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大列車作戦(THE TRAIN) 1964 [た行の映画]

大列車作戦.jpg シュザンヌ・フロンのお導き ( ´艸`)

ジャンル 戦争
製作国 アメリカ
時間  131分

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第二次大戦で追いつめられた末に美術品を略奪し列車で運び出そうとするナチスの暴挙を
阻止すべくレジスタンスたちと共に奮闘する列車運転手の活躍を描いた戦争ドラマ。 
実際の事件をもとに、レジスタンスたちの活躍を描いた大戦秘話。
フランケンハイマー演出のダイナミズムが味わえる傑作だ。
原作のR・バランは、当時のルーブル別館の館長。          (allcinema より)
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シュザンヌ・フロンは、ジュ・ドボーム美術館の館長?ビラー女史を演じました。
落ち着いた雰囲気で… ちょっと御歳を感じさせはしましたが…? 気品と “美形” は変わらず…!

ところで…
初っ端に、仏国の鉄道関係 等々に感謝を捧げる文言がありました。
折角なので、載せましょう。

「我々制作スタッフ一同は かつてのフランス鉄道員の崇高な精神と勇気に心からの敬意を表し
 この作品を捧げる
 またフランス国営鉄道ならびにフランス陸軍のひとからならぬご協力にも心から感謝する」

この言葉通りに…?
空爆のシーンや、鉄道に関しても細部にわたり “リアリティ” を感じさせるものでした。
とても貴重だと思います。 (鉄道ファンには垂涎の…? かも?( ´艸`))

冒頭… (独軍占領下のパリ)
独軍将校ウォルトハイム大佐(ポール・スコフィールド)は一人で美術館の絵画に見入る。

すると、そこへ地味なスーツ姿のビラー女史(シュザンヌ・フロン)が現れ・・・
友好的な雰囲気を漂わせながら…!? 大佐の “理解” に対して感謝の意を述べる。
それは… 本は焼かれたけれど、絵は守られた! という理由だったが・・・。

始め… ウォルトハイム大佐は彼女に同調しつつも…?
「今になって感謝を口にするのはパリ解放が近いからかね?」と、皮肉めいた口調になり・・・
次には「安全な場所に移送する」と言い出した。

仰天したビラー女史が「パリが一番安全です!」と食い下がるも、命は下されて…! 
早速、梱包作業が開始される。

危機感と使命感と焦燥感 等々でいっぱいになったビラー女史は・・・ 
手蔓を頼って…! “美術品強奪の阻止” を鉄道関係者に懇願すべく、秘密裏に集会を訪ねる…。

管轄区の管理員ラビッシュ(バート・ランカスター)は・・・
「死ぬのは俺たちだからな!」「絵の為に命を無駄にする気はない…」とハナから否定的だった…。

爆破する事は出来るが…? との彼の言葉に、ビラー女史は血相を変える…!

ビラー女史は… 
「美を慈しむ心はフランス文化の神髄です!  私たちの理想であり、責任です
 守り抜かねばなりません… 万人の為に 私たちの為に 偉大な文化遺産を…! 」と力説。

すると、中の一人は “マドモアゼル” は尤もな事を言っている! と心を動かすものも居たが…!?
ラビッシュの強い態度に…? 話が進まず…!? 
ビラー女史は複雑な表情のまま…!?「どうぞお体を大切に」と言い残して出て行ってしまう。

・・・梱包済みの絵画を貨車に積みこみ、翌朝ドイツに向けて出発…! という手筈になった。

ところが… “撤退が最優先” という流れに阻まれることに…!?

焦ったウォルトハイムは、規則を無視して…? 上官に直談判!!

「絵は金になる 金は力です」の言葉が上官を動かしたのか…?  
ウォルトハイムが差し出した “目録” の書類に、上官は “サイン” を…。

しかしその後…
電話連絡にて…! またもや “後回し” にされる流れに…!?

すると、ウォルトハイムは「30分前に出発した」と即答し…!
それを聞いていた部下に発破をかけて、実行に移させるのだった。

管理員のラビッシュは、機関車の運転を老機関士の “パパ・ブル” に任せることにする。

さて・・・?

「ともかく10分遅らせてくれ」と頼まれたパパ・ブルは、すでに腹が決まっていたのですね。
機関車の動力部分にコインを噛ませる… という小細工を独軍に暴かれても、動じない…!?

「老体だし… どうか見逃してくれ」と、ラビッシュが必死で取り成すも…!
独軍の連中に、これまで溜りに溜まっていた “鬱憤” を晴らしてから…!
パパ・ブルは、見事に散って行きました。

ことごとく、そんな感じで…?
一仕事し終えてから “散っていく” の連続・・・ orz

見るに忍びない様な…? 誠に辛いものが有りましたが・・・
“崇高な精神と勇気” を見せてもらった…  という?熱い思いが込み上げて、泣けました。(:_;)

しかも、その人なりのやり方… と言ったら良いのか?
様々なシチュエーションが、次々と現れて・・・ という感じで、見所ともなっておりましたね。

中でも、連係プレーで、鮮やかに独軍の鼻を明かす! というシーケンスが痛快なのでしたが・・・
終始 ハラハラドキドキが止まりませんでした! (汗)
(ドイツに向っていると思わせて… 実は回り回って元の駅へ という大胆な工作なのでした!)

仲間が、一人 また一人と消えていく中・・・
ウォルトハイムから… 責任を持って機関士を務めろ と、ラビッシュが指名されることに…。

ラビッシュが、もう二日も眠ってない! と訴えると、街のホテルで休め と許可が出ます。
そのホテルの女将がジャンヌ・モローでした。

最初はツンツンの “クリスティーヌ” ・・・  
緊張が一気に解けてからの彼女の “女っぽさ” には、バート・ランカスターならずとも惚れますね♪
緊迫する中での、束の間の心の交流には、グッとくるものが有りました。

終盤は、ラビッシュの孤軍奮闘となりますが・・・
正に、手に汗握る…! という展開に、思わず力が入ってしまいましたね。(汗)
ま、撃たれた足を引き摺りながら、ひたすらレールに細工をする!? という事なのですが。w

独軍の将校ウォルトハイムを演じたポール・スコフィールドが、良い味出していたなぁ…。w
見た目は厳格な軍人そのものなのに! やはり物欲だけでなく? 芸術を愛していたのかも…?と。
ラビッシュとの対決シーンでの最期の姿も、呆気なくて哀れを誘いました…!?

シュザンヌ・フロンが出ていなければ、目にする事は無かった…?と思われる作品でしたが…
やはり、評価の高いものは観てみるものですね。ポリポリ。

チャプター(参考までに)
1.1944年 占領下のパリ
2.オープニング・クレジット
3.絵は金になる
4.偉大な文化遺産
5.パパ・ブル
6.発車
7.妨害工作
8.空襲
9.ブルの硬貨
10.代理の機関士
11.味方の攻撃
12.ラビッシュを担保に
13.作戦開始
14.ラビッシュはどこだ?
15.夜行
16.進路変更
17.サンタボールにて
18.脱線
19.車両の取り外し
20.仕組まれた衝突
21.クリスチーヌの嘆き
22.ウォルトハイムの苛立ち
23.新たな指示
24.ペンキ塗り
25.銃撃なしの空襲
26.人質
27.線路の確保
28.次なる手段
29.再びの脱線
30.「負けか」
31.雄弁な最期
32.エンド・クレジット

バート・ランカスター(ラビッシュ) 鉄道員
ポール・スコフィールド(ウォルトハイム) 独軍将校  美術品に固執する
ジャンヌ・モロー(クリスティーヌ) ホテルの女将
ミシェル・シモン
シュザンヌ・フロン(ビラー女史) ジュ・ドボーム美術館 館長?
シャルル・ミロ
アルベール・レミー
ジャック・マラン
アーサー・ブラウス
ポール・ボニファ
ジャン=ピエール・ゾラ
ハワード・ヴァーノン
ドナル・オブライエン

原作 ローズ・ヴァラン

脚本 フランクリン・コーエン
   フランク・デイヴィス
   アルバート・ハッソン

監督 ジョン・フランケンハイマー

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