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命の相続人 (EL MAL AJENO) 2008 [あ行の映画]

命の相続人.jpg ベレン・ルエダのお導き♪ ( ´艸`)

なぜ私なのか?
これは奇蹟なのか、懲罰なのか?

ジャンル ドラマ
製作国 スペイン
時間  107分
劇場未公開

EL MAL AJENO → 他人の悪(直訳)  ハテ…?(・・? 

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偶然特殊な能力を手に入れてしまった男の苦悩を描いたドラマ。
病院で起こったとある事件に巻き込まれ、瀕死の重傷を負った医者のディエゴは、
触れただけで患者を治療する不思議な能力を手に入れる。
しかし、その能力にはある欠点があり…。           (TSUTAYA DISCAS より)
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これは何とも不思議な映画でございましたが、実に巧みな筋書きに感心してしまいました。
そして、切な過ぎる展開に心を痛めると共に、最後には或る種の爽やかさまで感じることに…!
(しかしながら、分かり難さもないワケではないので? “要配慮” かな? …と?( ´艸`) ナンチャッテ)

冒頭は、大病院の疼痛科の医師ディエゴ・サンス博士(エドゥアルド・ノリエガ)が・・・
数人の患者を前にカメラを据えて、症状や痛みの度合いを記録するところから…!

その中の一人、多発性硬化症の28歳のサラ(アンジー・セペダ)は・・・
「体がうまく動かないけど恋人には病気の事は隠してる… 知られたくない… 妊娠10週目だから」と。

その頃のディエゴは・・・
同じ病院で看護師として働く妻のピラールの留守中(夜勤)に、妻に内緒で旅支度をしたりする…!?
その様子に気付いていた一人娘のアイノアは、反抗的な顔つきでディエゴを詰問!?

ディエゴは、妻と別居するべく準備を進めていたが… その辺りは、はぐらかして、有耶無耶に…。 
(アイノアには小さな症状が…!? (爆) 後に淋病に罹患している事が明らかになるのですが… (汗))

タイトルコール

妊娠7か月となったサラは鎮痛剤の誤摂取?で意識不明となり、恋人のアルマンに担ぎ込まれる。
救急スタッフの中には、ディエゴの妻ピラールも居て…! “患者” と “付添い” の名前を聞き取った。

“心停止したが一命は取り止めた” というサラの状態を見に、ディエゴがやって来る。
ピラールから、何故妊娠を止めなかったのか と問い質されると、「忠告したが聞かなかった…」と。

エコー検査では(以前は正常だった)胎児の心臓に異常がみられ、ディエゴは非常に驚いた…!

ディエゴはその後、待機していた(サラの恋人という?)アルマンの元に説明に行くことに…。

アルマンは「君だな? サラに鎮痛剤を渡したのは…!」と胸ぐらを掴み、責め立てたが…!?
何処でも手に入るものだ と言うディエゴの冷静な態度に、我に返ったアルマンは泣き崩れてしまう。

そんなことが有った後、ディエゴは・・・
娘のアイノアと交際中らしい?と聞いている、研修医のフアンホが…
余命いくばくもないという重症患者のベッドで、和やかに交流している姿を目にする…!

するとディエゴは、彼を連れて病院内に溢れる患者を見せてから…
「患者に深入りするな」と釘を刺すのだった。 (ディエゴ自身が肝に銘じている事だった…?)

その後・・・
地下駐車場を出ようとしたディエゴのクルマの前に、アルマンが立ちはだかる!?
話を聞こうとクルマから降りたディエゴに… アルマンは、すまなそうな表情で謝罪の言葉を…!

ところが…
“サラは腕に火傷を負っている…! 毎日診てやってくれ” と頼み込むアルマンに…
「回復はしない」とディエゴが言い切ると、アルマンは逆上!?  ( ̄ο ̄;

取り出した銃で脅しながら!? 「他の医者じゃだめだ 君が毎日手当しろ! 約束しろ!」と…。
それからアルマンは何やら独り言ちてから? 発砲する!

その音を…!
偶然、同じフロアに居たフアンホが聴いていた…! 慌てて探し回ると・・・
ディエゴのクルマが通路を塞いでいるのが見えた。

そして、クルマの前には銃で撃たれた二人の男が… 折り重なるように倒れていたのだった!

アルマンは即死だったが、ディエゴは診察台の上で突然、蘇生した!? ( ̄ο ̄;
そして、その後、普通に起き上がることが出来!? 警察の事情聴取にも応じるのだった…。
(しかし、何故か? ディエゴの身体には傷が無かった…? (¬、¬;)

事情を説明するディエゴの横を・・・
亡くなったアルマンの妻イザベル(ベレン・ルエダ)が通り過ぎる。
彼女は遺体安置所に行き、気の無いような表情で? 冷たくなった夫と対面するのだが…。

さて・・・?

“殺されるかと思った” と妻のピラールに告白した後、ディエゴは・・・
「もう終わりにしよう… 傷つけ合うだけだ」と…? ついに家を出て、父の元に行くことに。

同じく医師の父は・・・
“居候か?” と冗談を言う余裕が有ったが、ディエゴに触診をしてもらうと前立腺に異常が…!?

・・・という感じで、ディエゴは、その後も身内に病人が増えて参ります!?(爆)

また、ディエゴは… あの時、アルマンから厳しく言われた通りに?
毎日、意識不明のサラの診察をし…! 自ら火傷の手当てをするのですけれど・・・

ある時、病室にアルマンの妻イザベルが来ていて・・・
「お腹の子はアルマンの…?」とディエゴに尋ねたり致します。(爆)

こうして、二人は個人的な話もするような仲になっていくのですけれど…?

二度目の さて・・・? ( ´艸`)

壊疽で?片足を失くし… 妻との仲も上手く行っていない… という中年男性のカルロス…
ディエゴの手当てを受ける毎に、体内を巡る血の動きに勢いが甦るのを感じていた…!?

奇蹟のような! その事実をディエゴに伝えたのは良かったのですが・・・
決して万能の!? “神の手” を持っているわけではない! という事に思い至らず…?
カルロスは、自ら悲劇を呼び込んでしまったり致します…!? (謎?)

ディエゴも、自分の “変化” を意識してはいましたが、全容を把握できず?  困惑の態…。
この “力” は一体どこから来たのか…?  ( ̄ο ̄;

という事ですが、これは或る交通事故が発端となって…!
・・・と、ここまでにしておきませふ。w

こんなユニークな映画は稀と思われ…!?  是非ご自分で体験して頂きたいと思いまする。

切な過ぎるストーリーの佳品と思う本作ですが・・・
エドゥアルド・ノリエガ主演作で佳品という言葉を使うとはっ って感じがしたり…? (^_^ゝ ポリポリ

それにしても・・・
女優陣が個性的な美しさで競う感じが素敵でしたね♪
しかも皆 あまり幸せでなさそう…? (;^_^A

理由は明かされないままですが、ディエゴと上手く行かなくなったピラール
子宝に恵まれない中年のイザベルは、不妊治療に挫折し、酒に逃げてしまったり…? 
来し方は明らかにされませんが、何故か肝が据わっている? 謎めいたサラ・・・
ん? この人がキーパーソンかなぁ  ((((((((((^_^;スス~ゥ

余談 というか、全くの私事ですけれど… (汗) 
ベレン・ルエダに導かれてこの作品に出合えましたが…!
これまで関心のなかったエドゥアルド・ノリエガにも一寸食指が動いたので…?
面白そうなのが有ったら見てみようかな という気持ちになっています。w

チャプター(参考までに)
1.オープニング
2.脅し
3.診察
4.特殊能力
5.娘の相手
6.犠牲
7.事故
8.選んだ理由
9.葛藤
10.選択
11.旅へ
12.エンド・クレジット

エドゥアルド・ノリエガ(ディエゴ・サンス博士) 疼痛科の医師
ベレン・ルエダ(イザベル) 設計士アルマンの妻
アンジー・セペダ(サラ) 瀕死の妊婦 お腹の子はアルマンの子?
クリスティーナ・プラサス(ピラール) ディエゴの妻 看護師
クララ・ラゴ(アイノア or アイノオ) ディエゴとピラールの一人娘
マルセル・ボラス(フアンホ) 若手の医師? アイノアの恋人
カルロス・レアル(アルマン) イザベルの夫 設計士
ルイス・カイェホ(カルロス) ディエゴの患者 片方の脚を失くしている
ホセ・アンヘル・エヒド(ビセンテ) ディエゴの父 医師
チェマ・ルイス(エクトル) ディエゴの同僚の医師
ドリタン・ビーバ

脚本 ダニエル・サンチェス・アレバロ

監督 オスカール・サントス

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ここからは伏字で…
元々はサラの妹が、不思議なパワーの持ち主で、姉妹で世界を巡りながら人々を治癒していた。
ところが、その反動は愛する人に返ってくるらしく? 姉のサラが難病に掛かってしまう。
自分では不可能と悟った妹は、雨の日にアルマンが運転するクルマに飛び込み、事故死する。
瀕死の “妹” をいったんは抱き上げたアルマンだったが、結局そのまま、イザベルと共に走り去る。
気が咎めるアルマンは、“妹” の埋葬の様子を遠目で見守り、姉のサラを知ることに。
サラに近づき援助をするうちに、サラの病状が回復…!?
そこでサラは疑問に思い問い質すと、アルマンが事故の事を告白し、サラは怒りと涙で荒れ狂う。
その時、二人には愛があり… “出張” と称して二人で世界中の病める人を癒す旅に出ていた。
取り残され、子作りも無理と診断されたアルマンの妻イザベルは、酒浸りの生活になっていた…!?
“愛” 故に、サラは再び難病に取り付かれる。
今度はディエゴの居る病院へ通うことに…。
サラと赤ん坊をを救うためなら…! と、アルマンが選んだのが・・・
患者に心を寄せようとしないディエゴだった。
イザベルは、警察から送られてきた夫の所持品の中の “鍵の束” をディエゴに示して…!
「先生なら わかるでしょ?」と… サラが暮らしていた家の住所を突き止めさせる!?
そこはアルマンが設計し、サラに贈った家だったが・・・
イザベルが訪ねて偶然見つけた箱の中に…! 膨大な写真と共に “家の権利書” が入っていた。
家はイザベルのものだった。
意識不明の内に、月満ちて出産(帝王切開)したサラは・・・
やがて、ディエゴのパワーで意識が戻り…! 病も癒え… 元気な赤ん坊と共に退院出来るまでになる。
その頃のディエゴは、癌の父を見送った後・・・
一人娘のアイノアが淋病に侵され、症状は重くなるばかり…! という絶望的な状態…。
アルマンの死とディエゴの関係を知ったサラは、ディエゴの最期に立ち会い、パワーを引き継ぐ。
すでにイザベルが暮らしている家に帰ったサラは、「旅に出るから荷物を取りに来ただけ」と…?
赤ん坊をイザベルに託し・・・
その足で… 傷心のピラールが居るアイノアの病室を訪ねて、母子の手を優しく包み込むのだった。
以上 ネタバレにて伏字~ d(≧∇≦)
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