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あのこと( L'EVENEMENT/HAPPENING)  2021 [あ行の映画]

あのこと.jpg アニー・エルノー原作 ( ´艸`)

あなたは<彼女>を体験する。

ジャンル ドラマ
製作国 フランス
時間  100分
映倫 R15+

 L'EVENEMENT → イベント(PC翻訳)

血腥い話が苦手な方はスルーお勧め… かも?(苦笑)

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2022年のノーベル文学賞を受賞したことでも注目されるアニー・エルノーの『事件』を映画化し、
第78回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞に輝いた衝撃のドラマ。
中絶が違法だった時代のフランスを舞台に、予期せぬ妊娠によって
輝かしい未来を失いかけた女子大生が、中絶を実行しようと孤独な戦いを繰り広げる
葛藤と絶望の12週間を圧倒的なリアリズムで描き切る。
主演は「ヴィオレッタ」のアナマリア・ヴァルトロメイ。
監督は「フレンチ・コネクション -史上最強の麻薬戦争-」「バック・ノール」などの脚本を手掛け、
本作が監督2作目となるオードレイ・ディヴァン。           (allcinema より)
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アニー・エルノー原作の「シンプルな情熱(2020)」は心を大いに揺さぶられ、“女” を堪能しました。

その後、Rさまの強い “推し” を受け…!?  f^_^;  原作本を読みました。
また別の意味で衝撃だったことを思い出します。
翻訳者が良いのか?ともかく表現力の素晴らしさに感銘を受けました。

その時… 他の著書も買おうかな と心が動いたのですけれど、何故か “取っておく” ことに…!? (汗)
これを機会にぼちぼち?彼女の御本を味わってみようかな… と思っておりまする。

ところで、本作でのお楽しみは…? ご出演者の顔ぶれなのですが…
シモンの空(2012)」の子役さん…! シモン役のケイシー・モッテ・クライン君…
彼のその後を知らないので、大人になった今回は、どんな役柄なのか? とても気になりました。w
(頭髪がっ  ( ̄ο ̄; というのは言わずもがな? (汗) ヒロインの同級生役ですが…  好いヤツ? w)

更に?「燃ゆる女の肖像(2019)」で、メイドのソフィーを可愛く演じた…!?  ルアナ・バイラミ。

更にさらに?「仕立て屋の恋(1989)」のサンドリーヌ・ボネールも懐かしい感じ♪ ( ´艸`)
(懐かし過ぎてウチに有るDVDまた観てしまいました…  お若い~  でも本作では強めな?賢母… ) 

ま、一番の “関心” はアナ・ムグラリスでしたけれどっ
(これは驚きでした…!(¬、¬; 声 低~ぅ(¬、¬; 貫録アリアリ… でも、カッコ良さは相変わらず…) 

肝心の…! ヒロインを演ずるアナマリア・ヴァルトロメイですが・・・
私めは「ヴィオレッタ(2011)」は未見…  と思っていましたが? 内容を当たってみたところっ
なんと、観ていながらレビュー無し という…  いつものパターンでしたっ  orz
おませな美少女の子役さん(12歳?)に、少なからぬ衝撃を覚えたりして…!?(爆)

official website の PRODUCTION NOTES 「アンヌは兵士だ・・・」には彼女の言葉が…!(^_-)-☆

“ アナマリア・ヴァルトロメイは原作の文体から刺激を受けたと語る。
  「生々しく飾り気がなく非常に正確で、現実を直視しています。
    主人公が自分の欲望を隠さず、自らの責任を完全に
    受け入れようとしていることが伝わってきました。(後略)」”

アニー・エルノーの文章の特徴をこれ程的確に表現出来るなんて…! と感心した次第です。(汗)
(原作読むのが今から楽しみです♪  って、怖さもありますが…?(爆))

また、スクリーンの大きさというのか? 形? に拘りを感じました。(平たく言えば、小さい四角?)
official website の PRODUCTION NOTES「主人公とカメラ・・・」に詳しく載っておりますが…

“ディヴァン監督が本作のアスペクト比を1.37:1にしたのは、
 カメラとアンヌを完全に同期させるためだ。”

・・・臨場感有り過ぎて…! ほとほと疲れましたっ (爆)

これは本当に凄い効果でしたね…!?
(女優・カメラマン・監督と…  三位一体!?  f^_^;  連動しての撮影風景が目に浮かぶようです…)

リアル且つ緊張感の途切れない展開は当然乍ら、時間との戦いでもある…!?
一区切りごとに “×週目” という文字を見る事になる観客側としては、気が揉めないワケが無い…!
(ん? 女性に限ったことかもしれませぬ? 否! 男性でも理解を示す方はおられるはず…!)

ということで…
畏れつつ、女子大生アンヌの壮絶な!!  “孤独な戦い” を見届けたわけですけれどっ

アナマリア・ヴァルトロメイの毅然とした態度、眼差しの強さも、時として乱れたりしながら・・・  
も?  最後には… アンヌは “元の自分” に戻る事が出来ました。
(ネタバレ… 救急医の発した「これは流産だな」の言葉に、朦朧とした中… アンヌは安堵致します…!)

思うに・・・
日本のTVドラマとかでも “××” を体内から排出したいと願う女性が冷たい海や湖に浸かるシーンが
“あのこと(?)” の象徴として?描かれたりしてきました。(それは “昔” だったり? 貧しさだったり?)

しかしながら、昔も今も、状況はあまり変わっていないように感じられます…?
(その辺り… 詳しくは別のメディアに…! (^_^ゝ ポリポリ)

余談が過ぎましたっ  <(_ _)> スミマセン

冒頭は、アンヌ、ブリジット、エレーヌの三人娘…!
下着姿で、どうすれば胸をセクシーに見せられるか?  賑やかな一時だったが・・・
エレーヌは乗れなくて、傍観…?

夜になると三人は連れ立って “クラブ” へ…! 
男たちと戯れる事に快感を覚えるアンヌだったが・・・
寮へ帰ってみると “来るべきものが来ていない” のを確認して、気が重くなる。

アンヌは… 思い余って受診するが…!
その際に男性医師から「妊娠している」旨を知らされる。
(その時のやり取りも何だかなぁ という感じでしたけれど?(汗) あの時代のフランスって…?)

医師側は違法行為には加担しない! と… アンヌは、別の病院でも痛烈に思い知らされることに…!? 

アンヌは… まずは図書館の専門書を頼り…  (独自に “行う” 痛い描写が何とも…!? (汗)) 

次に…  遊び仲間を頼り…?  事の発端となった “相手” を頼る…?
(皆 心配はしているようだが… 関りを持つなど有り得ない! って?(爆)  ん~ 何とも…)

最後には “情報通” と思われる同級生のジャンを頼ってみるのだが・・・
足元を見透かした彼は「リスク無いならやらせてくれよ」的な不埒な態度に出たので…!?
アンヌは呆れてしまう!

それでも、ジャンはその後…  “経験のある” 女子を見つけて来たりして…! 
アンヌの役に立つ事をしてくれたのだった。

さて・・・?

“アンヌの毎日は輝いていた。
 貧しい労働者階級に生まれたが、飛びぬけた知性と努力で大学に進学し、
 未来を約束する学位にも手が届こうとしていた。
 ところが、大切な試験を前に妊娠が発覚し・・・”
               (official website Story より一部転載)

大学の先生たちやアンヌの両親とのエピソードも描かれ、ぬかりなく?肉付けされて参りますが…
私が思い浮かべたのは、何故か? アニー・エルノーのことでした…。

監督も、脚本を書くにあたり、逐一を原作者の彼女に伝え、目を通してもらった とか…?

目新しくもない題材ながらクオリティの高さを感じさせるのは、監督の執念かも…!? (^_-)-☆

私めは、命の危険も覚悟の上での “決行” に、無謀などと言う言葉は使えないと思いました。
ただ…  生きててくれてありがとう! と言いたい…! それだけです。

自分としては、シンプルだけど結構深くて重い言葉のつもりで書いてます。(汗)
(いつもながら、稚拙な言い回し、言葉足らずは平にご容赦を! <(_ _)> 今年もこんな感じです)

アナマリア・ヴァルトロメイ(アンヌ) 学業優秀な大学生
ケイシー・モッテ・クライン(ジャン) アンヌの同級生 女友達も多い?
ルアナ・バイラミ(エレーヌ) アンヌの仲良し遊び仲間
ルイーズ・オリー=ディケーロ(ブリジット) アンヌの仲良し遊び仲間
ルイーズ・シュヴィヨット
ピオ・マルマイ
サンドリーヌ・ボネール
アナ・ムグラリス
レオノール・オベルソン
ファブリツィオ・ロンジョーネ

原作 アニー・エルノー
脚本 マルシア・ロマーノ
監督・脚本 オードレイ・ディヴァン

売りきれないように? 鑑賞前にパンフレットをを購入。(850円ナリ)

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コメント 4

末尾ルコ(アルベール)

原作もお読みくださったんですね。いつもながらその芸術的・知的好奇心とご実行の速さには敬服いたします。わたしもこの作品、早く観たいです。
『シモンの空』もよかったなあ~。サンドリーヌ・ボネールは『冬の旅』をまた観たいんです。                       RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2023-01-12 10:09) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール)さん (^_^)ノ
いえいえ RUKOさまの適切なお導きにいつも感謝!の私でございます。
ありがとうございます。原作本も届いたので早速読んでおります。
この映画をご覧になりましたら、お記事が幾通りも出来上がる事必至でしょうね~
御母堂様のご意見も気になる所です。( ´艸`)
by Labyrinth (2023-01-12 17:50) 

つむじかぜ

凄い映画でした、小生はレビュー無しですが^^;
昔から現代まで抱える重いテーマですが、トランプに見せるべきだな...
by つむじかぜ (2023-01-14 03:56) 

Labyrinth

つむじかぜ さん (^_^)ノ
本当に凄い映画… でしたね。
いろんな意味を内包しているのに淡々と…! というのが何より良いと思いました。
トランプが、この映画を観たとして…!? 
言葉数は多いけれど意味不明!? 的な感想しか出て来なかったりしてね…?(爆)
by Labyrinth (2023-01-14 10:43) 

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