ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅（NEBRASKA） ２０１３

　ブルースはローラのおとうさん♪　( ´艸｀)
回り道がもたらした
人生最高の当たりくじ

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「サイドウェイ」「ファミリー・ツリー」のアレクサンダー・ペイン監督が、

怪しげな当選賞金を受け取るべくネブラスカへと向かう年老いたガンコ親父と、

その旅に付き合うハメになった息子が繰り広げる珍道中の行方を

心温まるタッチで描いた全編モノクロによるハートフル・ロード・ムービー。

主演は本作の演技でカンヌ映画祭最優秀男優賞に輝いたブルース・ダーン、

共演にウィル・フォーテ、ジューン・スキッブ、ステイシー・キーチ。

アメリカ北西部のモンタナ州に暮らす老人ウディ・グラント。

ある日、100万ドルの賞金が当たったという、どう考えてもインチキな手紙を受け取る。

ところがウディはそれを信じ込み、

はるか遠くのネブラスカまで歩いて賞金を受け取りに行こうとする始末。

息子のデイビッドは、周囲が何を言ってもまるで耳を貸さない父に根負けし、

無駄骨承知で彼を車でネブラスカまで連れて行くことに。

そしてその道中で、ウディの生まれ故郷に立ち寄る父子だったが…。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（allcinema より）

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「サイドウェイ」も「ファミリー・ツリー」も観ましたけれど、

わたくし的には 「アバウト・シュミット」 が好みかも？ ｗ

もう若くはない主人公・・・　と言う点では、本作と似通っているところがありますね。（笑）

さて、この作品

出てくる人は、ほとんどが田舎のじじばば。

しかもモノクロームときています。

・・・ともかく地味！　そして、痛いほどリアル！

居ながらにして、現代アメリカの現状を垣間見る思いが致しました。

（興味深いのはもちろんなのですが、ある意味、ほとんどが驚嘆!?　でしたっ　w）

主人公のウディ（ブルース・ダーン）は、アル中か、老衰なのか？
いつもボーっとしていて、足元もおぼつかないような有様です。

あまり台詞もなくて、ほとんど無表情で、あたかも老木のような飄々とした佇まい!?
でも、若いときにはさぞかしハンサムだったのでは？ と思われ・・・（笑）

出版社の、曰くありげな “御当選のお知らせ” を後生大事に胸ポケットへ仕舞い込み
目的地を目指そうと、フラリと出かけてしまう・・・!?

そんな父を、次男のデイビッド（ウィル・フォーテ）は、しょうもないおやじだ　とばかりに
お守り役となって運転手を引き受け・・・
モンタナからサウスダコタを抜けて、ネブラスカまで、長の旅に出るのだった。

最初は、
父が現実を観て納得してくれれば それでいい　と、軽い思いでのドライブだったが・・・

母のケイトが気を利かして!?
途中、ウディの生家がある町を通るのなら、向こうに連絡して ご挨拶を！ と
本当に連絡を取ってしまったから さあ大変!?

それでは久々にみんなで集まろう！ ということになり
長男のロスにまで声を掛けて、ケイトも “ホーソーン” に駆けつけることとなった。



　　　　　　　　　　次男デイビッド　＆　父ウディ

いち早く町に着いた父子は、ウディの長兄のところに身を寄せた。
デイビッドはこれまで交流の無かった従兄弟たちとも顔を合わせることに・・・。

一休みしてから、２人は町に出かけ、
ウディの記憶を頼りに、ゆかりのある場所を訪ねた。

ポツリポツリと語るウディの言葉に、半信半疑ながらも感慨を覚えるデイビッドだった。

やがて昔馴染みの人たちとも再会することに・・・!?

・・・余計なことはしゃべってくれるなよ　
というデイビッドの思いは早々に打ち砕かれてしまう!? （爆）

小さな田舎町のこと
ウディが百万長者になった!?　との噂はたちまちの内に広まった！

さて・・・？


　　　　　　　　　　　父ウディ　＆　母ケイト

何が良いって、この老夫婦の関係と言うか、有りよう？が最高でした♪

それぞれ愛すべきキャラクターなのですが…！ 
本当に、長年連れ添った！　という雰囲気を醸し出していながら
未だに生々しい会話もアリだったり・・・？ ( ´艸｀)

特に、ケイト（ジューン・スキッブ）は口うるさいしっかり者という佇まいがNice♪でした。
前述の「アバウト・シュミット」で、早々に亡くなってしまう妻役が彼女だというので、吃驚です！　

ところで、この夫婦の一端を良く表している場面があるのですがっ 
ネタバレ承知で書いてしまいましょう！w

次男のデイビッドが、町で一つの出版社に出かけたときのこと。
上品そうな小柄な老婦人が一人でやっているというのですが・・・

「あの頃、あたしもウディと付き合っていたのよ
でもケイトにはかなわなかった
彼女は勝者よ」

デイビッドが怪訝に思って、次の言葉を待っていると

「あたしはウディに最後の一線を越えさせなかったの！」

閑話休題？w

“１００万ドルの賞金” が元で、旧知の人々と険悪な雰囲気になる場面もあり・・・!?
少々ささくれた気分で、長男ロスとケイトはそれぞれ家路についた。
ウディとデイビッドは引き続きネブラスカを目指すのだったが・・・

はたして その出版社は実在していました!?

（２度目の）　さて・・・？ ( ´艸｀)

ラストは
うはっ♪　(^_-)－☆　
じいちゃん　やるじゃーん♪　


泣かせどころも記しておきたいと思います。
伏せ字でね(^_-)b
　　↓
何故そんなに賞金にこだわるのか　と息子に訊かれたときのウディの言葉・・・
「おまえたちに残してやれるものが何一つないからだ」
　　↑
予想外なもので、思わずグッときました。(^_^ゝ

ブルース・ダーン（ウディ・グラント）

ウィル・フォーテ（デイビッド・グラント）　ウディの次男　電気店

ジューン・スキッブ（ケイト・グラント） ウディの妻

ステイシー・キーチ（エド・ピグラム） ウディの元共同経営者

ボブ・オデンカーク（ロス・グラント）　ウディの長男　ＴＶキャスター
アンジェラ・マキューアン（ペグ・ナギー）　ウディの元ガールフレンド

監督　アレクサンダー・ペイン