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ナッシュビル(NASHVILLE) 1975 [な行の映画]

NASHVILLE.jpg  ロバート・アルトマン監督作品 ^^; 今回はカントリー?

どこにも「自由」なんか ないけれど ここ(ナッシュビル)に来れば 歌がある! 青春がある!
これが映画だ!これがアメリカだ! これが’76年の君だ!

上映時間 159分


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テネシー州ナッシュビルを舞台に、
総勢24人の人間模様を描いたアルトマンお得意の群衆劇。
カントリー・ソングのメッカとして有名なナッシュビルで、
大統領候補のキャンペーン大会が行なわれることになった。
イギリスの女性レポーターは、ベテラン歌手のヘブンを中心として、
それぞれの歌手にインタビューを試みる……。 (allcinema より)
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どんなに評判が良かろうとも、これは私めには向かないなー と思っていました。

アメリカのカントリーソングに馴染みも感心も無いということもありましたが (爆)
またしても!? の群像劇かぁ (´0`) と、ちょいと気後れもしてましたので・・・(苦笑)

観始めましたらっ
う~むむむ (¬、¬; やはり手強いな! という “壁がドーン!” と。(笑)

早口の台詞を追って字幕に目が釘付けになり!?
肝心の人物の印象が掴めませぬ!

そこで、今度は “特典” の ロバート・アルトマン監督のコメンタリー付で鑑賞!
監督のおしゃべりの声は いつ聞いても心が和みますし、内容的に興味深いものです。
(もちろん字幕スーパー頼りでのことですけどね w)

撮影の裏話的なこと、こぼれ話的なこと等を聞けるのも、貴重ですけれど・・・
自分が作品の中に吸い込まれていくような気になれるのが、何よりですね♪ w

こうして、ようやく同じ土俵に立てたな! という感触が得られると、本腰を入れて!w
じっくりと味わう3度目の鑑賞となります。 (´-`).。oO

さて、
1976年のナッシュビルでは折しも、大統領選挙キャンペーンが華々しく展開されて・・・
ハル・フィリップ・ウォーカーという候補の宣伝カーが街中を流しており、実に賑やか!?
(主張のユニークさが気を引きますが、内容は俳優自身に任せたのだ とか? ^^;)

ナッシュビルの人々に愛される花形カントリー歌手のバーバラ・ジーンが退院し?
飛行場に到着するというので、お出迎えのバンドやバトントワラーたちを始め、
ファンの人たちが待ち構えているところ・・・。

飛行機から彼女が降りてきて、熱狂的な歓迎を受け、歩き始めるとっ
何と、ガクッとくずおれてしまい、そのまま緊急入院となります。 (´0`)唖然!?

歌を期待していた人たちは、ガッカリで、早速帰路に付きますが・・・
ハイウェイでは、落下物が元で玉突き事故が発生!?

たちまち長々とした車列が出来・・・
その中でも様々な人間模様が生まれて・・・!?

と言った感じで、一見バラバラなピースを見せておいて
次には更に進展した形を見せて、印象を深め!?
最終的には、それらをひっくるめて!? 収斂してみせる という・・・
いつもの “群像劇” ではあるのですけれどっ ^^;

無言のライダー(ジェフ・ゴールドブラム)や、
饒舌すぎるレポーター(ジェラルディン・チャップリン)などが間を取り持ち・・・

自身が作詞作曲したという楽曲を引っ提げての俳優たちのパフォーマンスが華を添え♪
有名らしい?(私めが知らないだけ・・・ ^^;) 奏者たちの手慣れた演奏 等々
本当に飽きさせない構成で、楽しませてくれます。

(まぁ “さわり” だけ という短さに物足りなさを感じなくもない? 場面があったかも?(爆))

しかし、
ロバート・アルトマン監督  やはり只者ではない・・・(ニヤリ)
衝撃のクライマックスからの自然な流れは、何とも不思議な心地良さを覚えさせてくれました。
“感動” というベタな言葉は似合わない感じですけれども? ^q^

あの時代のアメリカが、そのまま保存されていると言った感じでしょうか?
しかし、今でもそんなに変わってないのかな? とも思えたり・・・? ^^;

調子に乗って? ネタバレ御免 (^人^; を一つ・・・

ちょいとネジが緩そうなウェイトレスが、歌手を夢見て、ウマイ話に乗ってしまうのですけれど。
寄付金集めで大勢の男が集まるクラブ?の余興に呼ばれて、音痴ぎみな歌を披露・・・
何曲も歌いそうになると、大ブーイングがっ!? ( ̄ο ̄;
そこで世話役?が言い包めると、スーリーンは厭々ながらもストリップを始め・・・
とうとう最後まで脱いで退場!(汗)
(・・・可哀想なので一発本番なんですとっ w それにしても、巧みなカメラワークに感心!)

それをカーテンの隙間から覗いていたのが、
同じく歌手を夢見る田舎出の?自称シンガーソングライターのウィニフレッドでした ・・・。

彼女はクライマックスのステージの袖に寝転んで片肘を突きながら、
憧れのバーバラ・ジーンが歌う姿を見上げていました。

・・・う~ん 
最初は何が何だか?(・_・?) ハテ?状態の登場人物たちでしたが
観終わってみると、不思議と愛着を感じてしまう  という、いつものアレでしたね。(笑)

監督曰く
現地の歌手を出さなかったので、ナッシュビルでは公開当初は不評の嵐・・・!?

だったそうですけれど ^^; (その後はもちろん歓迎ムードになったそうですが! w)

“PPM” をイメージしたフォークロックトリオ “ビル・マリー&トム” のトム・フランク役
キース・キャラダインがギターの弾き語りで歌った 「I'm Easy」 は・・・
“アカデミーとゴールデン・グローブの主題歌賞を受賞した” そうです。(微笑)

シャープな良い声で、説得力のある歌い方で、ひときわ女性たちを魅了していましたね♪
特に、ゴスペル歌手リネア・リース(リリー・トムリン)の心を動かしてしまったようです!? w

さてさて、
色々と味わってきましたロバート・アルトマン監督作品  
そろそろ、もういいかな? ^^; とも思うのですが・・・  (・・*)ゞ
未見の作品はまだまだございます~ w  

悪評高い? ^q^ 「ポパイ (1980)」 は是非見てみたいものだ! と思うのに・・・
見られないんですね~(苦笑)  探せばどこかにあるのだろうか? ^^;

ヘンリー・ギブソン(ヘヴン・ハミルトン) カントリー界の大御所 
                     グランド・オール・オープリーに出演 
リリー・トムリン(リネア・リース) ゴスペル歌手 
                  デルバート"デル"リースの妻で聴覚障害児の母親
ロニー・ブレイクリー(バーバラ・ジーン) ナッシュビルの花形カントリー歌手 
グウェン・ウェルズ(スーリーン・ゲイ) レストランのウェイトレス 音痴ぎみだが歌手志望 
シェリー・デュヴァル(マーサ) ミスター・グリーンの姪 L・A・ジョーンと名乗る
キーナン・ウィン(ミスター・グリーン) マーサの叔父 妻が重病!?
バーバラ・ハリス(ウィニフレッド) 自称?シンガー・ソングライター
スコット・グレン(グレン・ケリー) 米軍兵、バーバラ・ジーンのファン?
ロバート・ドクィ(ウェイド・クーリー) レストランの料理人 スーリーン・ゲイの用心棒?
ティモシー・ブラウン(トミー・ブラウン) グランド・オール・オープリーで歌う黒人歌手
デヴィッド・ヘイワード(ケニー・フレイザー) ヴァイオリン・ケース持参のカントリー好き?
バート・レムゼン(スター) 逃げた妻ウィニフレッドを追い駆ける
カレン・ブラック(コニー・ホワイト) カントリー歌手 バーバラ・ジーンの代役?
アレン・ガーフィールド(バーネット) バーバラ・ジーンの夫でマネージャー
バーバラ・バクスレー(レディ・パール) ヘヴンのパートナー クラブの女将?
ネッド・ビーティ(デルバート"デル"リース) ヘヴンの弁護士 
       ハル・フィリップ・ウォーカーの大統領選挙キャンペーンのテネシー州での主催者
マイケル・マーフィ(ジョン・トリプレット) ハル・フィリップ・ウォーカーの
                      大統領選挙キャンペーンの主催者
ジェフ・ゴールドブラム 三輪のバイク乗り(台詞ナシ) 似非手品師?
クリスティナ・レインズ(マリー) フォークロックトリオ “ビル・マリー&トム” のメンバー
ジェラルディン・チャップリン(オーパル オパール?) 自称?BBCのリポーター
キース・キャラダイン(トム・フランク) フォークロックトリオ “ビル・マリー&トム” のメンバー
デヴィッド・アーキン(ノーマン)   運転手

ジュリー・クリスティ 本人 寝起きみたいな髪型ね とか陰口されているのが可笑しい ^q^
エリオット・グールド 本人

音楽 リチャード・バスキン
    キース・キャラダイン

脚本 ジョーン・テュークスベリー

監督 ロバート・アルトマン

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