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ベネデッタ(BENEDETTA)  2021 [は行の映画]

ベネデッタ.jpg 久々のポール・ヴァーホーヴェン監督作品… ( ´艸`)

わたしは 告白する

ジャンル ドラマ
製作国 フランス/オランダ
時間  131分
映倫 R18+

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「ロボコップ」「エル ELLE」の鬼才ポール・ヴァーホーヴェン監督が、
17世紀に同性愛者として裁判にかけられた実在の修道女ベネデッタの数奇な人生を、
実際の裁判記録を基に描き出した衝撃の問題作。
極端な男性中心の社会の中で、聖痕や奇蹟を理由に頂点へと登り詰めていくベネデッタの姿と、
彼女が起こした奇蹟をめぐって大きな波紋が広がっていく混乱の行方を、
赤裸々かつ過激な筆致で力強く綴る。
主演は「エル ELLE」「おとなの恋の測り方」のヴィルジニー・エフィラ、
共演にシャーロット・ランプリング、ダフネ・パタキア。        (allcinema より)
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ポール・ヴァーホーヴェン監督は、興味深いというか?気になる未見の作品がありそうですが…?
私めは、基本、嫌いじゃないので…  (^_^ゝ いずれまた、攻めることがあるかも? です。w
ということで、今回も超刺激的且つ、緊張感溢れる映画を観ちゃったわけですがっ ( ´艸`)
宗教もの というのは、アレコレ気を使い過ぎるのか?w 纏めるのに少々手間取りまする。(汗) 

ところで…
主演のヴィルジニー・エフィラですけれども・・・
お初かと思いきや f^_^; なんとっ 「エル ELLE(2016)」にご出演でしたね~ (汗)
またしても… 記憶に残ってないのですけれども…? (大汗)
(この時も? 信仰心に篤い女性の役のようでしたが…? ザンネン~ orz)

しかし、今回は、半端なく! 大胆素敵過ぎる演技…!?
思わず唖然 (´0`) とするくらいの場面もありまして…? よく頑張っていたな~ と思います。(汗)

なのですが…?
助演というのでしょうか? 相手役と言うのでしょうか?
後輩シスター バルトロメアを演じるダフネ・パタキアのご面相があまりにも強烈で…!? (爆)
主演女優の印象が薄くなりはしないか? 等と気を揉んでしまう自分でした…?(ウ^_^ソ) 

ダフネ・パタキアは、「ファイブ・デビルズ(2021)」でもお顔の状態?が強烈だったような…?(汗)
(決して不細工と言っているわけではない…! キッバリ w)

冒頭… “事実に着想を得た物語” 的な文言がありました。

17世紀のイタリア…
6歳になる… 一人娘のベネデッタは、馬車で両親と共に移動中・・・
片田舎で修道院を見掛けると… マリア像に駆け寄り! 跪いてお祈りをするような子だった…。

そこへ、馬を駆る、怪しげな武装集団がやってきて…  あっという間に取り囲む。

リーダー格の男は、槍を巧みに操り…! ベネデッタの母の胸元のネックレスを奪い取った!?

幼いベネデッタは、怯むことなく!?
「ネックレスを返して! 神(主?)はご存じだから…!」と言う。

すると、木々の鳥たちが騒ぎ出し…!
中の一羽が、件の頭目の顔にフンをビチャッと!? ( ̄ο ̄;
あまりのタイミングの良さに、流石の盗賊も音を上げて!? ネックレスを返して立ち去るのだった。

その後・・・
ベネデッタはペシアにある… 女子テアティノ修道院に到着する。

修道院長のフェリシタ(シャーロット・ランプリング)が応対するのだが・・・

ベネデッタの父が、産物と為替を献上する旨を申し出ると、更に高額なお金まで要求されてしまう!?
父は渋々ながらも、修道院長と交渉し…! 程々の所で手を打つことになる…。(爆)

ベネデッタは、奥へと連れて行かれ・・・
シルクのドレスから麻のザラザラしたワンピースに着替えさせられる。
そして、広間をカーテンで仕切っただけの一角を “部屋” としてあてがわれることに…。
(大切に持ってきた小さなマリア像は取り上げられてしまう… ん! これは後々…?( ´艸`))

ある夜、廊下に設置されているマリア像に祈りをささげるために跪くと…!
その大きなマリア像は、突然ベネデッタに覆いかぶさるように倒れて来た!?

物音に驚いたシスターたちが駆け寄って… ベネデッタを助け出したところ・・・
ベネデッタに傷は無く!? シスターたちは “奇蹟だ!” と、ざわめくのだが…!?
一人、修道院長のフェリシタだけはあくまでも冷静…?

やがて… “純粋無垢なまま” 成長したベネデッタ(ヴィルジニー・エフィラ) は・・・
イエスが現れる…!?  いわゆるビジョン(幻視)を、生々しく? 体験…!?(聖典劇の最中に…!)

そんな或る日…
ベネデッタは、突然 修道院に駆け込んできた若い女性に縋られて!? 彼女を助けることになる。
(たまたま居合わせた?ベネデッタの父が、お金関係を引き受けてくれた…!)

そしてついでに、ベネデッタは彼女のお世話係も仰せつかることに…。

貧農の?父親や兄から酷い仕打ちを受けてきたらしい バルトロメア(ダフネ・パタキア)は…
言わば、すれっからし? 
挑戦的な強い眼差しの娘だったが・・・
率直な彼女は、ベネデッタとは何故か最初から馬が合うというのか? 遠慮がなかった…!?
やがて二人は、自然と惹かれ合う間柄に…!?

そんな二人を・・・
修道院長の娘であるクリスティナ(ルイーズ・シュビヨット)は、見逃さなかった…?

ベネデッタは、その頃から… まるで悪夢のような…? 激しいビジョンを見るようになるのだが・・・

さて・・・?

この “悪夢のような” というのが曲者で…!
具体的に申しますと、複数の大蛇がベネデッタを取り囲み…! 次々と襲って来る!?  ( ̄д ̄;ギョ
“盆暗” 私めは、バルトロメアが悪魔の遣いであったのか!?等と疑念を持ってしまうわけですが…(爆)

ベネデッタを救うのは “あの方” で…??  
しかし、本当の所はどうなのか?  判然としないまま・・・

という、悩ましい展開でございます。(苦笑)

いつも “宗教もの” を見ると、“わからない” を馬鹿の一つ覚えのように繰り返す自分ですが…!(汗)

今回も?大きく大きく揺さぶられて…! !
でも、ポール・ヴァーホーヴェン監督流の潔い! 表現に納得?等しながら…!?
ラストまで興味深く…  “ベネデッタの数奇な人生” を、見届ける事が出来ました。

“同時期にベネデッタが聖痕を受け、イエスに娶られたとみなされ
 新しい修道院長に就任したことで周囲に波紋が広がる。
 民衆には聖女と崇められ権力を手にしたベネデッタだったが、
 彼女に疑惑と嫉妬の目を向けた修道女の身に耐えがたい悲劇が起こる。
 そして、ペスト流行にベネデッタを糾弾する教皇大使の来訪が重なり、
 町全体に更なる混乱と騒動が降りかかろうとしていた…。”
                (official website Story より抜粋)

近年の流行り病のお蔭で? “ペスト” が余所事でなく思えたりして…!
単純に? ベネデッタの考えに同感したり、周りの反応に苦笑したり…!? の自分でした。(微笑)

フェリシタ役のシャーロット・ランプリングや、教皇大使のランベール・ウィルソンの演技には…
流石だなぁ と感服すると共に…  それぞれの壮絶な最期に、哀れを感じたりしました…!?

“壮絶な最期” と言えば、フェリシタの娘であるクリスティナも…! でしたね。(汗)

クリスティナは、自信満々で…!? ベネデッタを糾弾してみたものの・・・
母からの援護射撃がないばかりか…? (事前に報告した時にも、肩を持つことは出来ない とハッキリ…)
自らを、文字通り “鞭打つ” こととなってしまい…! 汚名を雪がぬまま、帰らぬ人に…!?(¬、¬;

演じたルイーズ・シュビヨットは「あのこと(2021)」にもご出演 とありましたが、記憶にナシ orz
なのですが… この人が一番清楚で美形…  正統派?修道女という風情だったかと思いまする。

ん? 思えば、ベネデッタに楯突く者はことごとく…??  (¬、¬;  う~むむ…

ところでっ
“信仰” については軽々には語れないと思う私めですが・・・ 
ベネデッタに惹かれ、愛を感じる? バルトロメアの言動は一番分かり易く…  納得が行ったかも…!?

バルトロメアは…
彼女なりに?ベネデッタを愛してはいても…? “聖痕や奇蹟” はまるで信じていない…?
教皇大使の指示で酷い拷問に掛けられ、口を割った事は “悪い” と思うものの…?
ベネデッタを自分の元に引き留めたい! という自然な欲求には逆らわない…  人のようでしたね…!?
(ラストの捨て台詞が何とも…! ( ´艸`) ムフフ)

エンディング・クレジット前に、説明文が出て参りまして…! 
あ~皆、実在の人物だった!?  と思い至る…。(汗)
改めて冒頭の “着想を得た物語” を思い起こす事となりました。w

(ベネデッタ・カルリーニは “火炙り” にも処されず…   修道院の施設にて70過ぎまで生きた…  とか?)

ともかく…
歯に衣着せぬ!演出…  と申しましょうか? (意味不明? (^_^ゝ)
不思議な爽快感を味わった!? と言ったらよろしいのか? w 
私的には、久々にガツンと来た映画だったことは確かですね。

ヴィルジニー・エフィラ(ベネデッタ・カルリーニ) ビジョンを体験!? その後、修道院長に…!
シャーロット・ランプリング(フェリシタ) 修道院長
ダフネ・パタキア(バルトロメア・クリヴェッリ) 父親の暴力から逃れて修道院に駆け込んだ娘
ランベール・ウィルソン(ジリオーリ教皇大使) ヌンシオ(外交使節団の長)
オリヴィエ・ラブルダン(アルフォンソ・チェッキ) ペシアの主席司祭
ルイーズ・シュビヨット(クリスティナ) シスターフェリシタの娘 
エルヴェ・ピエール(パオロ・リコルダーティ)
クロチルド・クロ(ミデア・カルリーニ) ベネデッタの母
デヴィッド・クラベル(ジュリアーノ・カルリーニ) ベネデッタの父、

原案 ジュディス・C・ブラウン  『ルネサンス修道女物語 聖と性のミクロストリア』
                              (ミネルヴァ書房刊)
脚本 デヴィッド・バーク

監督・脚本 ポール・ヴァーホーヴェン

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