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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(THE POST) 2017 [は行の映画]

THE POST.jpg 社会派実録ものは苦手かも・・・ と思いつつ ^^;


「今」を弾丸のように撃ち抜く、
真実の物語――

ジャンル ドラマ/サスペンス/伝記

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スティーヴン・スピルバーグ監督がメリル・ストリープとトム・ハンクスを主演に迎え、時の政権に屈することなく
言論の自由を守るために戦ったジャーナリストたちの矜持と覚悟を描いた社会派実録ドラマ。
ニクソン政権下で機密文書“ペンタゴン・ペーパーズ”を公開し、ベトナム戦争の欺瞞を暴き出した
ワシントン・ポスト紙に焦点を当て、就任したばかりの女性発行人キャサリン・グラハムが、政府を敵に回し、
経営危機を招く危険を冒してでも記事にすべきかという重い決断を下すまでの葛藤の行方を描き出す。
                              (allcinema より)
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まずは、字幕翻訳が松浦美奈さんとわかり・・・ お 久々だ♪  とニンマリな自分でした。^^;

しかし、そうは言ってみたものの、尚更おざなりには出来ず・・・!? (・・*)ゞ
自分なりに頑張ってみましたが、毎度の拙文で・・・ 超遅いUPとなってしまいましたっ orz

実は、同日に「レディ・プレイヤー1」も観ていて・・・
意図した訳ではないのですが ^^;  どちらもスティーヴン・スピルバーグ監督作品なのでした。w

さて、苦手意識もありましたが、やはりモノがものだけに?(汗)
難しげな単語が飛び交うスタート直後は、はたして付いていけるのか? と、少々焦りぎみに・・・!?

でもまぁ、繊細な人物描写と、主人公の置かれた立場に大いに興味をそそられたことも有りまして
いつの間にか、ぐいぐい惹き込まれて行った気が致します。 ^^;

冒頭は、1960年代
ベトナム戦争の前線にて、疲弊した様子の米兵たち・・・

国防総省のダニエル・エルズバーグは、視察してきたベトナムの戦況を取り纏め
帰路の飛行機内からマクナマラ国防長官に “絶望的”と報告するも・・・
マスコミに向けての米国政府発表では、“好転”となっていた。

・・・薄暗いオフィスに居残った人物が、人目を避けて? 何やらを持ち出す気配!?

彼が守衛室の前を通過する際に、ふと立ち止まって逡巡するような素振りをみせる “一瞬” があり・・・
ここで緊迫感と、事の重みをズンと感じ・・・ 作り手のセンスの良さを思ったり致しました。 ^^;

“1971年、ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国内には反戦の気運が高まっていた。
国防総省はベトナム戦争について客観的に調査・分析する文書を作成していたが、
戦争の長期化により、それは7000枚に及ぶ膨大な量に膨れあがっていた。
ある日、その文書が流出し、ニューヨーク・タイムズが内容の一部をスクープした。”
                  
“ニクソン政権は国家の安全保障を脅かすとして、
ニューヨーク・タイムズに対して記事の差し止めを連邦裁判所に要求・・・。”
                     (official website より抜粋)

・・・ニューヨーク・タイムズは出版差し止めに!

遅れを取ったライバル紙のワシントン・ポストは、編集主幹のベン・ブラッドリーが奮起し!?
“ペンタゴン・ペーパーズ” の全文の入手に奔走するのだが・・・。

さて・・・?

ソレは、はたしてどんな経緯でワシントン・ポストにもたらされたのか? 
一番興味を惹かれる部分で、面白いところですがっ
観ているコチラ側としては、思いの外 サスペンス気分を味わうことに・・・!? (詳細を記さず ^q^)

また、何とも不思議と思うのが・・・
ワシントン・ポスト社主で発行人である、未亡人のキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)と
編集主幹であるベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)の関係性でしたね~ ^^;

キャサリン・グラハムは、父の会社を夫が受け継いでくれたことについて
“彼はそれにふさわしかった” というようなことを繰り返し口にしていたのですが・・・
その言葉の影には、“今の私はまだ彼の足元にも及ばないけど・・・” 的な葛藤もあったっ!?

夫の死後、専業主婦で世間知らずの “お嬢様” の彼女が、ある決意をもって引き継ぎ・・・
必死に勉強し、頑張るものの?
周りは彼女をいつまでも “お飾り” の存在という意識でいる事を感じていたものと思われます?

本編には出てきませんが? official website によりますと
彼女がベン・ブラッドリーを他社から引き抜き、一流の新聞社に成長させるべく、協力を求めたらしい。

しかし、ベン・ブラッドリーに扮したトム・ハンクスは、まぁ 彼女を軽んじるでもないですが?
素人は口出し無用 的な態度を取っていたのは確かです・・・。^^;

そんな彼でしたが、クライマックスの “Go” サイン待ちの時には、表情が変わっていましたね。
重い決断を迫る相手は、女性とか素人とかではなく、ボスの “発行人” キャサリンと認めてのこと・・・!?

キャサリンに成り切った メリル・ストリープの表情も、次第に変化!?
台詞ごとに、徐々に自信が漲ってくる様は、本当に清々しくて!?
思わず快哉を叫びたくなるほど熱くなってしまいましたっ 
(女だからこそ出来た決断かもよ~! と私めの心の声がっ ^^;)

キャサリンの一声から、躍動感溢れるカットが畳み込まれていきまして・・・!
植字作業から輪転機、そして配送という流れに、“新聞” に携わる人々の多さを知り、驚かされます!

なにはともあれ、社運を掛けての一世一代の大勝負でしたね!

やはり、前代未聞の決断を下す勇気は誉れと思われますが・・・
彼女一人のものでもなかった! とも言えます?(意味不明?(・・*)ゞ)

また、
アメリカ主要新聞社史上初の “女性発行人” というのも、言われてみれば凄いことでした。^^;

メリル・ストリープは、“成長過程” のキャサリン・グラハムを演じることに腐心したようですけど・・・!?
ものの見事に体現されていて! 流石~ と、称賛の拍手を惜しまぬ私めでございます。 w
(オスカー像を手にすることは叶わず、残念でしたが。)

一方、
ベン・ブラッドリーはと言うとっ (また、official website からの情報ですが (・・*)ゞ)
人を束ねる力と魅力のある人で、彼の許には良い人材が集まったようです。
ここで私めの注目は、彼の奥様トニー・ブラッドリーです!

見せ場の一つですけれども・・・
手に入れた “ペンタゴン・ペーパーズ” には、“最高機密” の印とナンバーの部分が欠落していて・・・
7000枚にも及ぶものを手分けして確認し、繋げていく! という作業のシーンがありました。
(しかも記事に仕上げるまで10時間という制限付き!)

それを、ベン・ブラッドリーの自宅でやるというので
奥様はどんな顔をなさるのかな? と思いましたら、さも当然と言う感じ・・・?(微笑)
さりげなく頭数を数えて、それなりの食べ物を用意したりして、出来た奥様だなぁ  と思ったのです。w

そのトニー役をサラ・ポールソンという女優さんが演じていました。
調べてみると、これまでに、何度となく観ているのに、まるで記憶に残ってない!? (・・*)ゞ アレレ?

ま、ともかく、今回の彼女は、自立したとてもカッコいい女性に見えて、妙に気になりましたね~ ^^;
内助の功はもとより、独自の考えを夫にぶつけることが出来るしっかりとした奥様という印象でした。

(・・・と言う割には、未だにお顔の判別がつかないままなんですけどねっ (汗))

そこで、「ザ・スピリット (2008)」がTV放映という好機を逃さず、見てみたわけですけれども・・・ ww
う~ん (-_-; 
やっぱり、いつもの Wow♪ \(^_^)/  ではない方の女優さんだったのかなぁ と。(苦笑)
それはそれとして ^^; 「オーシャンズ8」は今から楽しみ♪ 

閑話休題  <(_ _)>

同志的友情?(パートナーシップ と、official website では・・・ (・・*)ゞ)
で結ばれていたと見られるベンとキャサリンでしたが
もう一人の重要人物 ロバート・マクナマラとキャサリンの関係性も面白いなと思いましたね。
二人の会話から篤い?友情を感じ取れたのは意外なことでした。^^;
(彼女に、ニクソン政権の脅威を忠告するシーンですね。ブルース・グリーンウッドの受けの演技が良い。)

“6月30日、最高裁判所は差し止め命令を無効とした。” (official website より)

裁判所のドアを抜けて階段を下りるキャサリンは、いつの間にか女性たちの輪の中に・・・!

キャサリン・グラハムは、“言論の自由を守る” 為、決死の覚悟で決断を下したばかりでなく
男社会の壁を破る!?先駆者となったんだな と思うと、また涙腺が緩みそうになってしまいました。w

メリル・ストリープ(キャサリン・グラハム)
トム・ハンクス(ベン・ブラッドリー)
サラ・ポールソン(トニー・ブラッドリー)
ボブ・オデンカーク(ベン・バグディキアン)
トレイシー・レッツ(フリッツ・ビーブ)
ブラッドリー・ウィットフォード(アーサー・パーソンズ)
アリソン・ブリー(ラリー・グラハム・ウェイマウス)
ブルース・グリーンウッド(ロバート・マクナマラ)
マシュー・リス(ダニエル・エルズバーグ)

監督・製作 スティーヴン・スピルバーグ

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