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ゴッホとヘレーネの森 クレラー=ミュラー美術館の至宝(VAN GOGH: TRA IL GRANO E IL CIELO/ VAN GOGH: OF WHEAT FIELDS AND CLOUDED SKIES) 2018 [か行の映画]

ゴッホとヘレーネの森.jpg 案内役は久々のヴァレリア・ブルーニ・テデスキ♪ ( ´艸`)

世界ではじめて、ゴッホに恋をした――

ジャンル ドキュメンタリー/アート
製作国 イタリア
時間  90分

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「ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ」「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」
を手がけたプロデューサーのヴェロニカ・ボッタネッリが、
ゴッホの熱心なコレクターで、個人としては最大規模の約300点を収集し、
夫ともにクレラー=ミュラー美術館を開設した
ヘレーネ・クレラー=ミュラーのゴッホに捧げた人生を、
ゴッホ研究家による詳細な作品解説とともに描いたアート・ドキュメンタリー。(allcinema より)
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こんなにも素敵な “ドキュメンタリー作品” があったなんて…!? と、改めて思いますが… (汗)
(公開時には、知っていながらウッカリ見逃しちゃった…  という為体… orz) 
何はともあれ、じっくりとDVD鑑賞出来たことは,有難い限りでございます。( ´艸`) 贅沢の極み♪

これまで、ファン・ゴッホの伝記的な映画をいくつか観て来た中で・・・
私的には本作が一番分かり易かったかも…。 (と、その都度言っているような? (笑))

まぁ ヘレーネの為人やファン・ゴッホに向ける熱い想い等に時間を割かれてはおりましたけれど…?
って、その部分は当然、大いなる興味を持って拝見したのは言うまでもない事ですがっ  (;^_^A 

そこを差し引いても…?(汗)
“作品” 一つ一つに対する丁寧さ?その他諸々…
盛り込まれた緻密な情報の質や量 等に、作り手側の並々ならぬ “愛と情熱” が感じられました。

全体としては…?
脚本家による巧みな構成で… 知らぬ間に “ファン・ゴッホの一生” を追体験していた…!?
…といった感じだったでしょうか?

優し気なイタリア語で話すヴァレリア・ブルーニ・テデスキに心地良く誘われて… (;^_^A
いつの間にか既知の “場面” に迷い込んでいるような錯覚に陥る? …的な摩訶不思議さ♪

絵画を映しながら…  そのモデルとなった風景やら? はたまたその場所の今昔の対比 とか?
痒い所に手が届くような? (^_^ゝ 嬉しい配慮を感じて… 気が利くなぁ と、感無量…!?

絵画の撮り方一つにも、センスの良さが感じられて…   思わず知らずに惹き込まれておりました。w

しかも、音楽も佳かった♪   
一人称の?ナレーションにドラマチックな音楽が花を添え…! 弥が上にも雰囲気が盛り上がる感じ…? 
・・・と、何から何まで良い事尽くめ♪ ( ´艸`) ククク

何より、ファン・ゴッホの作品を見出し、愛し続けて、次世代に繋ぐような…?
立派な功績を残した、素晴らしい感性の女性の存在そのものが、超素敵でした♪

ヘレーネ・クレラー=ミュラーは、ファン・ゴッホの絵と手紙に心惹かれたらしい…!?
そして、神に対する思いも、彼と同じく懐疑的な事もあったということで…?
共感すると共に、彼をもっと深く知りたい! という思いが募ったのでしょうか…?

いずれにしましても、今となってはヘレーネの “情熱と財力” に感謝申し上げるしかない! (^_-)-☆

冒頭から、私的に興味を惹かれた事柄を部分的にですが…? 載せたいと思いまする。

1881年 ファン・ゴッホはこう記した…
「聖職者たちの神は死んだも同然なのに 僕は無神論者になれない」

一方、ヘレーネは…
「ファン・ゴッホと同様に私も神が信じられなかった あれは偽りの神よ」

・・・二人は現実には無い絶対的な信仰を求めた…。
        
ファン・ゴッホは1890年に死亡…
約20年後の、1909年にヘレーネは彼の作品を収集し始めた…

クレラー・ミュラー美術館の開館は1938年…
創立者のヘレーネにとって夢の実現だった。
  (クレラー=ミュラー美術館館長 リセッテ・ペルサース 談)

・・・彼の絵の精神的な次元にヘレーネは惹かれた 彼の質素さや苦悩に共感したからだ…。

ファン・ゴッホから弟のテオに宛てた手紙…?
「・・・人物画や風景画で表現したいのは感傷ではなく… 深い悲しみだ」

・・・“独白”  
(いかにも彼が言いそうな?意味深な言葉の数々…!? を、英語のナレーションで…)

タイトルコール

・・・美術館は森の中にあり、木々の安らぎや静寂に包まれている。
ヘレーネが愛した画家の展示室は中央にある。

88枚の絵画と180枚の素描
1880年からの10年間でファン・ゴッホが描いた作品がそこにある。
ヘレーネにとって美術館は神殿
ファン・ゴッホを崇める場所だ。

 
等々・・・
この後も、興味深い事が、次々と語られて… 枚挙にいとまがない感じでした。(;^_^A
      
お陰さまでフィンセント・ファン・ゴッホに対する理解が深まりました… 
なんて気取って?言うよりも… (^_^ゝ 益々好きになってしまった…! という感じでしょうか?w

チャプター(参考までに)
1.絶対的な信仰
2.無限の世界
3.芸術との出会い
4.美術館
5.素朴な人々
6.素描
7.パリ
8.色彩の爆発
9.錯乱
10.目に見える世界

ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ

製作総指揮 ヴェロニカ・ボッタネッリ
脚本 マッテオ・モネータ
撮影 ロレンツォ・ジロミーニ
編集 ヴァレンティーナ・ギロッティ
音楽 レモ・アンツォヴィーノ
監督 ジョヴァンニ・ピスカーリャ

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