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審判 (THE TRIAL/ LE PROCES) 1963 [さ行の映画]

審判.jpg シュザンヌ・フロンのお導き… ( ´艸`)

ジャンル ドラマ/サスペンス/SF
製作国 フランス/ イタリア/西ドイツ
時間  119分

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鬼才、オーソン・ウェルズがフランツ・カフカの原作を映画化。
アンソニー・パーキンスら豪華キャストが共演。       (TSUTAYA DISCAS より)
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シュザンヌ・フロンのお導きとは言え、彼女のお顔のupは無しで、特徴あるお声で確認…!(汗)
彼女は左足に補助の装具という身体障害者?の態で、大きなトランクを引き摺って長い道のりを…!!
というたった一つのシーケンスのみご出演でした。(それだけでも印象深いですが… (汗))

DVD特典の零れ話では、なんと50kg程の重さがあったのでは!? と吃驚な話でしたが…  (>_<)
主人公Kの隣人のダンサー(ジャンヌ・モロー)の為に引っ越し荷物?を運ぶという役処なのでした。
まぁ そんなことも有ろうかと?予想は付きましたが…? (ウ^_^ソ)
ともかく確認出来て満足しています。w

本作には彼女の他に…
妖艶な…! まだ若い(と言っては失礼ですが… (汗))ジャンヌ・モローや
天真爛漫とも言える?魅惑のロミー・シュナイダーや
お名前は知っている!?エルザ・マルティネリ等ご出演で、女優好きとしましては正に御の字状態♪ w
彼女たちは全編モノクロームの静謐な画の中に、華を添える感じで… 自在に演じておいででしたね。

ところで…
盆暗チャンはカフカも知らず…!(何か読んだとしても??(・_・?) ハテ?状態…? (汗))
アンソニー・パーキンスも、「緑の館(1959)」と「サイコ(1960)」しか観ておらず…? たぶん?
オーソン・ウェルズに至っては、未見…!

かと思いきや「ジェーン・エア(1944)」「007/カジノロワイヤル(1967)」の記事有りました。w
後は、TV桟敷で「第三の男(1949)」とか観ているのかも知れませぬが…。(汗)

冒頭から “不条理” が炸裂してましたね。(爆)

近代的なビルの一室で就寝中の “K” は微かな物音で目覚める…?
すると、ドアが開き…!
“お隣さん” の部屋から… 一人の刑事然とした男が入ってくる。

Kが、「バーストナーさんの部屋で何してる!?」「僕に何の用です?」等々質問するが・・・
男は何一つ答えることなく、反対にKに対して質問やら命令?やらを繰り出してくる。

(「罪状の説明は私の仕事ではない」等と言って巧い事はぐらかすので、こちらもイライラ…!(>_<))

その内に男の連れや、男に呼ばれた? という Kの会社の部下たちまでが部屋に押し掛ける…!?
家主のグルバック夫人も当惑の態で状況を見守るが…!?  (御茶は必要ないですか?とか…?w)
やがて男たちは何もせずに? 帰って行くのだった。
(Kのシャツをくれ とか何とか? 押し問答はありましたけれど…?( ´艸`))

刑事たち?と入れ違いに・・・
隣室の “ナイトクラブのダンサー” というミス・バーストナー(ジャンヌ・モロー)が帰宅する。
お疲れのミス・バーストナーは一刻も早くベッドで眠りたい所を、Kの “おしゃべり” が邪魔をする。

Kは「何もしてないのに罪悪感に駆られる」等と口にしながら、彼女の部屋に入り浸り、話し続け…!
そして横になった彼女の唇を奪い、更に話し続けると…!
彼女から「あなたはクレイジー」と返って来る。

しかし、Kが「分かっているのは尋問委員会に行くことだけです」と正直に言った途端…!
ミス・バーストナーは怒り出し!? 
「私を巻き込まないで!」と、Kを突き飛ばすのだった。

Kは、ミス・バーストナーが誕生日だと言ったので、わざわざ大きなケーキを買って出社する。

会社では、秘書が… 「副支配人と、いとこの方(イルミー)がお待ちです」 と知らせに来る。
副支配人は “演奏会の確認” をし…  
Kは、いとこと話もせずに…!?「追い返せ」と秘書に伝える。

夜になり、Kは忘れずに! ケーキの箱を提げてアパートに帰るのだが・・・
階段のところで、大型トランクを引き摺って出て来る女性と遭遇する!?
Kが話し掛けると、女性(シュザンヌ・フロン)は立ち止まることなく、逃げるように…? 先を急ぐ。

彼女の話から、どうやらミス・バーストナーの荷物らしいが、どこに運ぶのかは知る由もなかった。
女性は、彼を “K” と呼び、まるでKが引っ越しの原因を作ったかのような言い方をして責める…!?

Kは “言い訳” を口にしながら…!? 上り坂の部分になると、少し手助けしたりするのだが・・・
女性は直ぐにトランクを奪い返し…! さっさと行ってしまった。

そんな事の後で・・・ Kは、どうにか演奏会に間に合った。
すると、Kの座席に後方から? “伝言” が回って来る!?

伝言の指示通りに… Kが会場を抜け出すと、そこには例の刑事が居て、無言で先導…!?

そして「尋問を、君の就業時間以外に設定した」と恩着せがましく言う彼は・・・
何故か? 見知らぬ二人の男と引き合わせた後…?
Kに尋問委員会への地図を渡して、一人で行くように指示するのだった。

Kは迷いながらも?一つの建物に辿り着いた…!?

ガランとした部屋で一人の女(エルザ・マルティネリ)がタライで洗濯をしていたので・・・
声掛けすると… 女は手を止めて、Kを会場に案内する…。

Kがドアを開けると、会場は満杯だった!?  ( ̄ο ̄;
小さな少年がKの手を取って、中央の予審判事のところへ連れて行く。

予審判事は「約1時間の遅刻だ…」とKを挑発…!?
しかしKは、物怖じする事無く…!
満場の聴衆に向って、歯切れよく! 雄弁に身の潔白を主張した。

聴衆もKを支持し始めた頃…?
先程の “洗濯女(実は守衛の妻)” が大男に襲われ!担がれていく!? という “騒ぎ” が起こり…!?
注目は、そちらに集まることに…!? (¬、¬;

Kは、「皆がグルだ」というような捨て台詞で、会場を出て行くのだった。

予審判事は、Kの背中に向けて言い放つ。
「まちたまえ! 私は今夜…
 告訴された人間に必ず与えられるすべての利点を君が自分自身の手で棒に振ったことを指摘する」

・・・Kは出社する。

すると、物置部屋に例の刑事らが居て…!? 一人の大男から責め苦に遭っている所だった!?
その原因は、Kの昨夜の発言…?
と言うので、Kは 訳もなく悔やみ!?混乱のまま…! 必死でドアの外に逃げ出した。

そこへ秘書が「叔父のマックスさんがみえてます」と知らせに来る。

マックス叔父は、甥のジョセフが “逮捕” と聞き、真偽のほどを確かめにやって来たのだ。

Kから “刑事事件” と言う言葉が出ると、叔父は専門家が必要だと言い出した。
(Kの会社の “大型電子頭脳” に甚く興味を惹かれたマックス叔父は、暫し見学を…!? (笑))

その後、マックス叔父はKを伴って、旧知の弁護士の元を訪ねることに…!
ハスラー弁護士(オーソン・ウェルズ)はベッドに臥せっており、cuteな看護師のレニが世話をしていた。
レニ(ロミー・シュナイダー)は、一目でKを気に入ったようだった…!?

さて・・・?

原作を知りませんので何とも言いようがないのですが…?(汗)
大胆に変更が加えられた箇所は有るにしても…? “悪夢” のような世界観は如実に表現されているらしい。

終始、翻弄される主人公 Kを、アンソニー・パーキンスは実に自然に巧い事演じていて… 驚きました。
勝手に “寡黙な印象” 等と思っていた自分でしたが、寡黙どころか! 喋りづめ?な感じでしたけれど。w

ともかく、圧倒的なビジュアルの連続で、正に 筆舌に尽くし難い…! と言う印象なのでしたが・・・
CGもない時代の、ああいった情景は、気圧されるばかりで…! (´0`) ポカーン となってしまいます。(笑)

“K” の会社のオフィスのことですが、途轍もない人員とタイプライター…!?
DVD特典の解説では、万博の?パビリオンが取り壊されずに在ったので、それを使ったとか…?(汗)
しかし、あんな大人数…! よくぞ統率が取れたもんだ! なんて感心しきりでした。(^_^ゝ

かと思うと、終盤に出て来る 肖像画家?ティトレーリのアトリエ… (と言って良いのか?)
かまびすしい少女たちがワンサカ攻めて来る感じのシーケンスには、更に驚き、ワクワクもしました。w

う~むむ オーソン・ウェルズ やっぱり凄いな! 
と思ってしまうわけですけれど… 。( ´艸`)

ご本人は病んでいる?弁護士役で、ほとんどベッドの中でしたが・・・
ドスの利いた声での台詞回しは、流石の迫力!  まじでビビりました。(ウ^_^ソ) 

“K” は、皆に翻弄されつつ、最後には警察に追い詰められ…? 
とうとう荒野の窪みにて爆死するに至る…!?(爆)

直前に、何かを投げる動作を見せたのは、どんな意味が有ったのか…? ?(・_・?) ハテ?
ま、私めの理解が追い付かないのは、仕方ない事として…!(汗)
それでも、観て良かったな と思わせてくれる!? 見所満載の凄い映画だと思いました。

アンソニー・パーキンス(“K” ジョセフ・K) 管理職 部長補佐
ジャンヌ・モロー(ミス・マリーカ・バーストナー) ナイトクラブのダンサー?  “K” の隣人
ロミー・シュナイダー(レニ) ハスラーのメイド? 看護師?
オーソン・ウェルズ(アルバート・ハスラー弁護士) “K” の叔父から頼まれ弁護を…! 病気?
エルザ・マルティネリ(ヒルダ) “審判” 会場の守衛の妻?
シュザンヌ・フロン 身体障害者? 片足を引き摺りながら大きなトランクを運ぶ
? グルバック夫人 “K” の家主
? イルミー “K” のいとこ
? マックス叔父さん “K” の叔父 彼を心配して弁護士を紹介する
? ルーディ・ブロック ハスラー弁護士の顧客? 
? ティトレーリ 肖像画家

監督・脚本 オーソン・ウェルズ

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