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彼女のいない部屋(SERRE MOI FORT/ HOLD ME TIGHT) 2021 [か行の映画]

彼女のいない部屋.jpg マチュー・アマルリック監督 会心の作…? ( ´艸`)

なぜ?
どこへ?

ジャンル ミステリー/ドラマ
製作国 フランス
時間  97分

SERRE MOI FORT → 私をしっかりと抱きしめて

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俳優としても活躍する「さすらいの女神たち」「バルバラ ~セーヌの黒いバラ~」の
マチュー・アマルリック監督が「ファントム・スレッド」「ベルイマン島にて」の
ヴィッキー・クリープスを主演に迎えて贈るミステリアス・ドラマ。
夫と2人の子どもを残して家出をしたらしいヒロインの彷徨の行方と残された家族の姿が、
いくつもの謎を残したまま断片的に紡がれ、
やがて衝撃的な真実が浮かび上がる意欲的な構成で描かれていく。
共演に「Girl/ガール」のアリエ・ワルトアルテ。         (allcinema より)
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もう公開から数か月経過し、ネタバレもないでしょ!? という感じなのですけれど…?( ´艸`)

「結末は言わないで」的な? マチュー・アマルリック監督のご発言が宣伝文句に…!?
と聞いただけで、あら? と思い… “時間軸の操作” で混乱は必至か!? と覚悟はしていましたが…
「家を出たのは私じゃない」と言う台詞をクラリスが言った時点で、作り手の誠意を感じました…?w

それにしても、不思議映画ならぬ、難解な映画を作られたものだなぁ…。(汗)

とは言え… 観ている分には… ん? 混乱か? 妄想か? いやいやこれも現実か…? ?(・_・?) ハテ?
と、大きく揺さぶられる事に心地良さを覚えたり…!?
ラストには、ヒロインの吹っ切れた表情も拝めたりして…  観て良かったな と一応満足…?w

これはひとえに、ヒロイン クラリス役のヴィッキー・クリープスの熱演に負うところ “大” かも…!?

ファントム・スレッド(2017)」では、垢抜けない子だなぁ という印象が強かったのですけれど…?w
容姿は其れほど変わらずとも? (;^_^A (美しさは変わらず…!と言い直した方が良いのかな?(汗))

今回の彼女は一見、平静を装いながら、その実…?
複雑極まりない?心情を持て余している… といった風情の “母親像” を見事に体現…!
していたように思われました。(微笑)

が… 時として可笑しげな言動がみられたりしまして!? (汗)
こちらが混乱を来す場面も多々あったような…!?  ( ´艸`)
その辺りは、悩ましい限り… でしたね。  彼女の事情が呑み込めていないだけに…?(苦笑)

(それは、喪失感だったり…? 焦燥感だったり…? “負” の感情の成せる技なのか? なんてね… (^_^ゝ)

冒頭は、強めなピアノの音…
ベッドに座り込んだクラリスは、ポラロイドで撮った家族写真を広げて “神経衰弱” をプレイ中…。
めくって、伏せて、を繰り返す内に癇癪を起して!?
イライラついでに写真を激しく叩き付ける…!(¬、¬;

タイトルコール

クラリスが寝室を覗くと、夫のマルクがベッドの片側に眠っている。
クラリスは、よれたシーツの間にブルーのブラを見つけると、バスルームでそれを付ける。

子ども部屋に行き、寝相の悪い末っ子のポールを抱き上げてベッドに寝かしつけていると…
ふと気配を感じ…!? 振り向いてみれば、長女のリュシーが目を開けてクラリスをじっと見ていた!?

クラリスは手にした鍵を落し…! ピアノの鍵盤に当たって…!? ボーン♪♪♪

・・・父と、子どもたちとの、いつもの? 賑やかな日常…!?

クラリスは玄関を出て、ガレージへ…!
大きなガレージの手前には一台のクルマがあったが、クラリスは奥に停めてあるクルマのカバーを外す。

クラリスは、そのクルマに乗り込み、カセットデッキに “娘の弾くピアノ” を入れて聴きながらドライヴ。
(因みに曲は「エリーゼのために」上手くはない… が、クラリスは涙する…)

クラリスは、開店前のガソリンスタンドのドアを叩く。
程なく馴染みの女性店主が出て来て、クルマを見ると…?
「整備が必要かもね」と言い…  それから、二人は確と抱き合う。

空にはヘリコプターが飛び・・・

テレビ画面には? 雪山の映像が…。

クラリスは、バーで飲み過ぎたのか…  隣の男性にしなだれかかったりして…  顰蹙を買う…!? ( ̄ο ̄;

クラリスの仕事は、“帆船” のガイド役…?
観光客の中に息子のポールくらいの男の子が居て、父親から注意を受けているのを見たクラリスは…
突然、その父親に食って掛かる…!?
彼女の常軌を逸する言動は周囲をたじろがせる程…!? (汗)

・・・雪山を背にした道路には、雪に埋もれたクルマが…!

さて・・・?

断片的に映し出されるものは、唐突という印象が少なくないと思われるのですけれども…?(爆)
登場人物たちの魅力に惹かれて、見入ってしまい…! 一体何なのか!? と、先を知りたくなりました。

結局、出て来たものは予想の範囲内だったりするのですが・・・(爆)
やはり、その “結果” を受け止めるクラリスの心模様は? 当然 穏やかならざるものでしたね。 
(平たく言えば、クラリスだけ参加しなかった “家族旅行” で遭難事故発生…!? 残念な事に… という?)

前述のように、幕切れは… 
平静を取り戻して?前向きな彼女・・・ ということで、何よりなのでしたが…。

今回、私めは泣けませんでした。

official websiteには・・・
“バラバラのピースが、突然つながる瞬間。涙が堰を切る”  …とあったのにも拘らず。(苦笑)

official website SYNOPSIS(あらすじ・概要) には…?
「家出した女の物語、のようである」 …これだけでした。  

う~む (¬、¬; 最初から “何だかなぁ” な感じ…? (笑)

映像にしても音響にしても? 独自に創意工夫をされているのは良くわかるのですが…
技巧的に過ぎると感じてしまう自分がいたような…!?  (^_^ゝ 偉そうに…!

また、クラリスという女性の為人を好ましく思えない自分も居たかも? …な感じですかね。(爆) 

ヴィッキー・クリープス(クラリス) 母
アリエ・ワルトアルテ(マルク) 父
アンヌ=ソフィ・ボーエン=シャテ(リュシー) 長女
サシャ・アルディリ(ポール) 長男
ジュリエット・バンヴニスト(成長したリュシー)

監督・脚本 マチュー・アマルリック

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