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エデンより彼方に(FAR FROM HEAVEN)2002 [あ行の映画]

  ジュリアン・ムーアじゃ ちょいと食指が動かないな~ などと (苦笑)


食わず嫌いをしてはいけません! 良い作品を見逃すところでした~! f^_^; ははっ

最近の作品なのに、時代は50年も遡った昔のお話です。
まぁ 古き良き時代? ん? 誰にとっての?(爆)
偏見や差別が厳然と?存在した時代の話・・・

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理想の家庭を無自覚に信じていた一人の女性が、あることをきっかけにその欺瞞と虚飾に気づき、
内に秘められていた自我に目覚めていく姿を、目も眩む色彩で満たされた美しい映像の中に綴る。
                                          (allcinema より)
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コネチカット州ハートフォードの秋景色。
紅葉が美しすぎて、それだけでセンチメンタルになってしまいそうです。(笑)
また音楽が良い♪ (エルマー・バーンスタイン)

大きなお屋敷に、勤勉な黒人女性のメイド。
ペチコートで膨らませたスカートも華やかな美人の奥様。
物言いも穏やかで、見るからに上品です。 

 上流階級の暮らしぶりがしっとりと描かれます。

キャシー(ジュリアン・ムーア) は地元紙の社交欄に出るほどの誉れ高い女性です。
二人の子供と、立派な夫。
幸せを絵に描いたような理想的な暮らし・・・。

ところが・・・  以下ネタバレ ↓
愛する亭主は、密かに悶々と悩んでいた! 実は彼は男色だった!?
ある時ひょんな事から、それが妻キャシーに露見してしまう!
すると彼女は夫をカウンセラーに引き合わせる。病気はきっと治る と信じて!
だって最愛の夫なのだから!
最初は乗り気でなかった夫だったが・・・ ある時 ふと改心する(!)
そして南へ行き、暫く 子供抜きのバカンスを楽しむ二人・・・。

それで万事解決! ということなら映画にはならない訳ですが・・・ (苦笑)

社会的に葬られてしまう原因の一つは醜聞。
心ない風の噂であった・・・  これはキャシーと、出入りの黒人の庭師レイモンドの話。

二人とも 白人社会 黒人社会 どちらからも総スカンを食らってしまう。
自然な友好関係を求めただけなのに!

親友と自ら呼ぶエレノアは、キャシーに言う。
「何でも相談して・・・ 力になりたいの」
そこで、キャシーは正直に、レイモンドとの心の交流で得た掛け替えのないものの存在を伝えた。
理解して貰えると信じて・・・!

するとエレノアは、血相を変えて(?) その他大勢の意見の側に付いてしまうのだ。
キャシーが夫の男色の件を告白した時、すぐに同情し、大いなる理解を示した彼女だったが
その舌の根も乾かぬ直後のことだった・・・。

以上 ↑ ネタバレ終わり

・・・のような、まったく意図しない方向に人生が転がっていって仕舞う・・・ (なんじゃそりゃ(-_-))

ボルティモアに発つという黒人の庭師レイモンドを見送るため、駅に急ぐキャシー
一度は互いの心の琴線に触れた覚えが有る二人・・・
距離を保ちながら見つめ合い、別れの言葉をつぶやく・・・。

ほろ苦い終わり方でしたが、不思議にやるせなさなど感じなくて・・・
傷心も やがては心の糧にしてしまうのでは(?)と思われるキャシーの逞しさというか(笑)
今までと変わりなく、彼女らしく淡々と生きていく姿を、何故か想像してしまう私でした。


ジュリアン・ムーア(キャシー・ウィテカー) 
デニス・クエイド(フランク・ウィテカー) キャシーの夫。有る意味?迫真の演技で独特な存在感でした。
デニス・ヘイスバート(レイモンド・ディーガン) 鷹揚な人柄が滲み出ているような演技と思いました。
パトリシア・クラークソン(エレノア・ファイン) 悪意も嫌味も感じさせず、堂々の奥様振りはNice!
ヴァイオラ・デイヴィス(シヴィル)


監督・脚本 トッド・ヘインズ


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