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おもかげ(MADRE/MOTHER) 2019 [あ行の映画]

おもかげ.jpg ロドリゴ・ソロゴイェン監督作品…  ( ´艸`)

息子の失踪から10年、エレナは光をもとめて旅に出る……

ジャンル ドラマ
製作国 スペイン/フランス
時間  129分

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スペインの新鋭ロドリゴ・ソロゴイェン監督が、幼い息子の行方不明になる瞬間に
電話越しで直面した母親の恐怖を緊張感あふれる筆致で描き、
アカデミー賞短編実写映画賞にノミネートされた作品のその後を描いたドラマ。
10年前に失踪した息子の面影を感じさせる少年との出会いをきっかけに、
止まっていた時が動き出す母親の再生の物語を描く。
出演は母親役に「ワイルド・ルーザー」のマルタ・ニエト、
少年役に「マルヴィン、あるいは素晴らしい教育」のジュール・ポリエ。 (allcinema より)
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ロドリゴ・ソロゴイェン監督は存じ上げないのですけれども…。f^_^;

アレックス・ブレンデミュールはスペイン人の役で「愛を綴る女(2016)」に出ていました。
もちろん?覚えていたわけではなく…  今調べてみて分かったことですけれどっ 
彼は好印象と自分で書いていましたが f^_^; 今回も同じような立場の役柄で…? 何とも…。w
平たく言えば、愛する人を若造に横取りされてしまう男という役柄ですかね? w
(そしてofficial website のプロフィールには「永遠のジャンゴ(2017)」にもご出演と…! ( ̄ο ̄;) 

ところで…
主役の二人はお初なのですが、新鮮味が有り、Nice と思うものの・・・
どーも、脚本も書かれる監督さんにありがちな?強引さが先走る感じ?に付いて行けなくて… (爆)
折角の熱演にも、素直に寄り添えない…!?  という、残念な結果となってしまいました。

そうは言っても、映像的には目を見張るような素敵なセンスも感じられまして・・・
“緊張感あふれる筆致” のドラマの “10年後” も、楽しむことが出来ました。(汗)

オープニング・クレジットからして、とても斬新な感じでしたね。f^_^;
もや~ としたバックに、アルファベットが次々に現れ…! (残念ながら読めませんでしたが… w)
スクリーン全体に行渡った時、バックの絵に焦点が絞られるとっ
それは荒れ狂う海? 波打ち際なのは確かなのですが、強風に煽られた白波が層をなしている…!?
わかるかなぁ?(^_^ゝ ともかく、この海がすべてを象徴しているのかな って感じました。
(“フランス南西部の海辺のリゾート地ヴュー=ブコー=レ=バン” だそうですが、結構荒いのね?(汗))

冒頭は、スペイン某所で、母と娘がお出かけ前のひと時・・・

母が娘を急き立てているところへ、娘のスマホに幼い息子(6歳)の声で電話が掛かってくる。
「パパがクルマにぼくの人形を取りに行ったきり戻ってこない」と、元夫のスマホから…!

エレナ(マルタ・ニエト)は、息子の必死さにたちまち焦燥感Maxとなり、質問攻めにするが
他には誰も居ない 何も見えない、場所がフランスの海辺らしい? という位で要領を得ないまま…
「Pをしてる男の人がぼくのこと見てる」の言葉を最後に、電池切れに…!? 

警察に通報するも、署に来て頂いて届け出を先に…! と言われ… ぶち切れしたエレナはっ
母が止めるのも聞かず、クルマのキーをひっ掴んで飛び出して行く。

・・・10年後

息子が行方不明になった? フランスの海辺のレストランで雇われ店長として働くエレナ。

遠方に、恋人のヨセバ(アレックス・ブレンデミュール)も居て、時々会いに来てくれるが・・・
彼女の胸の奥底から “幼い息子イバン” への想いが消えることは無かった。

エレナは、長いビーチを散歩しながら、息子の “おもかげ” を追うのが常だった…!?
(この姿が “息子を失くしてオカシクなったスペイン人” と陰口をきかれる原因ともなっていた…!?)

ある日…
金髪で年の頃も息子くらい? な美少年とすれ違い、ふと惹かれてしまったエレナは…
なんと、彼の後を付けて行ってしまう…!

大きな家で、植え込みも鬱蒼としていたが・・・
エレナは大胆にも敷地に入り込み…! 木蔭からそっと覗き込んで… 
庭のテーブルで食事中の家族や少年の様子を確かめるのだった。

そんなことが有ってから、突然その少年が店にやって来た。

少年は最初から饒舌で…!? 
コーヒーをお替りしながらエレナとの会話を楽しんでいるようだった。

そして、ジャン(ジュール・ポリエ)は “気付いていた” と言い…!?
今はバカンスで家族と別荘に来ているが、住まいはパリだという事など、屈託なくお喋りする。

それからというもの、二人の距離は徐々に近づいていくのだが・・・

さて・・・?

まぁ、年の差もありますし、まさかねぇ!? と言う話なのですが… 
多感な少年は一途になってしまうものなのですねぇ…? f^_^;
親としては、たまったもんじゃない!? って事で、一波乱あったりするわけですが・・・(汗)

そこに、エレナの恋人や、元夫や、海辺に集まる若者 等々が織りなすエピソードが挟み込まれ…!
飽きさせずに最後まで見せる力は感じられたのですけれど…。

私的には、前述のように… あまり身を入れて観られず…? っていうのが正直な所でしたね。(汗)

そんな中、一つ印象深いシーンがありました…。
荒い海でも穏やかな時もあるのですが、やはり夜ともなると怖さが先立ってしまいます…?

二人の仲が好い感じになってきた時…
酔いも手伝って!?  ( ̄ο ̄; ジャンは泳ぎたくなった と言い、裸で海にザブンと…!?
浜に取り残されたエレナは、真っ暗な中、しばし不安そうに海を見つめる という場面・・・

同じ海に二度も愛する人を奪われてしまうのか!? なんてことが頭を過りました。

まぁ、まもなくブルブル震えて海から上がってくる というお騒がせな話なのでしたけれど…!

考えてみれば、エレナの息子は “消息不明” という事で、亡くなっているとは限らない…?(汗)
そこが悩ましいところなのですね~ (;^_^A

その辺りを、マルタ・ニエトの熱演で魅せてくれたわけですけれど・・・
“短編” の部分の彼女は、長身でカッコイイのは変わらないのですが、ガタイがイイと言うのか?
凄い迫力で…!? (スペイン語で電話を掛けまくる場面は、唖然としてしまうくらいでした…?w)
それに気圧された私めは、正直 あまり良い感じをもてなかった ということも…? ポリポリ。

そして、“10年後” になりますと・・・
“憔悴” の結果なのか? サンドレス姿のエレナは、ガリガリで…!? 遠見は男? ってくらい…?
何とも女の色気を感じさせない風貌になっていて…?(私見です) それも凄いな と思いました。

本作では、主に欧州にて? “主演女優賞” を多数受賞という実力も美貌も兼ね備えた女優さんですね。

ところでっ
これは書いてはいけないのかも? なラストなのですが…  f^_^;

紆余曲折の後… 寛いでいるエレナのスマホに着信が…!?
エレナは、相手の名を口にするのですが… それは元夫の “ラモン” 

えぇっ  ( ̄ο ̄; と、私めは耳を疑ってしまいましたっ

ネタバレ承知で言ってしまいますと…
中盤くらいに二人は久々に会って、エレナが逆上して…!?  “喧嘩別れ” していたのです…!

ま、元夫は未練たらたら でしたので…? “焼け木杭に火” もあるのかな…?( ´艸`)
(そーゆー流れは意外だ! と思ってしまう私はやはり天邪鬼?(苦笑))

マルタ・ニエト(エレナ) 海の家の店長
ジュール・ポリエ(ジャン) 高校生
アレックス・ブレンデミュール(ヨセバ) エレナの恋人
アンヌ・コンシニ(レア) ジャンの母
フレデリック・ピエロ(グレゴリー) ジャンの父

監督・製作・脚本 ロドリゴ・ソロゴイェン

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