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ロスト・アイズ (LOS OJOS DE JULIA/JULIA’S EYES)  2010 [ら行の映画]

ロストアイズ.jpg ベレン・ルエダ  デビューから5作目…! ( ´艸`)

視力を失い、
恐怖がはじまった

ジャンル サスペンス/ホラー
製作国 スペイン
時間  112分
映倫 R15+

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「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ製作で贈るスペイン製サスペンス・ホラー。
徐々に視力を失うとともに何者かの影に怯え始めるヒロインを待ち受ける恐怖の行方を、
多彩な要素を盛り込んだ巧みな語り口でサスペンスフルかつミステリアスに描き出す。
主演は「海を飛ぶ夢」「永遠のこどもたち」のベレン・ルエダ。
監督は長編2作目の新鋭、ギリェム・モラレス。
         (allcinema より)
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初っ端からナンですが…  (汗)
ジョアン・ダルマウは「海を飛ぶ夢(2004)」で主人公の老父を演じた人… とすぐ分かりましたが…
今回は、ヒロインに “用心なさいよ” と進言した後に誰かに殺される!?  という謎めいた役処。
ま、それだけなんですが… (^_^ゝ 一応ね。 (出番少なめでも?印象に残る人は居る…w)

とは言いつつ… 
クレスプロ(ジョアン・ダルマウ)の台詞は示唆に富んでいると思われました。
実は本作の肝かもしれませぬ…? (^_-)-☆ 

ネタバレ承知で記してみますと… 
「サラさんの連れは “透明人間” だった… 居ないも同じ… だから誰も覚えていない…!」
「あなたは覚えているのに…?」と、フリアが質すと… 「私も同類ですからね」

冒頭は、激しい雷雨に見舞われる夜の住宅街・・・

女声の風変りなメロディの歌が流れる中…
目の不自由なサラ(ベレン・ルエダ)が “何か” に怯えている所から…!?  (彼女の目は白濁…)

サラは、セミロング?の茶髪で、胸の大きく開いたドレス姿・・・ 
「あなたの勝ちよ… 音楽を止めて! この曲は嫌いなの!」と虚空に?向って必死に訴える…!?

やがて、彼女は手探りで地下室の階段を下りて行き・・・ 
床にハイヒールを脱ぎ捨てた…!?  ( ̄ο ̄; エッ

そして、足指で探りながら… 中央に置かれたスツールを探し当て、それに上ると…? 
天井から下がるロープを引き寄せ…  “輪” に首を挿し入れてから、ギュッと引き絞った!?

その時、“気配” を感じたサラが振り向きざまに…!
「存在を感じるわ…  ふざけないでよ! この悪魔…!」と言った瞬間・・・

スツールが(何者かによって) 蹴られる。 
(フラッシュが焚かれ… シャッター音が…!   …その時、住宅街は一斉に停電に…!?)

一方・・・
遠く離れた天文台では・・・
サラの双子の妹フリア(ベレン・ルエダ)が「ハッブル宇宙望遠鏡での観測を続け…」とスピーチ…!
ところが、その途中で苦しみ出し…!?  倒れてしまう。

皆が驚き…! 彼女の元に駆け寄るが・・・
金髪のフリアは、首からスカーフをはぎ取ってから…!?
「大丈夫! たぶん姉の身に何かが…!?」と当然のことのように?言うのだった。

・・・フリアは夫のイサクの運転で、半年ぶりにサラの家を訪れる。
(サラに連絡を取ろうとするも、留守電メッセージばかり…)

玄関で応答が無かったので、勝手口に回り… ドアの硝子を割って入ってみる…。
フリアが二階のベッドルームを見に行っている間、イサクは下階をみていたのだが・・・
半開きのドアを不審に思い…  行ってみると、地下室の階段下にハイヒールを発見する…!

・・・警察の見立ては、“昨夜の停電中に自殺” というものだった…。

サラは “進行性の視力低下” という病に侵され、1年前に失明したが・・・
“角膜のドナー” 待ちで…! 積極的に手術を受けようとしていた。

“だから絶対自殺じゃない!” と、同じ病を持つ妹のフリアは納得がいかなかった…。

サラの埋葬の時…
隣人だと言うブラスコ氏が、「娘のリアがサラさんと仲良しで…」と、花束を持ってきた。
彼は「不躾ですが… 遺書は無かったんですか?」と訊いたりするが、娘はクルマから降りなかった。

フリアは、花を棺に置きながら・・・
「サラを許す… あなたのことも… そして、そばに居てあげられなかった私のことも…」と独り言つ。

すると、男の手が優しくフリアの肩をさするのだが・・・
ふと目を上げると、遠くで夫のイサクが葬儀屋と話し込んでいるのが見えた!

ギョッとしたフリアが振り向くと、辺りには人影はなかった…!? 

サラが嫌いなCDを掛けていた… という事実や、フリアが体験した墓地での不気味な出来事で…?
フリアは、ますます疑い深くなっていったが・・・
ディマス警部は、検証の結果、不審な点は認められなかった と言うのだった。

納得がいかないフリアが食い下がると・・・
「隣のソレダドさんに話を聞くと良い…」と言われ、“ロープ伝い” に行くことを教えられた。

老婦人のソレダドは、盲人のようで…!? まず、葬儀に行けなかったことを詫びてから・・・
「以前は良く話したけれど、最近のサラはバウマンセンターの若い人たちとお友だちよ」と。

・・・フリアは、その足で行ってみることに…!?

“盲人福祉センター” では、数人の女性たちがプールから上がった直後らしく…!?
談笑しながら着替えているところだった。

フリアは、声を掛ける切っ掛けを失い? しばらく佇んで… 彼女たちの話を盗み聞きするのだが…
誰かが “サラには恋人が居た…!” と言い出して、一気に場が盛り上がる!?

その時、フリアの “匂い” に気付いた一人が 「サラが居る!?」と騒ぎ出した…!

慌てて! フリアが声を出して…! 謝ると・・・ 
「あんたの後ろに男が付いている!」と妙な事を言うので、フリアは思わず入り口を振り返る…!?

さて・・・?

この後は、視力が微妙に落ちているフリアが “謎の影” を追って…!?
地下通路のシーンとなりますが・・・

私的には…?
どうも、この辺りから… 無理してるなぁ と言うか? 或る種の違和感を感じ始めておりました。(汗)

まあ、“サスペンス・ホラー” なので、ピリピリした緊張感や、ゾクッとした衝撃…?
それらで大いに楽しませよう…! というサービス精神の現れかな? とは思うのですけれど…。

主演のベレン・ルエダも、身体を張って頑張っていることですし…!
敵役?となる俳優さんも、上手くて…! 見所満載と言う感じはするのですが…!?

如何せん、ヒロインの行動についていけませぬ。(爆)
行動と言うか? 考え方かな? ともかく、無鉄砲というか? 不自然さが気になりました…!? (汗)

ネタバレしてしまいますが…
あれやこれや、色々あった後に、 “ドナー” が現れまして…! 
フリアは手術を受けることに…。

ロマン先生は、術後2週間は病院で安静に…! と言うのですが・・・
フリアが「病院は嫌い」と言いだして、結局サラの家で過ごすことになります。

ま、そうでなければならない “事情” はわかるのですが…? (´-`).。oO 

普通では有り得ないでしょ!? だって他でもない、大事な目ですよ…!
角膜提供者に対しても… 失礼と言うか… ね? (汗) 
まぁ経験が無い私めが熱くなって言うことじゃないですが…。(爆) 

要は、巧みなストーリーを際立たせるためなら、少しの違和感など気にするな って事ですかね。(苦笑)

確かに、後半では・・・
“見えない”  “見える” ということの恐怖を… “嫌と言う程” 見せ付けてくれました!!!

見事な! と言っていいくらいの “ホラー” だと思いましたが・・・
如何せん “違和感” がぁ (´0`)    ザンネン~ orz

フリアという女性は、勇気がある人なのか? はたまた執念深いのか?
それとも、考える前に行動しちゃうタイプなのか…?? ?(・_・?) ハテ? という感じがしましたね。w

おかげで、ベレン・ルエダの目の演技も含めて、たっぷりと堪能させて頂きましたが・・・
美しい金髪といい、引き締まったおみ足といい、若い女優にも負けない魅力が溢れていました♪

・・・なのですがっ
“君の瞳の中に宇宙が見える… と言ってくれたわね” 的な、陳腐な台詞は頂けませんでした。(爆)
(ま… 監督さんの伝えたかったメッセージらしいので…? ホントカナ? 彼女に非はございませぬ… w)

ところでっ
ベレン・ルエダ御出演の作品で、タイトルに “ロスト” と付くのは3つあるのですけれど…?
まあ “彼女を愛でる” という目的ですので!  全部見るつもりでおりますが… フフフ
楽しみでもあり、苦しみにもなる…? (ウ^_^ソ) 

チャプター(参考までに)
1.陰の影
2.疑惑の死
3.消えた記録
4.見えない男
5.絶対安静
6.容疑者たち
7.理解不能
8.存在した男

ベレン・ルエダ(フリア・レヴィン/サラ) 双子の姉妹 視力が衰える持病が…!
ルイス・オマール(イサク) フリアの夫
パブロ・デルキ(“イバン” or アンヘル  ソレダード夫人の行方不明の息子?) 
フランセスク・オレーリャ(ディマス警部)
ジョアン・ダルマウ(クレスプロ) 街のホテルの老管理人
ボリス・ルイス(ブラスコ氏) サラの隣人
アンドレア・エルモサ(リア・ブラスコ) ブラスコ氏の娘 サラと仲良しだった?
フリア・グティエレス・カバ(ソレダド) サラと付き合いがあった?年老いた盲目の隣人
ダニエル・グラオ(ロマン博士) 眼科の医師

脚本 オリオル・パウロ(「ロスト・ボディ(2012)」の監督・脚本)

監督・脚本 ギリェム・モラレス

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お散歩爺

サスペンスでホラーとなると、面白みは倍増ですね。
爺はスリルとサスペンス物が大好きです。ホラーは最近出会わないです。
by お散歩爺 (2022-11-11 17:46) 

Labyrinth

お散歩爺 さま (^_^)ノ
“ホラー” と申しますと、内容的に?幅が広いのが曲者ですね~ ( ´艸`)
私は、ビビりでしたので、これまで “ホラー” が付くと避けていましたが…
今は場数も踏んで…?w 肝が据わってきたような気が致します~
by Labyrinth (2022-11-12 00:49) 

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