソは二人に、二階に行って気に入った部屋を選ぶように言い残し、どこかへ消えてしまう。

さて・・・?

INSOMNES → 断眠 (とありましたが PCの翻訳では “不眠症” でした)

現場には演出のアルマと、その息子で、風変わりな芸術家肌の?フォンソ
ベテランらしい?女優のサラが居て・・・
クラッソが連れて来たビアンカとセシリアを加えて、皆で一緒に食事をしたり致します…。

どの人も眠っていない筈なのですが…?
確かに “眠らないための工夫” 等が色々と語られる箇所もあるのですが…!
何だか、みんな元気そう…!?(汗)
(ビアンカが眠らない歴 “○○時間” とかいう区切りの時は、誰かがポラロイド写真を撮っていました)

それより、ひたすら “演技” に執着する?ビアンカの真剣な表情を追い続けるので、画面が暗い!?(爆)

時間経過と共に、ビアンカは “別世界” へ行くこともあり…!? (¬、¬;
現実と幻覚との境があいまいになって…?? 
そこが、面白くもあり…  わかり難いところでもあり…? といった感じでしょうか? (苦笑)

ネタバレ承知で言ってしまいますとっ f^_^;
根底にあるのが “亡き母の愛を確かめたくて…!” という娘の気持ちなのですが…?(セシリアの方…)
それに絡めての? “断眠” なり “芝居” なりの “ホラーテイスト” なので…!?
どうもピンと来ないなぁ  という感じは否めませんでした?

(お金を払って観劇する客もいるわけで…! はたして彼らにすべて伝わるのだろうか?という疑問も…!?)

・・・あまり盛り上がらない “クライマックス”  (って…? (¬、¬; オイオイ)

ドラに憑依された?ビアンカが、(本物の)娘のセシリアを抱き寄せて “泣かせる台詞” を言うシーン…

それを、じっと見つめる演出のアルマは、ビアンカの指先が微妙に動いていることを見逃さない…!
アルマは「演技だわ…」と、一瞬険しい表情になるが? じわじわと “歓喜の微笑” に変わって行く…?

・・・一人、演出のアルマだけ… 観客の喝采を一身に浴びている感じでしたね…!? 
(ベレン・ルエダの独擅場か? と思しき見せ場ではあるのですけれど… ( ´艸`) う~む)

そんな中、アルマの息子のフォンソは口にガソリン様のものを含み? 観客に吹き掛ける!?(爆)
臭いに気付き、逃げ惑う観客たち・・・

アルマは・・・
(ドラによる攻撃(自傷行為?)で脚に傷を負っている) ビアンカを炎から守りながら、語る。

「真剣な思いはだれも止められない… 芸術家は創造するけど… 私は破壊するタイプなの…!」
「これはサーカスのショーに似ている・・・
 例えば… 死んで欲しいとは思わないけど…! 安全ネットは嫌… 金返せって言いたくなるわ
 演者には命を懸けて欲しい…! もし落ちたら… 絶対に目を背けない」

アルマはその直後… 誰かに憑依された息子のフォンソに殴り殺される…!(爆)
(昔、同じ場所で上演した芝居でもあるし、現実に起こった話でもあるが? これは新たな展開…!?)

ラストは、その5ヶ月後…
父親と普通に暮らせるようになった?ビアンカは、長椅子ですやすやと仮眠中…!?
父は食事も用意してくれていて…! 届け物が有ったと知らせてから、一人でお出かけを…。

・・・封筒の中身は1冊の本…
『LANA BLANCA 白い毛糸 アルマ・ベームの自殺劇場』 著者はクラッソ。

「孤高のイスメネに贈る クラッソより」のサインに気付いたビアンカは目を細めて良い笑顔になった。
(因みにイスメネとは、クラッソが見に来た芝居でビアンカが演じた役名…! その時は助演でした)

ところが、視線の先のソファーに或る “虫” を認めると顔色が変わる…!
やおらライターに火をつけて、その炎にじっと見入るビアンカ!?  (ここで終わります)

“虫” はアルマが何気に触っていたカミキリムシ的な?虫・・・
“炎” はアルマの息子のフォンソが「何かが見える?」とビアンカに教えた “やり方” でした。

まぁ、そんな感じなのでしたが・・・(;^_^A
ヒロインのビアンカを演ずるエバ・デ・ドミニシが… 悪くはないけど魅力は? う~ん?(¬、¬;

ん? これはあくまで個人的な意見ですけれど、ちょっと残念だったかな? と思います。(汗) 

しかしながら…
“瞬間爆睡” の持病がある私めが あ~だこ~だと感想を言うのもおこがましい事です!
それはよく承知しておりまする。(汗)

ベレン・ルエダ(アルマ・ベーム) 舞台演出家
エバ・デ・ドミニシ(ビアンカ・ヒラルド) 女優
ナタリア・デ・モリーナ(セシリア) 女優
ヘルマン・パラシオス(クラッソ) アルマのアシスタント? 脚本家?

脚本 フマ・フォッデ

監督 グスタボ・エルナンデス

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