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むしぼし(虫干し) [駄句 夏]

未使用の喪服もありて土用干       Labyrinth
(みしようのもふくもありてどようぼし)


副季語に  虫払  風入れ  土用干  曝書(ばくしよ)


梅雨が終わると、どの家も一日がかりで、衣類・書画その他の調度類を外光にさらす。
黴や害虫を防ぐためである。書画の場合には特に曝書という。
神社・仏閣などでは、年一回必ず寶物類を土用干する。
                      (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)


2020年の “土用” とは、7月19日~8月6日…  立秋の前日までです。

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くものみね(雲の峰) [駄句 夏]

雷雲の兆し色増す山の湖       Labyrinth
(らいうんのきざしいろますやまのうみ)


副季語に  入道雲  積乱雲  雷雲  峰雲


積乱雲のことである。
垂直に大きく延びた濃い雲で、巨大な塔や山の形をしている。
この雲は水滴と氷晶からできていて、雷電・驟雨・突風など伴うことが多い。
積乱雲は四季いつでも起こるのであるが、雲の峰といえば夏の積乱雲をいう。
                  (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)


8月 葉月になりました。
今月も、どうか宜しゅうに… <(_ _)>

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なつぐさ(夏草) [駄句 夏]

バイク停め写す夏草虫の貌       Labyrinth
(ばいくとめうつすなつぐさむしのかお)


副季語はナシ


繁茂する夏の草である。
野や山に茂った夏草は、青々として眼に沁みるようでこころよい。
             (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)  

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とおしがも・とほしがも(通し鴨) [駄句 夏]

通し鴨小さき社の神の池       Labyrinth
(とおしがもちさきやしろのかみのいけ)


副季語はナシ


鴨は秋来て春北方へ帰るが、夏も池沼に残って巣を営んで繁殖するのを通し鴨という。

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なつのしお・なつのしほ(夏の潮) [駄句 夏]

夏潮の汀保護犬初散歩       Labyrinth
(なつじおのみぎわほごけんはつさんぽ)


副季語に  夏潮  青葉潮  青潮


夏潮の感覚は、どことなくよどみなく色彩感も強烈である。
夏の海より少し感じはせばまる。
          (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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ざくろのはな(柘榴の花) [駄句 夏]

畑地めく庭になりけり花柘榴       Labyrinth
(はたちめくにわになりけりはなざくろ)


副季語に  花柘榴


中国から渡来した、三メートル余になる落葉喬木。
実を食用とするより、花木として改良されていった。
梅雨の頃、赤い筒状の萼と深紅色の花弁の鮮麗な花を枝梢に群がり開く。
八重咲の種類を花柘榴と呼び、白・淡紅・朱・紅絞りなど種々の花色がある。
                        (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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さみだれ(五月雨) [駄句 夏]

疫病の都も鄙もさみだるる       Labyrinth
(えきびょうのみやこもひなもさみだるる)


副季語に  五月雨(さつきあめ)  さみだるる


陰暦五月に降る長雨。
さみだれと読むのは、
五月(さつき)の「さ」と、水垂れ(みだれ)の「みだれ」を結んだと言われる。
梅雨期の霖雨であるが、中にはぞうぞうと降る雨を詠んだ句もある。
                     (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)


因みに、2020年の旧暦(陰暦)五月は、朔日6月21日 から 晦日7月20日までの30日間。


七月 文月となりました。
今月も奇数日の更新となりそうですが、またよろしくお願い致します。<(_ _)>

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さくらんぼ [駄句 夏]

さくらんぼ酸いもうましと虚弱の子       Labyrinth
(さくらんぼすいもうましときょじゃくのこ)


副季語に  桜桃の実(あうたうのみ)  桜桃


一般にさくらんぼというのは、
セイヨウミザクラの実でつやつやした淡紅或いは赤黄色で美しく
収穫量も多いので初夏のくだものとして喜ばれる。
冷涼な気候に適するので、東北地方ことに山形県はその主産地。
            (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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くわのみ・くはのみ(桑の実) [駄句 夏]

桑の実や北病棟の辺に生りぬ       Labyrinth
(くわのみやきたびょうとうのへになりぬ)


副季語に  桑いちご


晩春、新葉と共に開花した雌花は、夏になって実を結ぶ。
熟するにしたがって緑色、次いで赤色、更に紫黒色に変ずる。
多汁で甘く、酸味があり、子供などが喜んで取って食う。
           (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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みじかよ(短夜) [駄句 夏]

疫病の本に寝そびれ明易し       Labyrinth
(えきびょうのほんにねそびれあけやすし)


副季語に  明易し


春分から昼が長くなり、夏至になると最も夜が短い。四時ごろには、もう夜が明けかかる。
夜の短さは理屈の上からいえば、日の長いことであるが、そういう感じではなく、
明易い心持に重きを置くのである。            (合本俳句歳時記 新版 角川書店編)

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