SSブログ

湖のほとりで(LA RAGAZZA DEL LAGO / THE GIRL BY THE LAKE) 2007 [後出し御免被る] [ま行の映画]

湖のほとりで.jpg 久々のイタリア映画! 久々のイタリア語です~(笑)

“イタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナッテロ賞で史上最多の10部門を受賞”
・・・だそうですが
 静かに穏やかに、テンポも良く進み、地味な印象ながらも心に響く秀作でした。

とは思ったものの・・・ う~ん しかし “感動” というのとも違うし?  はて? なんだろう? 
・・・と、何故か物足りなさを感じてしまう自分が悩ましく・・・?!(爆)



------------------------------------------------------------------------------
北イタリアの小さな村を舞台に、そこで起きた殺人事件の捜査の過程で、
村人一人ひとりが隠し持つ心の痛みや葛藤が浮き彫りとなっていくさまを
静謐なタッチで描き出したヒューマン・ミステリー。   (allcinema より)
------------------------------------------------------------------------------

山が迫る北イタリアの小さな村の道を、少女が一人、町外れに向かって歩く。

(もう そのへんから・・・ 何が起こるのだろう!?と、緊張が高まっておりました(汗))

少女が訪れたところはマリオの家の納屋。
彼の飼っている小動物を見せて貰いたくて寄ったのだった。

湖のほとりで4.jpg

マリオは気のよさそうな男ですが、知的障害のようです・・・?

一緒に暮らす車椅子の父親が、いつか 大事にしている小動物を殺してしまうのでは と?
恐れていることを少女に話す内に、ふと湖にまつわる伝説?について話し始めるのだった。

そして、二人は湖に・・・!

(もう ドキドキでした。(汗) てっきりこの子が被害者になるのかと!(苦笑))

湖のほとりで6.jpg
サンツィオ刑事(トニ・セルヴィッロ)  & アルフレード(ネッロ・マーシャ)

湖の畔で他殺体発見! との一報を受けて赴任早々のサンツィオ刑事が出向く。

殺されたのは17歳の村の少女で・・・ 
うつ伏せの状態で、顔だけ不自然に湖の方へ向けられていた。
そして、全裸の姿を隠すように青い上着が掛けられていた!?

湖のほとりで3.jpg
   マリオの父(オメロ・アントヌッティ) & サンツィオ刑事

マリオの上着が無くなっていることに直ぐに気付いた父・・・。

サンツィオ刑事は事情を聞きに行くが、彼の偏屈ぶりは尋常でないように思われた。
殺された少女アンナについては、「ジョギングでよくうちの前の道を通っていた」 と・・・。

湖のほとりで2.jpg
      サンツィオ刑事 & アンナのボーイフレンド ロベルト

親密な仲ということで、アンナのボーイフレンドに尋問するが、多くを語りたがらなかった!
彼は真っ先に容疑者候補に・・・?!

湖のほとりで5.jpg
 サンツィオ刑事の妻(アンナ・ボナイウート) & サンツィオ刑事

サンツィオ刑事は足を使い、ますます謎が深まる事件の解明に努める一方・・・
私生活では、時間を作り、遠方に入院中の妻を見舞う・・・。

彼女は若年性認知症を煩い、だんだんと記憶が薄れているようだった・・・?

サンツィオ刑事は、このことを 一緒に暮らす一人娘には知らせておらず・・・
そのためか? 娘は父親に蟠りを感じている様子で、反発するようになっていた。

湖のほとりで1.jpg
  サンツィオ刑事 & キアラ・カナーリ(ヴァレリア・ゴリーノ)

殺された少女アンナが、生前ベビーシッターをしていたということを聞き付け
その雇い主だった、母親のキアラに会いに行くと・・・。

キアラの息子、アンジェロは重度の自閉症児で、それこそ誰の手にも負えず!
キアラも夫も、凄まじい日々の生活にほとほと疲れ果てていたのだったが・・・

不思議なことに、アンナだけはアンジェロと交流できるようになり・・・!?

さて・・・?


出てくる人が皆 怪しげな人物に映り
ちょっと突っ込んだ途端に、その人の悩みや苦しみが見え隠れする・・・?

情報を小出しにしていき、興味をそそる構成は流石巧いな! と思いましたが
前にも申しましたとおり、全体像が見えた時に、ふーん という感じしか受けず・・・ orz

アンナは実はこうだった! という事実を知っても、あぁ~そうだったのかぁ! とはならずに
ほほぅ なるほどね くらいの納得の仕方なのでした・・・ orz

アンナは、寝姿と、死体と、ラスト近くでチラチラ出てくるだけでしたが
それにしても、彼女の人物像が いまいち迫ってこなくて・・・?
(ヘンな話で恐縮ですが、死体の時が一番セクシーで美しく感じてしまいました (爆))

そこらあたりが、悩ましい原因なのでしょうかね? (^_^;

でも、面白かったことは間違いございませぬ。
刑事物の醍醐味と、市井の人々の繊細なドラマが同時に楽しめた映画でしたね。

う~ん それにつけても
イタリアは渋いおじさんが主役を張れるNiceな国だなぁ と思ったことでした。(笑)

トニ・セルヴィッロ(サンツィオ刑事)
ヴァレリア・ゴリーノ(キアラ・カナーリ) 3歳で亡くなったアンジェロの母
オメロ・アントヌッティ(マリオの父) 車椅子の老人 知的障害者のマリオと暮らす
ファブリッツィオ・ジフーニ(コッラード・カナーリ) 3歳で亡くなったアンジェロの父
ネッロ・マーシャ(アルフレード) サンツィオ刑事の相棒
アンナ・ボナイウート(サンツィオの妻) 若年性認知症のため入院中
マルコ・バリアーニ(ダヴィテ・ナダル) アンナの父
アレッシア・ピオヴァン(アンナ・ナダル) 湖の畔で発見された被害者

原作 カリン・フォッスム 『見知らぬ男の視線』

原案・脚本 サンドロ・ペトラリア

監督 アンドレア・モライヨーリ


nice!(8)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 8

コメント 1

Labyrinth

@ミック さん (^_^)ノ
アプル さん (^_^)ノ
あんれに さん (^_^)ノ
★★ユリリン★★ さん (^_^)ノ
官兵衛 さん (^_^)ノ
xml_xsl さん (^_^)ノ
nomi さん (^_^)ノ
takemovies さん (^_^)ノ

皆さん いつもnice!どうもありがとうございます。
by Labyrinth (2009-12-08 16:42) 

トラックバック 0