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ウインド・リバー(WIND RIVER) 2017 [あ行の映画]

ウインド・リバー.jpg ジェレミー・レナー & エリザベス・オルセン

なぜ、この土地(ウインド・リバー)では
少女ばかりが殺されるのか――

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アメリカの辺境をテーマにした「ボーダーライン」「最後の追跡」の脚本で注目された俳優出身の
テイラー・シェリダンがその“フロンティア3部作”の最終章と位置づけ、
脚本に加えて自ら監督も務めて撮り上げた社会派クライム・サスペンス。
ネイティブアメリカンの保留地を舞台に、
法の支配が及ばない過酷な土地で発生した殺人事件の捜査に当たるFBIの新人女性捜査官と、
その案内役を務める地元ハンターが辿る驚愕の顛末を、
アメリカが抱える現実の社会問題を背景に、リアルかつ緊張感溢れる筆致でスリリングに描き出す。
主演は「アベンジャーズ」でも共演している「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナーと
「マーサ、あるいはマーシー・メイ」のエリザベス・オルセン。   (allcinema より)
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ボーダーライン (2015)」は、エミリー・ブラントが導いてくれた・・・
思いがけず? ガツンとくる逸品で、観てよかった! エミリーに感謝♪ と思いましたが・・・

本作は、その脚本家が、今回は脚本及び監督を手掛けたというので観てみました。
(予告編に惹かれて、劇場で! と思ってましたが叶わず orz DVDレンタルでの鑑賞です。)

冒頭に、“INSPIRED BY ACTUAL EVENTS (真実に基づく)”

続いて、女声での詩の朗読が流れる中・・・
スクリーンには、満月の上がった雪景色の中を駆けてゆく若い女性の姿がっ
彼女は雪に足を取られて転んでも、すぐにまた駆け出して・・・!

タイトルが出てからは、一転して “羊の群れと狼”
銃声が響いて一匹の狼が倒れる!
雪原に伏せていた白尽くめのハンター コリー・ランバート(ジェレミー・レナー)の一撃だった。

彼は、その後、別れた妻の家に行き、幼い息子ケイシーを連れて帰る。
妻はネイティヴ(アラパホ族)で、新たな就職先を求めて、都会のホテルに面接にいくところだった。
妻の家には、今は亡き長女エミリーのポートレートが飾ってあった。

コリーは、馬場でケイシーに馬の扱い方を教えた後、出張先の “ウインド・リバー” に向かう。
ワイオミング州 “ウインド・リバー” は先住民保留地・・・ 妻の実家があるところだった。

牛が襲われたというので、野生生物局のコリーが呼ばれたのだが
義父のダンはピューマの仕業だろう という。

義父からスノーモービルを借りて、獣の足跡を辿っていたコリーは、途中で血痕を見つける!
そして、その先には、凍死した少女の無残な姿がっ

なんと、少女の足は裸足だった!? 
顔を見て、コリーはガクッと頽れる!
少女は、亡き長女の親友ナタリーのように見えた!?

気を取り直し、すくさま携帯電話で保安官事務所に連絡。
部族警察長のベンと一緒に、義父の家でFBIの到着を待つことに・・・!

猛吹雪の中やってきたのは、若い女性の捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)只一人。
慌てて駆け付けたと見えて、軽装にレンタカーという・・・ 無防備なることこの上なし!の姿だった。

コリーの計らいで・・・
彼の義母が形見としてきた亡き孫娘の防寒服etcを用意し、ジェーンはとりあえず事なきを得た。

ジェーンが身支度を整えると、スノーモービルを連ねて現場に駆け付けるのだが・・・

さて・・・?

死体の額には傷跡がっ そして検視の結果、レイプの跡も・・・!?

しかし、直接の死因は・・・
“気温は約マイナス30度。肺が凍って破裂するほどの極限の冷気を吸い込みながら”
走り続けたことによる・・・!?

コリーの協力の元、新米FBI捜査官ジェーンの地道な捜査で、次第に明らかになっていく・・・
というワケですが・・・
ともかく、半端ないリアリティと、緊迫感には参りましたっ

部族警察長のベンと若手警察官若干名が居ても、権限を持つ者はジェーン 只一人!
これが “邪悪の巣窟” にメスを入れたことで、衝撃のシーンへと突入!?
こんなド緊張は久々だぁ~ と、しばし絶句状態でしたけれども・・・。 (汗)

エリザベス・オルセンの、 “強さ” に裏打ちされた行動力に目を見張る思いでしたね。

エミリー・ブラントは、精神面の弱さが逆に “魅力” となっていたように思いますが?
エリザベス・オルセンは、堂々としたもので!? (´-‘).。oO そこが魅力でしたね♪

また、見せ方が巧いなぁ とも・・・。
(ドアの使い方等々にセンスの良さを感じました)

お堅いものや、社会派的なのは苦手と言ってきましたけれど・・・(汗)
やはり、モノによりますね!? この作品は、衝撃を受けながらも、好ましく思いましたので。

本作のように “闇に光を当てる” 作品を通してマイノリティの心の痛みを知ることは意義深いと思ふ
・・・にしても、やはり、知れば知るほどやるせない思いもつのる というものですかね・・・ (・・*)ゞ

最後にテロップで・・・
“数ある失踪者の統計にネイティブ・アメリカンの女性のデータは存在しない”
というのがあり、キョトーン? なのでしたが・・・(汗)

official website の監督へのインタビューの答えでわかりました。
“国は自治権のある保留地については権限がない”

正に無法地帯と化している?(爆)

コリー・ランバートは彼なりの考えで、犯人への処遇を決めて実行するのですが・・・
(権限を持つジェーンに、あらかじめその旨を伝えるところがありました ネタバレ?w)
あれが監督のおっしゃるところの “カタルシス” になるのでしょうか?
私的には手緩い! なんて思ってしまうのですけれど・・・(・・*)ゞ ポリポリ

ジェレミー・レナー
弓矢の時もnice! と思いましたけれどっ(笑)
ハンター というか スナイパーのような役もイケますね~♪

ナタリーの父親との阿吽の呼吸の? シーンには、思わずグッときてしまいましたが・・・
悲しみを背負った、心優しきハンターを見事に体現していたと思います。

ジェレミー・レナー(コリー・ランバート) 合衆国魚類野生生物局
エリザベス・オルセン(ジェーン・バナー) FBI捜査官
ジョン・バーンサル(マット) ナタリーの恋人
グレアム・グリーン(ベン・ショーヨー) 部族警察長
ケルシー・アスビル(ナタリー)
ギル・バーミンガム(マーティン) ナタリーの父

監督・脚本 テイラー・シェリダン

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末尾ルコ(アルベール)

オルセンは好きなのですが、『アヴェンジャーズ』へも出ている割にはもう一つ目立ちませんね。もっと注目を浴びてほしい! RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2019-01-05 03:08) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール) さん (^_^)ノ
そうですね~ 見た目も影響しているのかな? (^_^ゝ なんちて。
過去のご出演作にも興味が湧いてきまして、ちょいと攻めてみようかな と思っています。
by Labyrinth (2019-01-05 16:44) 

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