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スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー(EN KARLEKSHISTORIA / A SWEDISH LOVE STORY) 1970 [さ行の映画]

swedish.jpg  40年ほど前の作品です。

製作国は当然 スウェーデン(笑)
何故か鑑賞することになってしまいましたっ(苦笑)

実は、同じ監督の 『愛おしき隣人』 に興味を持ち、前売り券を購入しましたところ
この作品も記載されていまして、どちらを選んでも良い という事なのでした。

結局こちらにしたのですが、なかなか良い作品でしたよ。

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1970年本国スウェーデンで70万人を動員し、青春映画の金字塔として、
社会現象をも巻き起こす大ヒットを記録した。
日本では翌年に『純愛日記』という邦題で、『小さな恋のメロディ』と同時公開された。
当時は約20分カットされ公開されたが、今回完全版として復活する。(作品資料より)
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15歳の少年ぺルは、ある日、素敵な少女と出会った。
二人は互いに魅かれ合うが、恥ずかしくてうまく切り出せない……。
若い男女の微笑ましい純愛を描いた青春ドラマ。 (allcinema より)
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初め・・・ 音楽は聞こえるのにスクリーンは真っ黒・・・  
・・・の状態が暫く続いたので 思わず不安な心持ちになってしまいましたが (苦笑)

やがて、郊外の病院らしき風景から、物語はゆるーく進み出しました。(笑)

まあ、それが演出の “狙い ” なのでしょうが?
映し出される沢山の人々から、自然に主役の二人が浮かび上がって参りました。

少年は、長めの髪が巻き毛になって、ちょいと腕白そうな顔をしています。

少女は、まさに美少女。
繊細さと あどけなさと 感受性の強さが、ブルーの瞳に凝縮されているかのようです?

大人に混じって居る時の二人。
同世代の子たちと居る時の二人。

意識しあいながら、二人はだんだんと近づいていきます。

この辺りになると、巧い描き方だなぁ と思い始めるのですが
最初 慣れるまでは、
「このまま冗漫路線でいくのかな? なんだか 眠くなりそうだな・・・」
等と思っていました。(苦笑)

しかし、ネタバレになりますが
子供達 冷めた眼をして煙草スパスパが日常茶飯事のようなのですよ。
日本では考えられないことでも、カノ地では ごく自然のことだったのでしょうか?

短くなった煙草をいつまでも消さないで指で挟んでいる・・・
なんとも奇異に映った光景でした。(苦笑)

そんな彼等なのですが、恋に関しては、やはりまだまだ子供・・・
微笑ましい展開を、くすぐったいような思いで眺めてしまいました。(笑)

そのうちに、二人の事で、周りの大人達が動き始めるのですが・・・
さて・・・。


二人の純愛は、丁寧に、あたたかい眼差しで描かれるのですが・・・

主役の二人を取り巻く大人達が、とにかく面白いと言うか、とても興味を引かれました。

性格設定がユニークと言うのでしょうか・・・?
それぞれを、ジックリ、ねっとり?の描写で印象づけていくのです。

いままで受けたことの無いような新鮮な衝撃・・・ “軽い“ 衝撃でしたけれどね(笑)
久々に、“人間の営み” というような言葉を思い出してしまいました。

なにはともあれ、この作品の魅力は 美少女アニカ役のアン=ソフィ・シーリンでしょう。
思春期に差し掛かった少女の可憐な “輝き” を見事に体現していたと思います。

もちろん、
お相手の男の子も、普遍的な少年像を素直な演技で好演しておりましたけれど・・・。
(しかし終わりは意外な方向へ行って、ちょいと唖然・・・!?(爆))

時代は移っても、“初恋” は色褪せることなく! ・・・ってところでしょうか。(微笑)


ロルフ・ソールマン(ペール) 15歳の少年 
アン=ソフィ・シーリン(アニカ) もうすぐ14歳の少女


監督・脚本 ロイ・アンダーソン

swedish1.jpg ペールとアニカ
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Labyrinth

Erua さん (^_^)ノ nice!どうもありがとうございます~
by Labyrinth (2008-07-13 22:34) 

Tommy

この映画、僕は5回見ています。銀座の封切り館が初めてでした。
アニカが可愛いいですね。
初恋の進行がとてもうまく表現されていました。
これ以上のラブストーリーに出合ったことはありません。
ラストで大人っぽくなったアニカのアンニュイさが絶品です。
新学期の不安、これからの恋愛関係の維持への不安までおまけについてくる、とてもいい映画だと思いました。
北欧の子供たちは明るいですよ。子供たち(大人ではない!)は人前でキスしたり触りあったりごく普通です。ノーブラが普通です。夏が短いので胸にも日光浴。空港では(子供たち、大人はしません)アイスクリームの口移し、なんかごくフツーデス。親も暖かい目で見守ってます。
就学旅行の引率してた先生と二人で中学生の奔放さ(電車の中でキスやそれ以上のことしてた)に「アタマ痛いね~」って笑いあって仲良くなったことがあります。
タバコは二本の倍以上の値段ですから今は吸わないのでは、と思います。
背景には富の蓄積と自分たちの税金で高福祉を維持している誇りがあるように感じています。
英語(北欧語は全然駄目です)少し勉強したのは、この映画のおかげかも。
僕のYouTubeはメリーホプキン(と我が家の愛犬、シーズー)専用ですが、暇なときにご覧くださるとうれしいです。フレンドリストにはメリーホプキン(の今の会社)、お嬢様、世界のトップファンが含まれています。本人公認ですから、歌が削除されることはありません。大阪万博バージョンの「悲しき天使」をお楽しみください。
Tommy
by Tommy (2009-05-10 20:55) 

Labyrinth

Tommy さん (^_^)ノ こんばんは。
コメントどうもありがとうございます。
おぉ~5回もご覧になったとはっ だいぶお気に入りということですね!(笑)
北欧の映画ってなんか良い感じで、心惹かれます。
この映画の子たち 格好良くて綺麗でした。

飛んで、シーズーちゃん拝見してきましたよ!
大事にされているご様子が伝わって参りました。
メリーホプキンさんの歌も聴かせて頂きました。
初めてでしたが、とても繊細な歌声ですね~ 優しく響いて参りました。
by Labyrinth (2009-05-11 00:06) 

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