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シモンの空<未>(L'ENFANT D'EN HAUT /SISTER) 2012 [さ行の映画]

L'ENFANT D'EN HAUT.jpg レア・セドゥの未公開作品・・・ でも主役は? ^^;

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『アデルの人生』のレア・セドゥ主演で贈るドラマ。
アルプスのリゾート地の麓にある貧しい村で暮らす少年・シモンは、
怠惰な姉・ルイーズのために盗品を売り生活費を稼いでいた。
ある日、姉が男を連れ込むと、シモンは隠していた秘密を暴露してしまう。
                     (TSUTAYA DISCAS より)
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物音が妙に気になるオープニング・クレジット。
何かセカセカとした雰囲気なのですが・・・
あ~成る程! と納得したのは、黒画面から映像になって、しばらく経ってからでした。(汗)

12歳のシモンは、スキー場のトイレの中で、盗品の品定めをしていた・・・という訳。
また一働きすると、今度はトイレ内で、盗んだ “手作り” ?サンドウィッチをほおばる。

友だちの注文通りの “スキー板” を見つけると、そ知らぬ素振りで持ち去り・・・
その他、価値のありそうなもの等々 休憩所裏の物陰に密かに隠しておいたりする。

ある場所で物色中に、自分と同じ目的でストックしてあると思われるスキー板を多数発見!?
その時、その所有者(英語圏の人?)と思われる人物に見つかってしまうが、
シモンはたどたどしい英語を駆使し、話の筋を巧みに摩り替えて!?
自分が見つけたものを “買わないか?”  と持ちかけ、大の男を相手に急場を凌いでみせる。^^;

ロープウェイで山を下ると、地元の子どもたちを相手に手袋やサングラス等、売り捌く。

こうして日々の生活費を稼ぐシモンは、麓の高層アパートに姉と二人で暮らしているのだが・・・
姉のルイーズは、仕事も “男” も長続きしない類の女のようだった。

シモンは、盗品のダウンジャケットを姉にプレゼントし、見栄えをチェック!
姉は、言われるがままに右に左にターン・・・ 
“あたたかさを試してみる” と、ベランダに出て、嬉しそうに煙草を一服するのだった。

しかし、その後
別れた男と縒りを戻した彼女は、シモンを一人残して外泊を・・・。

シモンは、稼げるときに稼がなきゃ! とばかりに、ロープウェイに乗りゲレンデへ日参する!?

或る日、
シモンは小さな子供たちを連れた美しい女性に心惹かれて? つい声を掛けてしまうが
彼女は英語と少しの仏語で、気さくに応対してくれた。

その後も、彼らを見かけると、積極的に近付くシモンだったが
彼女は快く、ランチのテーブルを一緒するよう誘ってくれたこともあった。

しばらく家を空けた姉のルイーズは、目の周りに痣を作り!? 文無し状態でシモンの前に・・・!?
姉の “後始末” も、さりげなくこなしてしまうシモンだったが・・・

さて・・・?

痩せっぽちでシッカリ者のシモン少年の “本音” が、この後明らかにされるのですけれども
それは伏せたままにしておきませふ。 ^^;

「ベルリン国際映画祭 2012年 銀熊賞(特別表彰) ウルスラ・メイエ(ウルスラ・メイヤー)監督」
という事ですが・・・ それだけの見所のある作品となっておりまする。 ^^;

この後、切なくも愛おしい!? 人間の営みが、図らずも露呈されて・・・!?

今や “大女優” と言っても過言でないレア・セドゥの、存在感を見せつける! 繊細な演技が見事です。
蓮っ葉な感じの軽い女と見せて、その内実に深みを持たせちゃう という あの魔性の? “一筋” ♪ (ニヤリ)

もちろん、
主演の少年を演じた、まるで少女のような?(笑) ケイシー・モッテ・クラインの好演もNice♪

そして、共演者もなかなか素敵でした♪

私めは海外ドラマとかも観ない方なので、もともと馴染みは無かったのですが ^^;
確か 「X-ファイル:真実を求めて (2008)」は観た記憶がありまして?
それで、既視感があったのかな と思う? ジリアン・アンダーソン
シモンが憧れる美人ママ役でしたが・・・
変に馴れ馴れしいマセた少年に対する心の警戒感?が表情にチラリと現れていたりして・・・!? 
知的なクールビューティー振りに、思わず見直してしまいましたっ (微笑)

また、シモンと共犯者的立場になってしまう?季節労働者(調理人)マイクですが・・・
過去を見てみますと、なんとっ
「アリス・クリードの失踪 (2009)」の “若いほう” 役の方だったのですね~ ^q^
(あ~ 懐かしい感じ♪ w  内容は凄くて!? 印象深いのですが好みの作品でもありましたw)

マーティン・コムストンというお名前も、全く記憶になかったような私ですが・・・(汗)
久々に観た本作でも、“小物感” が出ていたりして!? (爆) 何だか妙に親しみが湧きましたっ w

特別な境遇の(?)少年の、一冬の日常を見つめる という本作ですが
前後半で味わいが微妙に異なる という・・・? 
小品とは言え、切ない中にも不思議な魅力を感じさせる作品でしたね。 

ケイシー・モッテ・クライン(シモン)
レア・セドゥ(ルイーズ)
マーティン・コムストン(マイク)
ジリアン・アンダーソン(クリスティン)

監督・脚本 ウルスラ・メイエ

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末尾ルコ(アルベール)

この作品はいろいろファンタジー(笑)を掻き立ててくれて、ある意味あからさまな表現よりもエロティックと言いますか。しかしレア・セドゥ出演作、外れがほとんどないですよね。
ちなみに、「レベルがすごく上がってる」とよく言われる海外ドラマですが、いくつかちょっとかじってみましたが、かったるくてすぐに観るの止めました。(優秀な)映画とは比較にならないです。そもそも、毎年各国で多くの映画が製作され、過去作品でもまだまだ観たいものが多くあるのに、海外ドラマなんか観てる暇ありません・・・とつい主張させていただきました(笑)。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2017-10-18 01:53) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール) さん (^_^)ノ
レア・セドゥはご出演作の内容をよくよく吟味されているように感じますね~ ^^;
お若いのに♪ w 
また、選べる立場にあるとも言えますね?w 本当に外れナシ♪

海外ドラマもハマると、つい全部見たくなってしまいますから!?
罪作りですね (´m`) 意味不明?w
いつもありがとうございます♪
by Labyrinth (2017-10-18 12:08) 

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