SSブログ

グラン・トリノ(GRAN TORINO) 2008 [か行の映画]

グラントリノ00.jpg グラントリノ0.jpg はい、衝撃のラスト、見届けて参りました!

しゃがれ声のクリントの後に、息子さんのカイルの声・・・
今でも、ずーっと余韻が・・・。



-----------------------------------------------------------------------------
「ミスティック・リバー」「ミリオンダラー・ベイビー」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、
自ら主演して世の中に怒れるガンコ老人を演じた感動の人間ドラマ。
急速に様変わりしていく世間を嘆き、孤独に生きる人種差別主義者の偏屈老人が、
ひょんなことから隣人のアジア系移民家族と思いがけず交流を深めていくさまを
ユーモアを織り交ぜつつ綴る。             (allcinema より)
-----------------------------------------------------------------------------

面白いと思ったのは、愛煙家のウォルトが家の中では吸わない!ということ。
これは、愛妻との間に喫煙は外で・・・という不文律があったとみえまする。
しかし習慣は残っているのでしょうね。(笑)あるいは亡き妻に対する“操” かな?

妻の葬儀が済み、ウォルトの自宅が喪の客で異様に賑わっているとき・・・
落ち着ける居場所を探してガレージへ行ってみると、孫娘が煙草を・・・!

慌てて捨てた吸い殻を、揉み消しつつ見せる彼の苦々しい表情が印象的です。
そこは愛車「グラントリノ」 と自分が過ごす神聖な場所・・・ とでも言いたそうに?(笑)

皆が去ると、ウォルトは一人・・・
テラスの椅子に、愛犬と陣取り、冷えたビールを空けるのが楽しみとなった。

フォード一筋に勤め上げて、組み立て工としての誇りを持ちつつ
遠い過去・・・ 朝鮮戦争における自分の取った行動に、今でも拘りを捨てきれずにいた・・・。

妻の葬儀のときから、若い神父が何くれと無く気遣いを見せてくれるのだが
彼は、若造が何を言うか! と、けんもほろろ・・・。

ふと気が付くと、近所はアジア系の住民ばかりになっていた・・・!?
そして隣家には “モン族” とやらの女系家族?が引っ越してきていた。

中に一人、息子が居たが、強い女たちに挟まれて影の薄い存在?に見えた。(苦笑)
この若者が、同族のチンピラに しつこく絡まれるようになるのだが・・・

さて・・・?


これは、先日観た「センチメンタル・アドベンチャー」 に確かに良く似ていると思いました。
大人の男と、大人になり掛かった少年との物語。
・・・胸を病む というところも、変わりなく・・・でしたね。

それにしても・・・
老境に入ったクリント・イーストウッドの佇まいが良いですね!
年輪を感じさせるけれども、とても格好良くて!

ミリオンダラー・ベイビー」 以来ですか・・・お姿拝見するのは。
(自分の昔の文章を読むのは、こっ恥ずかしいものですが・・・ f^_^;
同じようなことを書いてますので、やはり正直なところなのかもしれませんね (笑))

淡々と進行する渇いた映像は安定感があり、奥深くに染みてくるようでした。
もちろん、チンピラとの絡みは緊迫感溢れるものでしたけれど・・・!

“衝撃の” ラスト・・・
(成り行き上? 結末はおおよその見当は付きましたけれど?  (・_・;)本当か?)

でも、あれでは哀しすぎるし、だいいち格好良すぎです!
(けして否定しているのじゃございませぬ。
あの決着(おとしまえ)の付け方を絶賛したい気持ちなのです)

しかし、わたくし・・・  口をへの字に、ワケもなくボロ泣き状態になってしまいました~
一緒に観た相方も同じようなことを言ってましたけどね(笑)

ほんと 参りました。

エンディング・クレジットの海辺の道・・・ 未だに目に焼き付いておりまする。。。


クリント・イーストウッド(ウォルト・コワルスキー)
ビー・バン(タオ・ロー)
アーニー・ハー(スー・ロー)
クリストファー・カーリー(ヤノビッチ神父)
コリー・ハードリクト(デューク)
ブライアン・ヘーリー(ミッチ・コワルスキー)
ブライアン・ホウ(スティーブ・コワルスキー)
ジェラルディン・ヒューズ(カレン・コワルスキー)
ドリーマ・ウォーカー(アシュリー・コワルスキー)

音楽 カイル・イーストウッド マイケル・スティーヴンス

監督・製作 クリント・イーストウッド
nice!(11)  コメント(9)  トラックバック(2) 
共通テーマ:映画

nice! 11

コメント 9

hash

こんばんは。
観て良かったと思える作品でしたね。
ちょっとしたシーンの積み重ねがラストシーンに集約されており、さすがイーストウッドと唸らせる演出でした。
by hash (2009-05-04 00:33) 

Labyrinth

hash さん (^_^)ノ こん!
そうですね~ 予告編を見る限りでは、暗そうだね~ なんて思いましたが
見終わってみると、とても爽やかな余韻があり、不思議な感じでした。
nice!も、どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-05-04 00:59) 

Labyrinth

qoo2qoo さん (^_^)ノ nice!どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-05-04 01:00) 

Labyrinth

xml_xsl さん (^_^)ノ
あんれに さん (^_^)ノ
takemovies さん (^_^)ノ
shin さん (^_^)ノ
いつも nice!を、どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-05-04 23:13) 

Labyrinth

U3 さん (^_^)ノ
evian さん (^_^)ノ
nice!どうもありがとうございます!
by Labyrinth (2009-05-06 12:03) 

Labyrinth

nomi さん (^_^)ノ nice!どうもありがとうございました。
by Labyrinth (2009-05-07 11:27) 

Labyrinth

きさ さん (^_^)ノ nice!どうもありがとうございました。
by Labyrinth (2009-05-10 11:41) 

cs

すいません、コメントが久々になってしまいました。
やっと自分のほうの記事もupできたので、こちらに。
あのラストの海辺の風景、あれはいいですよね。
なんだか、魂の安息があるから、あれでいいんだと示してくれてるようです。
イーストウッド演じるウォルトは格好よすぎですよね。
でも、やっぱりあれを“衝撃のラスト”だなんて浅くて安直な煽り文句で表現されたくない気がします。
by cs (2009-06-28 14:35) 

Labyrinth

cs さん (^_^)ノ こんにちは。 お久しぶりです。
お疲れさまです。(笑)
イーストウッド翁の枯淡の演技は本当に格好良くて魅力的でしたね!
まだまだ続けて頂きたいと願うばかりですが・・・。
nice!も、どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-06-28 17:05) 

トラックバック 2