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すべてうまくいきますように(TOUT S'EST BIEN PASSE/ EVERYTHING WENT FINE) 2021 [さ行の映画]

すべてうまくいきますように.jpg 久々の フランソワ・オゾン作品… ( ´艸`)

それでも、あなたと
家族でよかった。

ジャンル ドラマ
製作国 フランス/ベルギー
時間  113分

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「8人の女たち」「Summer of 85」の名匠フランソワ・オゾン監督が、安楽死を決断した父と、
戸惑いながらもわがままな父の最後の願いを叶えてあげようと協力していく家族の葛藤と絆を
ユーモアを織り交ぜ描いたヒューマン・ドラマ。
出演はアンドレ・デュソリエ、ソフィー・マルソー、ジェラルディーヌ・ペラス、
シャーロット・ランプリング。                    (allcinema より)
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終始ワガママを通す “父” を、アンドレ・デュソリエは自信たっぷりに…!?  印象深く…! 好演?怪演?

そんな父に振り回される娘の心情を、“一筋の涙” で見事に体現したソフィー・マルソー。

いや~ まじでジーンときました…。 ( ´艸`) 
(妹役のジェラルディーヌ・ペラスも良かったのですけれど… やはりソフィー・マルソーNice♪)

ソフィー・マルソーはお初かと思えばっ なんと「ブレイブハート(1995)」で褒めてました。f^_^;
彼女のアイドル時代には洟も引っ掛けない感じの私めにしては、上出来かも…?(笑)

ところでっ
原作者のエマニュエル・ベルンエイムは売れっ子の?脚本家で、フランソワ・オゾンの友人でもある。

フランソワ・オゾン監督のインタビューでは・・・
上梓した時に映画化して欲しい旨を告げられて、正直 あまり乗り気じゃなくてお断りを…! ( ̄ο ̄; エッ

自分には遠い話だし! 彼女の… あまりにも個人的なストーリーであるし…
なにより? “自分のものにしたくなかった” と苦笑しながらも真摯にお答えに…!? ( ´艸`)  

しかし、エマニュエル・ベルンエイムが思いがけずに亡くなられて・・・
また、監督自身も歳を取り… 人生経験を重ねたことで、お考えが変わった? ようです。

そして、ソフィー・マルソーを起用する絶好のチャンスでもあった! …と。
原作を読んでもらい… 出演を快諾?した彼女を、イメージしながら脚本を書くことが出来た!

・・・と、流暢な英語で受答えするフランソワ・オゾン監督に、まずは吃驚でした。(ウ^_^ソ) 

そして…
「観客には自由に感じて、考えて欲しい」 ということでしたね。(苦笑)
「自分ではこんなジレンマに向き合いたくない」とも。 (´0`) もぉ~ 正直者!

また…
「(アンドレは)人生を愛しているからこそ尊厳を持って死にたいんだ」
というお言葉には、盆暗な私めも少なからず心を動かされました。

監督は、ベルンエイムさんから “自分の希望を伝える 父親の最後の映像” を見せて頂いたそうです。

その映像は… 父親役のアンドレ・デュソリエも見て参考にされたようですが・・・
それが彼の “自信” の演技に繋がったのかなぁ と、存在感アリアリな姿を思い出してしまいました。w
ともかく、良くも悪くも? “彼が主役!” ということを知らしめる感じではありましたね。(汗)

冒頭…
小説家のエマニュエル(ソフィー・マルソー)が書斎?で仕事中… 電話が掛かって来る。

その電話は、85歳になる父のアンドレ(アンドレ・デュソリエ)が脳卒中で倒れたという報せだった。

慌てて病院へ駆けつけるエマニュエル。
妹のパスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)も同様に…!

妻で彫刻家のクロード(シャーロット・ランプリング)も知らせを受けて見舞いにやって来るが・・・
母自身、病を得ているにしても、動揺するでもなく…? 冷たい態度のように見えた。
(それもアンドレの生き方に起因している と後でわかる…! 同性愛者!?  頑固!我儘!完璧主義? etc)

その後、どうにか意識を取り戻したアンドレ・・・
自分の身体の自由が利かない… という “現実” が受け入れられない…!

さて・・・?

「人生を終わらせるのを手伝ってほしいとエマニュエルに頼む。
 一方で、
 リハビリが功を奏し日に日に回復する父は、
 孫の発表会やお気に入りのレストランへ出かけ、
 生きる喜びを取り戻したかのように見えた。
 だが、父はまるで楽しい旅行の日を決めるかのように、
 娘たちにその日を告げる──。」  (official website STORY より抜粋)

・・・やむなく、父の最後の願いを受容れて…!? 

“尊厳死” について娘たちが学び、準備していく過程が興味深く描かれて参りますが・・・

実際に、“事” が動き出した時に思いもよらぬところから、水を差される? 現実!?  ( ̄ο ̄;
それは、“人” であったり? アンドレ自身の “口” であったり…? (爆)

時にユーモラスに描かれたりして…!? 
極力 “重苦しさ” や “悲哀” を避ける… 感じ? ( ´艸`) これもフランソワ・オゾン流…!? (微笑)

フランス国内では罪になるため、医療関係には当然 “極秘” !! 
頼んだ救急車は、アンドレを乗せて…  一路スイスを目指しますが…。
(ここでも一悶着アリなのに…! その後は言わずもがな…的な? グレーゾーンも残しつつ… (汗))

慌ただしく手短な別れの場面や、その後の連絡待ち 等々 
まさにドキュメンタリーさながらでしたね!?
(ソフィー・マルソーはインタビューで “スリラー” を連発してましたが、気持ちは分る… w)

ともあれ…
雪のアルプス山脈が出てきた時には、圧倒されてしまい…  只々唖然! の自分でしたけれどっ
終盤は、見てる側も ひたすら “すべてうまくいきますように” (^人^; と祈るような心境に…?(汗)

字幕翻訳は松浦美奈さんでした。

ソフィー・マルソー(エマニュエル)
アンドレ・デュソリエ(アンドレ)
ジェラルディーヌ・ペラス(パスカル)
シャーロット・ランプリング(クロード)
エリック・カラヴァカ(セルジュ)
ハンナ・シグラ
グレゴリー・ガドゥボワ

原作 エマニュエル・ベルンエイム『Tout s'a bien passé (すべてがうまくいった)』

監督・脚本 フランソワ・オゾン

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