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カンザス・シティ(KANSAS CITY) 1996 [か行の映画]

KANSAS CITY.jpg ロバート・アルトマン監督、故郷を舞台に・・・

興味はハリー・ベラフォンテ ^^;

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異才アルトマンが、ジャズ華やかりし時--30年代の、自身の生まれ故郷カンザスを舞台に描く、
このところ連発した群像劇とは一味違ったノスタルジックかつクールな作品。 
                                (allcinema より)
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ハリー・ベラフォンテは歌う人かと思って居ましたら、なんと、演技も凄かった!? ^^;
(・・・と言いつつ、どの人がベラフォンテなのか初見では判らず!? (爆))

奥では賭博場を営業し、表向きはジャズ・クラブ「ザ・ヘイヘイ クラブ」のオーナー
且つ地元の裏社会のボスという役どころ。
(セルダム・シーンというのは綽名で “たまにしか姿を見せない” の意味らしい ^^;)

ハスキー・ヴォイスで、見た目もそれ程の強面というわけでもないのに!?
観るほどに底知れぬコワさが増す!? まさに怪人物 という印象でした。(汗)

・・・店では四六時中?かと思えるほどに?
奏者入れ代わり立ち代わり状態での? 熱いジャズ演奏が披露されて・・・♪
(「ヘイヘイ・クラブ テナー合戦」 なるチラシが目を引きます ^^;)

場面転換にも “一節” 入ったりするので ^q^
観ているこちら側も、身体がジャズのリズムで揺れ通し!? のような感じが致しましたっ w
(しかし、残念なことに・・・ 例によって音楽に疎いので(汗) 演奏者を判別できず・・・orz)

折しも選挙運動の真っ最中ということで
共和党の候補に1票を! と街全体が華やいだ空気になっている頃・・・

地元の名士ヘンリー・スティルトン氏は と言うとっ
ルーズヴェルト大統領顧問という立場上、留守がちに・・・!?

さて、遡っての “冒頭(オープニング・クレジット)” 部分・・・ ^^;

閑静な通りを抜け、一台のクルマ(クラシック・カーとしか・・・ポリポリ (・・*)ゞ) 
が、ある邸宅の前に留まると、運転席の女は細い脚を露わにし、ストッキングを直す仕草!?

・・・夫の居ぬ間に、夫人は部屋着でくつろぎ、顔には美容パック中!?

そこへ、出入りの美容師ベイブの代わりに! と、見知らぬ若い女がやってきて・・・
いきなり拳銃を突きつけ!? 

ジョニー・オハラをマフィアの手から救い出してくれるよう、旦那に頼みに来た という。

・・・夫人は、驚きながらも、何かをしきりに気にする風情で・・・!? ^^;

ホラ これが欲しいんでしょ?  と、取り出したのは小瓶に入った “阿片チンキ” !

夫人はそれを受け取ると、すぐさま口にする!
そして、ホッとしたように目をつぶり、トロリとした表情を浮かべるのでした・・・。

この後、ブロンディ・オハラは夫人を連れ出し、映画館や駅 等、連れまわすことに・・・。

夫人は、恐怖心からか? あるいは阿片中毒の影響か?
人混みに居ても助けを求めたりはせず!?
むしろブロンディを理解するよう? 会話を重ねるようになっていく・・・!?

一方、ブロンディは夫人からスティルトン氏の予定を聞きだし!
電信オペレーターという職業を利用したりしながら!?
氏を交渉のテーブルにつかせるべく! 更に仕掛けていく・・・!?

そのブロンディ(ジェニファー・ジェイソン・リー)ですが・・・
キツイ化粧に、歯並びの悪い口元、乱暴な口の利き方 etc etc
良いところナシの女に描き、情だけは深い!(夫ジョニーに対して) という設定のようでした。w

その夫、ジョニー・オハラは、顔に煤を塗り、黒人に成りすまして!
賭博場へと向かう常連さんを襲い、大金を手にしたものの、直ぐにばれて・・・!?
自宅にいたところを手下どもに拘束されてしまう! という体たらく。(苦笑) 
(強引に襲った後、足元の白い肌をチラ見させる演出はニクイ・・・のですが初見ではキョトーン? w)

セルダム・シーンの元で普通に?扱われつつ、生き地獄を味わうことになった彼は
(白人故?)つい強気の口を利いてしまうが・・・

さて・・・?

ところで、
ブロンディとは別に、もう一人 パール・カミングスという黒人少女が登場。

14歳にして妊娠中ということで、身二つとなるまで?施設で過ごす為にやってきた!?

・・・のは良いが、駅で “お迎え” と はぐれてしまい
その場で声を掛けてくれた黒人少年に連れられて例のクラブへ行くことに・・・! 

熱いジャズの競演を聴きながら眠ってしまう という、まだ子供のワケなのですが・・・ w
この黒人少女の大らかさは、差別を受けずに育ったという風情を感じさせてNice♪

また、
少年の方は長じて、有名アルトサックス奏者になるチャーリー・パーカーらしいです? ^^;

・・・明け方、クラブを出て少年の家に向かう二人。

そこに、電報局?で夜間清掃員として働く母親が、なんとコトもあろうに!?
ブロンディと大統領顧問夫人を伴って帰宅する!
(その後、女二人は二階のベッドを借りて仮寝を・・・ ^^;)

ブロンディを見た黒人少女が言うには
あのひと、クラブで大騒ぎをして連れ出された女だと思う・・・

それは口にしない方がいいよ とチャーリー。

・・・日が暮れてから、
ブロンディは夫人を連れて自宅へと戻る。

地元出身の人気女優ジーン・ハーロウのような輝くブロンドに染めて・・・
優雅な白いドレスを着込み、夫の帰りを心待ちにしているとっ

そこに現れたのは、元気のないジョニーだった?

さて・・・?

結末は記しませぬが ^^;
少し予感はあったにせよ、相当な衝撃ではございましたね。(汗)

・・・誘拐事件とジャズライヴの融合のような不思議な映画!
主人公の女も、付き合わされた夫人も・・・どちらもユニークな存在で・・・ w

今は、性格設定を云々するより、
それを見事に演じた女優さんに敬意を表したい気持ちです。^^;

カンザス・シティという街の明暗を描きながら、“地元愛” もひしひしと伝わってくる! という
ロバート・アルトマン監督の “我が心の一作” と思える作品でした。

・・・これも嫌いじゃないんだなぁ ポリポリ (・・*)ゞ

ジェニファー・ジェイソン・リー(ブロンディ・オハラ)
ミランダ・リチャードソン(キャロリン・スティルトン)
ハリー・ベラフォンテ(セルダム・シーン)
マイケル・マーフィ(ヘンリー・スティルトン)
ダーモット・マローニー(ジョニー・オハラ)
スティーヴ・ブシェミ(ジョニー・フリン)
ブルック・スミス(ベイブ・フリン)
ジェーン・アダムス(ネティ・ボルト)

監督・脚本・製作 ロバート・アルトマン
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末尾ルコ(アルベール)

今年、JJリーがオスカーにノミネートされているのが嬉しいですね~

                    RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2016-02-21 00:35) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール) さん (^_^)ノ
おぉ~ さすがRUKOさま・・・  助演女優賞ですかぁ ^^; 作品も気になりますね♪

っと ( ̄ο ̄; なんと ヴィク・モローのお嬢さんなのですね!? 知らなかったなぁ ^^;
いつも ありがとうございます♪ 
by Labyrinth (2016-02-21 01:03) 

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