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シチズンフォー スノーデンの暴露(CITIZENFOUR) 2014 [さ行の映画]

シチズンフォー スノーデンの暴露.jpg アカデミー賞第87回(2014年度) ドキュメンタリー長編賞 受賞♪

国家は、あなたを監視している。

製作国 アメリカ/ドイツ
ジャンル ドキュメンタリー/サスペンス

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アメリカ政府が自国の一般市民を対象に大規模な情報収集を行っていた歯止めなき監視の実態を暴露し、
世界中を震撼させた“スノーデン事件”の渦中に立ち会い、
その舞台裏の一部始終をリアルタイムでカメラに収めた衝撃のドキュメンタリー。
第87回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作。 

2013年初め、ドキュメンタリー作家ローラ・ポイトラス監督は、
“シチズンフォー”と名乗る人物からコンタクトを試みるメールを受け取る。
それによると、NSA(国家安全保障局)が米国民の膨大な通信データを
秘密裏に収集している事実について重大な内部告発をする用意があるというのだった。
2013年6月3日、ポイトラス監督は、旧知のジャーナリスト、グレン・グリーンウォルドとともに香港へと向かう。
ホテルで2人を待っていたのは、エドワード・スノーデンという元CIA職員の青年だった。
彼はカメラの前で、NSAの驚くべき活動の実態を詳細に語り始めるのだったが…。(allcinema より)
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ローラ・ポイトラス監督が、自身の三部作(イラク戦争、グアンタナモ収容所)のラストが本作だと説明し
“ローラへ シチズンフォー(CITIZEN4)より”  という衝撃的なメールの内容を読み上げる・・・ 
という出だし・・・。

そして、ブラジルのリオ。 犬たちがのんびりと寝転ぶ、ゆとりの空間?で・・・。
グレン・グリーンウォルドも同じくメールを受け取り・・・ “あなたに公表して欲しい” と。
彼は安全を考慮してベルリンへ移ることに。

そして、元NSAの数学者(暗号数学の専門家) ウィリアム・ビニーは、世界ハッカー会議にて発表。
大量データの分析、データシステムの構築は“ステラーウインド” へと体を成したが・・・
個人的に?憂慮するも、歯止めは利かず・・・  最後は脅され、襲われもした!?(爆) 
AT&T は情報提供を・・・!?) 

・・・NSAはユタ州に世界最大のデータセンターを作った
ローラ監督は2011年の着工当時から、現場を撮影!

・・・特殊情報源工作部門(SSO)が “ステラーウインド” を飲み込み・・・ 拡大! 
米国民及び世界を監視 サイバー分野の戒厳令 → ≪大統領政策令20≫ 箝口令?

2012年 NSA長官アレグザンダー 公聴会で “NO” を連発。 
「情報収集活動など勝手に出来るものでもない・・・裁判所の許可が居る」  偽証!?

合衆国裁判所 2006年 NSAがAT&Tの通信網に侵入! と判明、顧客が提訴。
       数年経っても、まだ予備調査の段階!? (“原告” と見なされない!? ) 

政府 被告側弁護士(司法省) 曰く  これは裁判ではなく議会で解決すべきものかと・・・?
裁判長曰く では、司法の役割は? (政府の “横車” 的主張に一同呆れるの図!? )

ニューヨーク。 「デモ隊へのセキュリティ講習」
講師 J・アッペルバウムが警鐘を鳴らす!
指紋を取られた経験は? 網膜スキャンは? 写真は?
メトロカードとクレジットカードのリンク・・・ “オートチャージ”  それ自体は怖くないが・・・
“リンカビリティ” は人の生活(人生)を見透かす “メタ・データー” となる。

2013年 国家情報長官クラッパー 公聴会にて苦しい言い訳。

・・・というような (^_^; おおよそのあらまし?的な導入部。
(ピーマン頭の私めは箇条書きにするしか手が無い感じ・・・?(苦笑)) 

様々な “波紋” を手際よく、さりげなく纏めている点は、実に素晴らしく・・・重みを感じますね!
さすが! オスカーを獲得したドキュメンタリーですな! (微笑)
(淡々と “事実” を述べ・・・ 役者が揃い!?  いよいよ “千両役者” の登場です?w)

・・・ローラ監督たちは、数か月掛かり、情報提供者と会うことになる・・・!

シチズンフォーからローラへ (暗号化アーカイブの送信) 
そこには “グレン・グリーンウォルドと協力を” と特筆されてありました。

“その中に僕の名前も含まれているが、判断はお任せします”
“個人的には発表して欲しい”
“情報源として僕を守る必要はありません”

協力者に対する配慮や、身内や恋人を気遣う心・・・
エドワード・スノーデン自身は冷静沈着で、腹の据わった・・・ というか、潔さを感じます。

そして、いよいよ一堂に会することに!

2013年6月3日(月曜日) 香港 ザ・ミラ香港 
“僕はルービックキューブを持っています”

・・・ということで、無事合流!?

ホテルの一室で・・・
信頼するローラのカメラの前で・・・
エドワード・スノーデンは語り始めますが・・・

さて・・・?(微笑)

8日間に渡って、カメラの前で話し合うことに・・・!

グレン・グリーンウォルドが口火を切って・・・(よければ一両日中にも記事に纏めたい と。)
まず、“内容確認” と “人物紹介” を求めているということに対して
“シチズンフォー” は、 “人格に焦点を当てすぎて論点をそらされるのが心配” と言う。
“話の中心は僕じゃない” (笑)

そして、エドワード・スノーデン “エド” の自己紹介から始まり
グレンの所属する英ガーディアン紙からユーウェン・マカスキル記者も派遣されて、加わります。

談笑の内に、様々な衝撃的 “事実” が明らかにされて行きます。
その結果は、冒頭に纏められた通りなのですが・・・。

グレン・グリーンウォルドが記事を発表し・・・ 様子を見つつ
エドワード・スノーデンは満を持して、マスコミに “顔” を出しますが・・・。
長らく滞在したホテルを後にする時の、スノーデンや弁護士の緊張感の高まりは言うに及ばず・・・!?

“スノーデンは国連を通じて亡命申請をして地下に潜った” というスーパーインポーズのみ。

メールで安否確認するシンプルなやりとりにも、緊迫感が漂い、事の重大さを改めて感じさせます!
スノーデンに協力した人たちへの、大なり小なりの 嫌がらせ的? “圧力” も・・・!? (爆)

ベルリン デア・シュピーゲル誌
メルケル首相の携帯電話を盗聴 → <NSA “特別収集活動”>  ・・・に記者たち苦笑。

・・・ということに絡めて、ローラがメールにて “エド” に質問
「メルケル首相が暗号名でなく実名で書かれていたのは妥当?」
「ええ 暗号名は協力者用  標的には使いません!」

はぁぁ~ 標的 ( ̄ο ̄;


なにはともあれ、一番ホッとしたのは終盤の “無音” のシーンでしたね♪
“エド” と恋人(リンゼイ)が、モスクワの某所で夕餉の支度をしているらしき、明るい台所の風景。
(入国の時の顛末を知っているだけに、落ち着いた愛の生活を営んでいるとわかり、安堵・・・w)

その後再会した “エド” とグレン・グリーンウォルドの会話の中で
“シチズンフォー” に続く人物が居る という事にも言及しています・・・。

今も “POTUS(米国大統領)” が頂点に君臨し・・・
“120万人が監視対象リストに載っている” というメモ書きを見た “エド” の、得も言われぬ表情!?
そんなほろ苦い?幕切れでしたね~

かゆい所に手が届くような豊富な情報がぎっしり!
中身は重大なのに、静かで穏やかに聞こえるスノーデンの語り口・・・。

驚愕の真実と、それを明らかにすることに使命感を持つ人々の “命懸け” の戦いが描かれる114分。
見応えありました なんて軽く言ったら申し訳ない感じに思えます。(汗)

鑑賞済みの「スノーデン (2016)」も、そのうちに・・・。ポリポリ (・・*)ゞ

エドワード・スノーデン
ローラ・ポイトラス 監督 インタビュアー
グレン・グリーンウォルド ジャーナリスト 弁護士
ウィリアム・ビニー 国家安全保障局(NSA)に30年以上勤務
ユーウェン・マカスキル ガーディアン紙国防情報担当特派員
ジェレミー・スケイヒル ジャーナリスト 調査報道記者

製作総指揮 スティーヴン・ソダーバーグ

監督・製作 ローラ・ポイトラス

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