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ペイン・アンド・グローリー(DOLOR Y GLORIA/ PAIN AND GLORY) 2019 [は行の映画]

ペイン・アンド・グローリー.jpg ペドロ・アルモドバル監督 最新作… ( ´艸`)

それは、人生のはじまり

製作国 スペイン
時間  113分
映倫 R15+

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「オール・アバウト・マイ・マザー」「ボルベール <帰郷>」の
スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督による自伝的要素の強い人生ドラマ。
監督の分身ともいえる主人公を演じるのはこれで8作目のアルモドバル作品出演となる
アントニオ・バンデラス。
本作の演技でカンヌ国際映画祭主演男優賞授賞やアカデミー賞主演男優賞ノミネートをはじめ
数々の映画賞に輝いた。
共演にペネロペ・クルス、アシエル・エチェアンディア、レオナルド・スバラーリャ。
また、アルモドバル監督初期の常連で、久々のアルモドバル作品登場となる
フリエタ・セラーノは、アントニオ・バンデラスの母親役を演じるのは今回で3度目となる。
                                 (allcinema より)
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ペドロ・アルモドバル監督作品は「トーク・トゥ・ハー(2002)」(劇場鑑賞なれどレビュー無し orz)
そして、ペネロペ・クルスに惹かれての「抱擁のかけら(2009)」のみ…!?
その他の作品も見ているような気がするのは “予告編” の観過ぎなのかな? w
(蛇足ですが、ペネロペ・クルスの初期の作品は鑑賞済みでもなかなか記事にし難い感じです… ポリポリ)

今回は、予告編も見ずに… アントニオ・バンデラスの名に惹かれての鑑賞だったのですけれど…
何と嬉しい事に、字幕翻訳 松浦美奈さんでしたっ ( ´艸`)

オープニング・クレジットは、圧倒される程の鮮やかな色彩の洪水…!?
何パターンも繰り出される、その凝った “模様” は、それだけで心ときめく感じが致しました♪
(色彩のセンスの良さは全編に渡っていて…  本当に心地良い刺激でしたね~ (^_-)-☆)

冒頭は、夜(?)のプールで一人 “静止” する初老の男(アントニオ・バンデラス)…!?
(背中には長い手術痕が痛々しい…!)

やがて、その男 サルバドールは、“我が病歴(?)” を独り言つ。
(スクリーンいっぱいに医療用めく? “人体構造図” が…! リアルなのに不気味どころか、 美しい♪)

そして、身体中… 痛みや不具合を感じている中で…?
今一番の悩みの元らしきものは “坐骨神経痛” だった…!?  ( ̄ο ̄; (同病相憐れむ…! orz)
(後の、タクシーの乗り降りの “姿勢” がそれを物語っている…!?  バンデラス Nice♪ )

・・・子供の頃のサルバドールは、父方の祖母の家に居候していた…!?
隣近所の主婦たちと歌を歌いながら、川辺で洗濯をする若い母(ペネロペ・クルス)は美しく、陽気♪

そんな過去の出来事がふと思い出されるサルバドール・・・。
(姑との折り合いが悪い母ハシンタは、夫が待つ洞窟住居があるバレンシアへ、“サルバ” 少年を伴う…!)

マドリードの瀟洒な住まいに、お気に入りの美術品に囲まれて “一人暮らし” のサルバドールだったが…
世界的な映画監督でありながら、悩ましき “PAIN” の為、今は引退同然の生活を余儀なくされていた。

“そんなとき32年前に撮った作品の上映依頼が届く。”  ← (official website 「STORY」 より)

・・・上映後、登壇するにしても… 一人よりは二人か…
 
と思ったのかどうか…? f^_^;
サルバドールは、曰く因縁アリ? の主演男優のことを思い出していた。

アルベルト(アシエル・エチェアンディア)は撮影当時、始終? ヘロインをやっていたのだが…
そのことに反対するサルバドールに、激しく抵抗!?  
二人は和解することなく、以後、長らく疎遠に…。

そんなアルベルトの住所を教えられたサルバドールは、突然 タクシーで訪ねてしまうのだった。
(公私にわたりアシスタント役を務めるメルセデス(ノラ・ナバス)の、さりげなさが良い感じです♪)

最初は取り付く島もない態のアルベルトだったが、“上映会” に惹かれたのか…? 
渋々ながらも、サルバドールを迎え入れてくれた。

そこで、相変わらず、ヘロインをたしなむアルベルトを見て…
サルバドールは、「試してみたい」と、ヘロインを所望…!?(汗)
(それは彼の中での “譲歩か?” はたまた “ただの好奇心?” ( ´艸`))

サルバドールは、最初むせてしまったが、悩ましき “痛み” に効くような気がしたのか…?
少し貰って帰ることに…。

その後、サルバドールの家に、ひょっこりアルベルトが訪ねて来る。
見事な美術品の数々に驚嘆しながら…!? 
“揉める前” の二人に戻り…? 早速ヘロインを…!

ヘロインで朦朧とするサルバドール…。
間が保てない?アルベルトはPCを見つけると、勝手に開いて読んでしまう…!?

中でも気に入った?
『LA ADICCION (adicción (西) “中毒”  “依存症”) (Addiction (英) アディクション “中毒”)』 
と題されたものを、サルバドールが目覚めてから・・・
「一人芝居用の戯曲に使わせて欲しい」 と懇願するのだった。
(最初は難色を示していたサルバドールだったが、後日 “名を伏せるなら” とOKを出すことに…! w)

・・・ “上映会” 当日。

満場の中、リマスター版の上映が終わり、二人の登壇を待つばかりになるのだが・・・

さて・・・?

アルベルトがサルバドールの “思い人” かな? 等とちらっと思ってしまった私は単純過ぎでした…!? w
(松浦美奈さんが手掛けられた作品ということをすっかり忘れていましたね… (^_^ゝポリポリ)

アルベルトが小劇場で演じた “一人芝居” の観客の中に、“その人” は居たのです。

不思議な偶然が重なり…!? 
時間と距離を超えて… フェデリコはサルバドールの元に…!

その昔、サルバドールと愛し合っていたフェデリコは “クスリ漬け” の生活だった!?
結局それが元で二人は別れることになったのだが・・・
その後、アルゼンチンに渡ったフェデリコは、結婚し二人の子供を儲けた…!?  ( ̄ο ̄; エッ
今回は “相続” のことがあり…? 久々にスペインの地を踏んだのだという。

アルベルトに住所を聞き、突然サルバドールを訪ねたフェデリコだったわけですが
二人が顔を合わせた瞬間から、キスをして別れるまで、何だか特別な時間が流れていたような…!?

絵面としては… 
初老の男二人が久々の再会に、お互いを懐かしがっている…  の図? 

気が付くと、何故か私めの目頭は熱くなっているのでした…!?
不思議な心地良さ と言いますか…? 自分でも説明が付かない涙でしたね。(微笑)

ところで…
“エドゥアルド” という若い左官職人も、結構なキーパーソンだったかも…?

サルバドールがまだ子供でバレンシアの白い洞窟に住んでいた頃・・・
(“サルバ” 少年は、音感も良く♪ 学ばずとも? 何故か物知りの子供だった…!? ( ´艸`))

壁を補修する代わりに字を教えて…! という左官職人の青年と仲良くなった。
(母親が、壁もカマドも修理して! とちゃっかり交換条件を出したことから始まった話…!?)

エドゥアルドは字も計算も出来なかったが、絵は天性のものがあったのか…!?
自然光が入る、洞窟住居で唯一の明るい場所で、椅子に座り読書をするサルバドールを
段ボールの切れ端に描いていた…。 (ほんの何気ない一コマでしたが・・・ ( ´艸`))

ネタバレになっちゃってナンなのですけれど… (汗)
この “絵” の顛末も、心惹かれるNice♪ なシーンで、大いに感じ入りました。
(ここに至るまでに「R15+」が付いたのはコレかな? と思われる描写があった事を記しておきませふ)

結局、何が言いたいのかと申しますとっ
監督は男色の人だった… ってことになるのでしょうかね? (ウ^_^ソ) 

イイ感じに老けた!? アントニオ・バンデラスの自然体の演技が、何とも見事に大らかで…
見ているこちらも心穏やかになるような…? 不思議に “枯れた” 味わいの映画でした。

ただし…
妙に陰険な表情の婆さんになってしまった? “母親” とのシーケンスには違和感を感じたり…!? (汗)
(まぁ、そこは監督さん 一押しのシーンなのかな? とは思うのですが…? ポリポリ)

ペネロペ・クルスは、老けてもあんなにはならないと思われまする…!? (爆)
彼女の変わらぬ美しさに安堵♪  …の私めでございました。( ´艸`)

ニクいラストには、Wow♪ と… \(^_^)/ 快哉を叫ぶことに…♪
見事にしてやられた感じでしたね…。 

アントニオ・バンデラス(サルバドール)
アシエル・エチェアンディア(アルベルト)
レオナルド・スバラーリャ(フェデリコ)
ノラ・ナバス(メルセデス) サルバドールのアシスタント
フリエタ・セラーノ(年老いたハシンタ)
ペネロペ・クルス(若いころのハシンタ) (特別出演)

監督・脚本 ペドロ・アルモドバル

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旅爺さん

洋画がお好きなんですね。
外人の名前は覚えにくいので誰がどの人か分らなくなります。
by 旅爺さん (2020-10-11 13:00) 

Labyrinth

旅爺さん さん (^_^)ノ
洋画好き♪ は確かですが f^_^; 名前は覚えられませぬ! キッパリ
時には、顔が見分けがつかないことも…!? ( ̄ο ̄;
この映画も、そんな感じでしたよ。(爆)
by Labyrinth (2020-10-12 00:06)