北の橋（LE PONT DU NORD）１９８１：ごまちゃん'ｓ備忘録：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

北の橋（LE PONT DU NORD）１９８１　[か行の映画] [編集]

LE PONT DU NORD.jpg 母娘の共演・・・

ジャック・リヴェット監督作品にして２時間程　という・・・(^_^;

---------------------------------------------------------------------------
映画の冒頭、ヒロインのバチスト（Ｐ・オジェ）がミニバイクでひたすらパリの街を走り回る。
彼女の主観ショットの連なりの、何の計算も感じないだらしないまでの即興演出に
まずは呆気にとられる。その幾分長い開幕に、退屈するどころかすっかり魅了されていると、
彼女のバイクはいきなり転倒。前を横切った女性を避けようとしてハンドルを切り損ねたのだ。
その女マリーは刑務所を出たばかりの元テロリストで、
永い監獄暮らしのせいで閉所恐怖症、屋外で寝ているという変わった設定。
始めは彼女に悪態をついていたバチストだが、やがて再会すると、恋人との連絡役を引き受ける。
しかしそこから、パリの街を双六に見立てた、秘密の地図に従っての謎解きゲームが始まる……。
下敷きとなったのは『ドン・キホーテ』。
リヴェット監督は冒険活劇の面白さを、街をパズルにして展開させた。
比較的、演劇的枠組みの中の表現を好むリヴェットの、最も純粋に映画的なオール・ロケによる作品。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（allcinema より）
---------------------------------------------------------------------------

パリの街に響き渡る「リベルタンゴ」

不思議少女？バチストは「さあ来いバビロン」と気合いを入れて!?
勇壮なライオンの石像にガンを付ける!? ＾ｑ＾
いえいえ憧れの眼差しで見惚れる　と言った方が当たっているのかも？w

最初はヘルメットに覆面で!?　少年のような佇まいだったのが
次には、お団子のひっつめ髪、そして髪を片側に流すお下げ髪・・・
豊かなブルネットのロングヘアにと変化している頃にはっ
すっかりこの不思議女優に取り込まれておりました!? w

ノーブルな横顔にあの素っ頓狂な高音は似合わねぇ～　(>_<)
本当にギャップあり過ぎ！

しかし、なんと残念なことに・・・
「満月の夜」の２ヶ月後に急逝ですと・・・。
２５歳　う～むむむ　若すぎますね～
（因みに「満月の夜」見たいと思いましたらネットレンタルはナシでした・・・(￢､￢;）

母ビュル・オジェとの共演もこの１作だけということで・・・
そんなことを踏まえて再度見返してみますと、どんどん愛着が湧いてきてしまいます。

LE PONT DU NORD_2.jpg 　

・・・映し出されるパリの街は、ほとんど観光で見せる表の顔ではなく!?
建設途中であるとか、解体を待っていると言ったような荒廃した風景。
廃線になったレールとかも　哀愁感が漂っていたりして・・・
そこがまた良い　というか貴重な映像だな！と思うところなのですが・・・。

そんな中、
マリー（ビュル・オジェ）が昔の恋人が待つ凱旋門を目指して！
広い道路を駆け抜ける　という長回しのシーンがとても素敵で♪　印象的でした。

ビュル・オジェはそこそこの年齢にもかかわらず!?
相変わらずのCuteな表情を見せていました。

刑務所帰り　という設定でしたけれども、
疲弊した様子もありながら!?　むしろ恋する女をさりげなく演じて、素敵でしたね♪

マリーとバチスト　　気の合った二人が、ひょんなことから謎の地図を得て・・・
さて、これから謎解きの旅に出て、どんな興味深い出来事が始まるのだろう!?
と言うところなのですが・・・

LE PONT DU NORD_1.jpg

・・・まぁ、興味深い展開になるにしても、とてもシュール!?
そんな乾いた感覚のシーンが続き・・・
　
感情移入し過ぎの自分にはちょいと衝撃的だったかも・・・　と申しましょうか？
急に現実に引き戻された!?　感がありましたね～（汗）

しかしながら、
ストーリーは平易なようで居て、意外性があり!?
面白くて・・・　最後まで気が抜けないなー　という部類の作品でした。
大好きな作品　と言っても良いくらいです。

バチストはどうにも掴み所のない不思議な子でしたね。（笑）

ビュル・オジエ（Marie）
パスカル・オジエ（Baptiste）
ピエール・クレマンティ（Julien）
ジャン・フランソワ・ステヴナン（Max）
ベンジャミン・ボルティモア（Le Max au couteau）
スティーヴ・バエズ（Le Max au manteau）

脚本
ビュル・オジエ
パスカル・オジエ
シュザンヌ・シフマン　

監督・脚本　ジャック・リヴェット