そうしゆん・さうしゆん(早春) [駄句 春]
早春の露地に香箱座り猫 Labyrinth
(そうしゅんのろじにこうばこずわりねこ)
副季語はナシ
(そうしゅんのろじにこうばこずわりねこ)
副季語はナシ
立春後、二月いっぱいくらいがだいたい早春にあたる。
暦の上ではすでに春は立っているが、寒さは去りきらない。
と言って、春の足音はどこからか聞こえて来て、
樹木の膚を見てもかすかに春の息吹が感じられる。
季感は「春浅し」とだいたい同じであるが、
それよりもやや期間が短く、寒さもつよく、
春匇々(そうそう)といったかんじである。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
昨日が立春でしたので、早速「春の季語」を…。(^_^ゝ
昨日が立春でしたので、早速「春の季語」を…。(^_^ゝ
こがい・こがひ(蚕飼) [駄句 春]
教室の隅の蚕時雨たえまなく Labyrinth
(きょうしつのすみのこしぐれたえまなく)
副季語に 養蚕 種紙(たねがみ) 掃立(はきたて) 蚕籠(こかご) 飼屋(かひや)
蚕棚(かひこだな) 蚕室(さんしつ) 蚕養時(こがひどき)
春蚕を飼うことである。
養蚕はわが国農業の重要な副業で、特に中部・東北両地方で盛んに行われているが、
最近は絹が化繊に押されているため、昔時のようではない。
飼育法は、年と共にだんだんと進歩し、夏・秋に飼われるもの、夏蚕・秋蚕も最近は盛んになった。
種紙にびっしり付着した蚕種(こだね)から、蚕を発生させる方法を《催青》といい、
二週間後に孵化した毛蚕(けご)を種紙から、羽箒で蚕座(こざ)に払い落とすことを掃立という。
毛蚕の時分には、桑の若い葉を食べさせる。
成熟するに随いかたい葉をたべさせ、最盛期には桑を食う音がはげしい雨音のように聞こえる。
一週間ごとに一回ずつ脱皮、休眠して、五回目に上簇(じょうぞく)し始める。
掃立から上簇までは約二十九日、上簇の前後十日間くらいを蚕ざかりと言い、
その間農家は、息つく暇もないくらい忙しい。
掃立は普通四月中旬だから、繭の取れるのは五月の半ば以降である。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
蚕時雨(こしぐれ)は昔の歳時記には載っていないのかも…? ですね。(汗)
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五月 皐月となりました。今月も変わらぬ御贔屓を…。 <(_ _)>
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(きょうしつのすみのこしぐれたえまなく)
副季語に 養蚕 種紙(たねがみ) 掃立(はきたて) 蚕籠(こかご) 飼屋(かひや)
蚕棚(かひこだな) 蚕室(さんしつ) 蚕養時(こがひどき)
春蚕を飼うことである。
養蚕はわが国農業の重要な副業で、特に中部・東北両地方で盛んに行われているが、
最近は絹が化繊に押されているため、昔時のようではない。
飼育法は、年と共にだんだんと進歩し、夏・秋に飼われるもの、夏蚕・秋蚕も最近は盛んになった。
種紙にびっしり付着した蚕種(こだね)から、蚕を発生させる方法を《催青》といい、
二週間後に孵化した毛蚕(けご)を種紙から、羽箒で蚕座(こざ)に払い落とすことを掃立という。
毛蚕の時分には、桑の若い葉を食べさせる。
成熟するに随いかたい葉をたべさせ、最盛期には桑を食う音がはげしい雨音のように聞こえる。
一週間ごとに一回ずつ脱皮、休眠して、五回目に上簇(じょうぞく)し始める。
掃立から上簇までは約二十九日、上簇の前後十日間くらいを蚕ざかりと言い、
その間農家は、息つく暇もないくらい忙しい。
掃立は普通四月中旬だから、繭の取れるのは五月の半ば以降である。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
蚕時雨(こしぐれ)は昔の歳時記には載っていないのかも…? ですね。(汗)
七十二候の一つに「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」があるそうです。
二十四節気の小満の初候にあたり、5月21日~5月25日頃のようですが…
この句は、そんな頃に出すのが良いのでしょうね。(汗)
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五月 皐月となりました。今月も変わらぬ御贔屓を…。 <(_ _)>
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ももちどり(百千鳥) [駄句 春]
百千鳥農耕嬉々と老ダンサー Labyrinth
(ももちどりのうこうききとろうだんさー)
副季語はナシ
百千の春禽が群り囀るのをいう。
「囀り」よりもやや風景的な実体感のある季語である。
春の山や森に行くと、百千鳥の合奏が楽しく愛らしく聞こえる。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(ももちどりのうこうききとろうだんさー)
副季語はナシ
百千の春禽が群り囀るのをいう。
「囀り」よりもやや風景的な実体感のある季語である。
春の山や森に行くと、百千鳥の合奏が楽しく愛らしく聞こえる。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
はるあらし(春嵐) [駄句 春]
春嵐元獄舎てふホールとや Labyrinth
(はるあらしもとごくしゃちょうほーるとや)
副季語に 春疾風(はるはやて) 春飈(しゅんれい) 春北風
柔らかに吹く春の風ではなく疾風である。
三、四月の候は異常に乾燥した日が続き、また疾風が定常的に長時間砂塵を巻いて吹く。
空が黄色く濁って見えることがある。大火の多いのもこの候である。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(はるあらしもとごくしゃちょうほーるとや)
副季語に 春疾風(はるはやて) 春飈(しゅんれい) 春北風
柔らかに吹く春の風ではなく疾風である。
三、四月の候は異常に乾燥した日が続き、また疾風が定常的に長時間砂塵を巻いて吹く。
空が黄色く濁って見えることがある。大火の多いのもこの候である。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
はるた(春田) [駄句 春]
下野の里山沿ひの春田かな Labyrinth
(しもつけのさとやまぞいのはるたかな)
副季語に 春の田 げんげ田 花田
稲を刈った跡、春までそのままにしてある田。
水も豊かに、きらきらと日光を受けてさざなみを立てている田も有り、
げんげの咲き広がっている田、鋤き返された田もある。
げんげ田を花田という地方もある。(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(しもつけのさとやまぞいのはるたかな)
副季語に 春の田 げんげ田 花田
稲を刈った跡、春までそのままにしてある田。
水も豊かに、きらきらと日光を受けてさざなみを立てている田も有り、
げんげの咲き広がっている田、鋤き返された田もある。
げんげ田を花田という地方もある。(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
ゆきやなぎ(雪柳) [駄句 春]
知己失せし盆地の駅や雪柳 Labyrinth
(ちきうせしぼんちのえきやゆきやなぎ)
副季語に 小米花
渓谷の岩上などに自生するが、多くは鑑賞用に栽培されるばら科の落葉小灌木。
早春、白色の小花を三ないし七個繖形状に枝上に満ち開き、花の終わるころ芽が萌え出る。
雪のように花が純白で、葉が柳に似ているので雪柳という。
俗称小米花というのは、花の形が米粒のようなのでこう呼ぶ。
雪柳はよく生け垣や庭に植えられ、その群落をなしたものは見事である。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(ちきうせしぼんちのえきやゆきやなぎ)
副季語に 小米花
渓谷の岩上などに自生するが、多くは鑑賞用に栽培されるばら科の落葉小灌木。
早春、白色の小花を三ないし七個繖形状に枝上に満ち開き、花の終わるころ芽が萌え出る。
雪のように花が純白で、葉が柳に似ているので雪柳という。
俗称小米花というのは、花の形が米粒のようなのでこう呼ぶ。
雪柳はよく生け垣や庭に植えられ、その群落をなしたものは見事である。
(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
はな(花) [駄句 春]
初恋の君降りし駅花の雨 Labyrinth
(はつこいのきみおりしえきはなのあめ)
(はつこいのきみおりしえきはなのあめ)
副季語に 花影 花の雨 花の山 花便り 花の昼 花の雲
花盛り 花埃 花の宿
花と言えば桜花のことである。
花と言えば桜花のことである。
古今集の「久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらん」の花は桜で、
その他花を冠して桜に通わせた言葉は実に多い。
花の雨は、桜の咲くころの雨、
花の雲は桜の花が爛漫と咲いた景情、
花埃は、花どきの埃をいう。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
つばめ(燕) [駄句 春]
子パンダの背なの青色つばくらめ Labyrinth
(こぱんだのせなのあおいろつばくらめ)
副季語に 乙鳥(つばめ) つばくろ つばくら つばくらめ 飛燕(ひえん)
燕来る 初燕
周知の渡り鳥である。内地への渡来は春。人家の軒先などに巣を営み繁殖、秋に南へ帰る。
背部は光った黒色、腹部が白いので印象的である。尾は二つに切れていて飛翔力が強く速力も早い。
空中をひるがえり、地上や人の肩をすれすれに飛ぶのは鮮やかである。
初燕はその年初めて見る燕。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
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4月 卯月も、どうぞよろしくお願い致します。<(_ _)>
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(こぱんだのせなのあおいろつばくらめ)
副季語に 乙鳥(つばめ) つばくろ つばくら つばくらめ 飛燕(ひえん)
燕来る 初燕
周知の渡り鳥である。内地への渡来は春。人家の軒先などに巣を営み繁殖、秋に南へ帰る。
背部は光った黒色、腹部が白いので印象的である。尾は二つに切れていて飛翔力が強く速力も早い。
空中をひるがえり、地上や人の肩をすれすれに飛ぶのは鮮やかである。
初燕はその年初めて見る燕。 (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
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4月 卯月も、どうぞよろしくお願い致します。<(_ _)>
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みずぬるむ・みづぬるむ(水温む) [駄句 春]
三度目のワクチン接種水温む Labyrinth
(さんどめのわくちんせっしゅみずぬるむ)
副季語に 温む水
春の暖かい日射で水はぬるんでくる。
洗い物、厨の水仕事など水のぬるんできたことは何よりも嬉しいことである。
水辺に立つと魚介にも春の動きが見える。(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)
(さんどめのわくちんせっしゅみずぬるむ)
副季語に 温む水
春の暖かい日射で水はぬるんでくる。
洗い物、厨の水仕事など水のぬるんできたことは何よりも嬉しいことである。
水辺に立つと魚介にも春の動きが見える。(合本俳句歳時記 新版 角川書店編)