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世界で一番美しい少年(THE MOST BEAUTIFUL BOY IN THE WORLD VARLDENS VACKRASTE POJKE)  2021 [さ行の映画]

世界で一番美しい少年.jpg ビョルン・アンドレセン 永遠の美少年…  ( ´艸`)

美しいことは罪ですか

ジャングル ドキュメンタリー
製作国 スウェーデン  
時間  98分

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1970年に巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督に見いだされ、15歳で「ベニスに死す」に出演するや、
その完璧な美貌で“世界で一番美しい少年”と称賛され、一大センセーションを巻き起こした
ビョルン・アンドレセン。
本作は、豊富なアーカイヴ映像と本人へのインタビューを軸に、
一夜にして狂騒の渦にのみ込まれていった孤独な少年の苦悩と、
その後の波乱万丈の人生を辿り、
ビョルン・アンドレセンの知られざる実像に迫る人物ドキュメンタリー。
監督は、ともに本国スウェーデンでマルチに活躍する
クリスティーナ・リンドストロムとクリスティアン・ペトリ。     (allcinema より)
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なんとっ 字幕翻訳 松浦美奈さんでした。( ´艸`) ビックリ…?

“自身の物語を明かすことで再び歩き出そうとするビョルンに寄り添い、5年を掛けて製作”

“ビョルンは熱に浮かされたような“あの頃”に訪れた東京、パリ、ベニスへ向かう。”
                  (official website INTRODUCTIONから一部転載)

ビョルン・アンドレセンは、私的には今も「ベニスに死す(1971)」の美少年なのですが…!

私めは、「ミッドサマー(2019)」で老境に至った彼を見ていますので・・・
ロングの銀髪でご登場の時も驚きはありませんでしたが、やはり老いても美形なんだな~ と。w

しかし… いきなりの “衝撃” は、ある女性からの叱責でした…。
不潔すぎるベッド… ボロボロのマットレス?  虫が居る…? とか何とか? (爆)
いったい彼に何があったのか…!?

ビョルン・アンドレセン御本人は、「・・・」(汗)

何となく色々と想像は出来ますが、あまり幸せでなかった過去等は想像したくない感じでしたね。
(このことで、作り手側の意図はどんなものなのか? と、俄然 興味をそそられることに…  ( ´艸`))

まずは、映し出された彼の部屋ですが・・・
ちょっと狭いかな…? という印象… 予想外と言ったら良いのか… (汗)
汚くしている感じは受けませんでしたが、ただ、今は一人暮らしなのかな? と。

そして、PCを操作している彼を見て、何故かとても意外に思ってしまったり…?(笑)

ピアノを弾く…! (子供の頃の目標は音楽だった と言う… 今は俳優とプロのミュージシャン…!?)
テープを掛ける…! (幼少時?に録音したクラシックピアノ曲に聴き入る… 鮮やかなテクニック♪)

また、ビデオに映る昔の自分を見ることは、さぞかし複雑な思いが過ることでしょうね…?

本作の白眉はこれかな…? …と。
ルキノ・ヴィスコンティが美少年を求めての “オーディション” 風景・・・
私は、50余年前の映像を目の当たりにして、驚きと有難さを感じてしまいました。( ´艸`)

「脱いで…!」と言われた時の、彼の戸惑いの表情など、生々し過ぎて… 辛くなるほど…!(汗)
(15歳の音楽好きな無垢なる?少年がいきなり大人の世界に放り込まれた瞬間ですね)

初来日での熱狂というか…? 狂乱?のような数々の映像は、初見のような驚きで観ました。
私めは、たぶんニュース等で目にする事も有ったかと思うのですが…?
えぇ!? こんなこともしていたのぉ!? という驚きでした。(汗)

CMの為の撮影や、CMソングまで歌っていたのですね!?(明治製菓 EXCEL チョコレート)

その時の曲なのか…?
現在の彼がカラオケ店の一室で一人… 
少年時の自分の歌声に合わせて… ハッキリとした日本語で歌うの図…!  (/∀\*)キャー 

良い声♪ 歌上手い~♪ カッコ良過ぎ~♪
と思うと共に、当時の苦い思いを再び噛み締めながら歌っていたのかも…? とも思いました。

謎の?生い立ち・・・
(スタッフは手を尽くして探したようですが、父が誰なのか?は判明せず…  彼は複雑な表情を… )

亡き両親に代わりビョルンを育てた祖母(職業は美容師)の思惑…!?
(祖母の “掌中の珠” は “金のなる木” になっちゃったのか… (¬、¬;  う~むむむ)

はたまた、恩人というのか? どうなのか?  …というルキノ・ヴィスコンティ…!?
(何をか況や…?)

ところで…
私めが、一番安堵したのは「ミッドサマー」の撮影風景を観た時でした。( ´艸`)

あ~ あの衝撃のシーンの現場は、案外サバサバした感じだったのね…!? と。
(後はCG処理…!? と承知しても、無残な姿は余りにも痛々しかったので、辛かったのです… (汗))

また…
何処に居ても絵になる ビョルン・アンドレセンでしたけれど・・・

例の撮影が行われた… ベニスのリド島にある “ホテル・デ・パン” はまるで廃墟のような状態で…!?
過日の明るい海は… 訪れた時期がそうなのか? 鉛色の冷たさを感じさせる海でした…! (¬、¬;

・・・浜辺に佇む ビョルン・アンドレセン の脳裏には何が過るのでせふか…?

official website Staff のコーナー “Message from Björn Andrésen” に・・・
「制作の過程でとても気に入っているのは、好きだった日本に戻ったことです。」の一文が…。

もみくちゃ or  翻弄された “辛い思い” だけでない…!? と言うのが救いになりますね。(微笑)

最後に、こんな事を言うのもどうかと思うのですけれど… (大汗)
前述の “ある女性” としたお若い?女性の存在が、私めの記憶では判然としない…? という為体…!orz

彼の身辺には “女性” の存在が有り、かなり深い!? 会話を交わして、こちらを戸惑わせてくれました。
(「男が出来たのか? 私から去ってしまうのか?」的な会話は生々し過ぎてドギマギしてしまいます… w)

ともかく、ご家族… 
今は? 一人娘のロビンが彼に寄り添っているようで…? 何よりホッとしたり…!? しました。(微笑)

真摯な視線で、きめ細やかに作られた労作であり、佳品と思いまする。
観られて本当に良かったです。

ビョルン・アンドレセン
池田理代子
酒井政利
ルキノ・ヴィスコンティ (アーカイヴ映像)

監督 クリスティーナ・リンドストロム
   クリスティアン・ペトリ

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末尾ルコ(アルベール)

わたし来日してたことも知りませんで、それにしてもいかに美少年でも、ヴィスコンティ映画の出演俳優が熱狂を引き起こすって、日本の文化度が今と比べるとやはり高かったんでしょうね。欧米コンプレックスもあったとはいえ、今じゃあ外国文化に対して無関心が主流ですから。                                       
                             RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2022-04-20 06:03) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール)さん (^_^)ノ
RUKOさまでも ご存じない事もあるのですね!? ( ´艸`) フフフ
ビョルン・アンドレセンは、日本に良い印象を持っているようで…?
それは何よりと思いました。
by Labyrinth (2022-04-21 00:09) 

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