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武曲 MUKOKU 2017 [ま行の映画]

MUKOKU.jpg 熊切和嘉監督作品 久々です ^^;

破滅か、救いか――

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芥川賞作家・藤沢周が現代を舞台に書き上げた剣豪小説『武曲』を
「夏の終り」「私の男」の熊切和嘉監督が映画化。
剣道に特別な才能を持ちながら、師である父との確執から自堕落な生活を送る男と、
死に魅せられた無自覚な天才少年が出会い、剣を通じて2人の運命が激しく交錯していくさまを
リアルかつ緊張感あふれる筆致で描き出す。
主演は「そこのみにて光輝く」の綾野剛と「2つ目の窓」の村上虹郎。
共演に小林薫、柄本明。            (allcinema より)
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熊切和嘉監督作品 久々~ と言いながら、こんなこと言うのもナンですが  (・・*)ゞ
作品自体、実はほとんど把握してなくて・・・ (爆)
綾野剛だし、時間的にも合うし~ てなことで、軽いノリで観ることにしたものの
タイトルの読み方もあやふやな状態・・・orz (当然原作未読!w)

そして、観始めてからは・・・ おやおや?(・_・?) ハテナ?

剣道に真剣に取り組む親子の成長物語なのかな? と思いきや
いきなりライヴハウスでの少年ラッパーのガナリ声!? ( ̄ο ̄;

その子が村上虹郎と言い、父が俳優の村上淳、母が歌手のUA(ユーア)ということなど
その時は、知る由もない私めでしたがっ (汗)
声も良いし、テンポもキレも然り!なかなかのパフォーマンスだなぁ 等と思って観ていたわけです。w
(邦画もTVドラマも普段はあまり観ないので存じあげませんでした ^^;)

村上虹郎演ずる羽田融(はだとおる)はラッパーとしても人気者のようでしたが
リリック造りに熱中し、日々語彙を増やすことに喜びを感ずるような?高校生でもありました。
(リリック(lyric)は「叙情詩(じょじょうし)」や「歌詞」という意味・・・また一つ知識が増えたyo!w)

彼はある時、路上でひょんなことから高校の剣道部の連中に絡まれてしまい!?
決着を付けるなら道場で! ということになるのですが・・・。

北鎌倉学院高校の剣道場では、指導を行っている禅僧の光邑(みつむら)師範や
(元?)剣道部コーチの矢田部研吾とも相見えることに・・・!

そこで羽田融は期せずして?
“本人も知らない恐るべき剣の才能の持ち主” の片鱗を披露してしまう!?

それをいち早く見抜いた光邑雪峯は、
今は “堕ちてしまっている” ?矢田部研吾の再浮上の切っ掛けになればっ!  と考え・・・
羽田融に剣道を強く勧めるのだった。 

剣道に興味を持った羽田融は、道場に通い始める。

そんな彼は、母子二人暮らしで・・・
“台風の洪水で死にかけた” というトラウマを抱える少年でもありました。

さて・・・?

一方・・・
綾野剛扮する矢田部研吾ですが
ヘタな文章で、アノ狂気じみた迫力あるリアリズムの世界が “薄まる” 事になったりしたらイカンしなぁ(汗)
等と思ってしまう程に、見事な “怪演” と言いますか・・・ “捨て身” ?の熱演に魅せられました♪

ヘンな話・・・ 剣豪宮本武蔵を思い出したりして・・・(微笑)
ビシッと身も引き締まるような、強烈な緊迫感を感じたのは久々な気がします。
警備会社で働きながら北鎌倉学院高校の剣道部のコーチを務める矢田部研吾には壮絶な過去がっ!?

父親は、まだ小学生だった彼に、「殺す気で突いてみろ!」と、日本刀を突き付けて剣を教えるような男・・・。
優しい母はじっと見守ってくれていたものの、健吾は父の呪縛から逃れられずに成長・・・!?
“おかげで剣の道で一目置かれる存在となった” 

そして、ある出来事を切っ掛けに、迷走?するような事態に・・・!?
(解り難い表現ですが、これくらいでご勘弁をっ (^人^;)

ともかく、
ある意味、狂気の世界?を描いているのですが・・・
“死” を強く意識しているというか、“命懸け” というのか? その凄さがNice♪
(この表現も伝わらないかなぁ ポリポリ (・・*)ゞ)

ところで、女優好きな私めと致しましては、一つ嬉しい発見がっ (^_-)-☆
それは、羽田融の母親役の片岡礼子ですけれども・・・ ww
Wow♪ 綺麗♪ と、シンプルな驚きがっ ^q^
出番はほんの少しでしたが、良い笑顔で印象に残りました。
(過去のご出演作も興味深いのがありますので、そのうちに見てみようかな~ と思いますw)

閑話休題

ロケ地も、北鎌倉 湘南の海ら辺で、趣があり素敵でした。

因みに “武曲” とは 「北斗七星の中の星の名」 だそうです。
評判の?“クライマックス” は、たしかに荒々しくて!? 見応えがありましたけれど・・・
私的には、ラストシーンの一瞬にすべてが凝縮されていたな! と感じましたね。
それまでのすべてが、あのクールな幕切れのための助走だったのかな? と。

(思い入れが強すぎて? どーも纏まりのない文章になってしまうま・・・ (・・*)ゞ)


綾野剛(矢田部研吾)
村上虹郎(羽田融)
前田敦子(カズノ)
片岡礼子(羽田希美)
神野三鈴(矢田部静子)
康すおん(田所) 駅前に出没する浮浪者!?
風吹ジュン(大野三津子)
小林薫(矢田部将造)
柄本明(光邑雪峯)


原作 藤沢周  『武曲』(文春文庫刊)
監督 熊切和嘉

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末尾ルコ(アルベール)

これはおもしろそうですね~。わたし、剣豪の話、大好きなんです。歴史上の剣豪について書かれた本を読むのも好きですが、映画ですとやはり市川雷蔵の『眠狂四郎』シリーズ。雷蔵は他にも『大菩薩峠』とか、「妖しい侍」になったら最高です。『スター・ウォーズ』シリーズも、剣豪物のヴァリエーションと言えますよね。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2017-06-10 01:21) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール) さん (^_^)ノ
中にはピンと来ない方もおられるようですけれども?
私的にはとても面白くて、ゾクゾクしましたね♪ (^m^)
RUKOさまも、お気に召すのでは・・・と思います。

市川雷蔵の “色っぽさ” は別格ですね♪
by Labyrinth (2017-06-10 01:41) 

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