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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(THE ELECTRICAL LIFE OF LOUIS WAIN)  2021 [ら行の映画]

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ.jpg 地に足のついた? ベネディクト・カンバーバッチ ( ´艸`)

君とネコとの思い出が、永遠に僕を守ってくれる。

ジャンル ドラマ/伝記/アート
製作国 イギリス
時間  111分

THE ELECTRICAL LIFE →  電気的寿命 (直訳)

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「ドクター・ストレンジ」「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のベネディクト・カンバーバッチが、
ネコのイラストで人気を博した英国の画家ルイス・ウェインを演じた伝記ドラマ。
上流階級出身のルイス・ウェインが生涯愛した妻と出会い、いかにしてネコ画家となったのか、
その波乱万丈の人生を美しい映像で描き出していく。
共演はクレア・フォイ、アンドレア・ライズボロー、トビー・ジョーンズ。
監督は俳優としても活躍し、本作が長編監督2作目となる日系英国人のウィル・シャープ。
 
英国の上流階級に生まれたルイス・ウェインだったが、父を早くに亡くし、
一家を支えるためにイラストレーターとして活躍する。
やがて、妹の家庭教師として雇ったエミリーと恋に落ちた彼は、周囲の反対を押し切り、
階級差を乗り越えて晴れて結婚、幸せな新婚生活を送り始める。
しかしほどなくしてエミリーが末期がんと宣告されてしまう。
そんな中、2人はピーターと名付けた子猫を飼い始め、
残されたわずかな日々を大切に過ごしていくのだったが…。      (allcinema より)
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ルイス・ウェインのお名前は存じませんでしたが、彼の描く絵には確かに見覚えが有りましたね。

ということで、ほとんど予備知識なしでの鑑賞となりましたが・・・(;^_^A
正に “波乱万丈の人生”  目まぐるしいような?人生を垣間見て、甚く感じ入ることに…。(汗)
あまりに感じ入り過ぎて? また観たくなり再度鑑賞…! 終盤はやはり泣きの涙でした。(T_T)

冒頭は…
どこかに幽閉されているような風情の? 老人ルイス・ウェイン(ベネディクト・カンバーバッチ)…。

・・・霙のような激しい雨が降るロンドンの街路を行く、喪服の人々・・・

父が亡くなり、ルイス・ウェインは若くして家長になった… と、女声のナレーションが…。

タイトルコール

1881年
客車中に溢れる!? 動物たちを避け乍ら… ルイス・ウェインが通り抜ける。
彼は、座席に落ち着くと… スケッチブックを取り出して熱心に動物の絵を描き始めた。

それを興味深そうに見ていた隣席の紳士は、ポメラニアンを抱いていたのだが・・・
「ショーの帰りですね?」と話し掛けてから「ダン・ライダーです… この子も描いて?」とおねだりを。
ルイスは快く引き受けて…「タダで描きますよ」と言うと、手早くサラサラと描き上げる。

・・・ボクシングジムで、激しく打たれたりして!? 汗を流すルイスの姿が…。
ルイス・ウェインの好奇心と探求心は並みはずれているよう…!?
(科学や芸術はもとより…!? 水泳等のスポーツも…!)

いつも仕事をくれる “The Illustrated London News” のサー・ウィリアム・イングラムは…
“農業ショー” での彼の “奇行” に呆れた様子だったが、ルイスの絵の手腕(速さと出来栄え)を褒めて…!
専属契約してみないか? と、持ち掛けるのだが・・・
ルイスは他にやりたいことが山積するので… と、断ってしまう!?

帰宅したルイスが、家で一番 “発言力のある” 妹のキャロライン(アンドレア・ライズボロー)に伝えると
彼女は、俄かに顔色を変え…? 怒り狂う…!
(浮世離れした母は健在なのだが、家計のやりくりは “一家の母親代わり” の彼女が担っていた…)

キャロラインは、下の妹たち3人のために家庭教師を雇ったばかりだった!?(因みに6人兄妹)

それを聴いたルイスは、自分が教えるので家庭教師はいらない! と…?
断りに…  部屋へ行ってみるのだが、家庭教師の姿は見えず…?

すると、クローゼットにうずくまる人物を目ざとく見つけたルイスはドアを開く…!

エミリー・リチャードソン(クレア・フォイ)は「気持ちを落ち着けるため…」と気まずそうな顔…!?
彼女を憎からず思った?ルイスは、家庭教師として迎える事に…。

・・・エミリーは部屋に、結構な大きさの “石ころ” を飾った…!?
(それは故郷のシュルーズベリーから持ってきたもの… と?)

その日から、エミリー先生も加わって…! 男一人、女七人での賑やかな食事風景となった。
(色恋ごとに疎い?純情なルイスは自分の心の変化に気付かない…? エミリーが彼の視線に気付いても?)

勘の鋭い… キャロラインは、深夜に?エミリーの部屋を訪れて・・・
「兄と同じフロアで不都合な事はありませんか? 何なら私の部屋と換りましょうか?」と打診するが…
「ここで大丈夫…」とお断りを。

・・・ルイスは安定した収入の為に?プールで泳ぐイングラム卿に会いに行き、“契約” を頼んだりする。

そんな頃、子どもたちの絵の授業のために、エミリーはルイスにアドヴァイスを乞うことがあった…。
ルイスはシンプルに?「見ること」と。 エミリーは納得。

(エミリーは、密かにルイスのスケッチブックを盗み見て、彼の “暗黒面(悪夢)” を知ることに…!?)

ルイスは、エミリーが『テンペスト』を読んでいることを知り、妹たちとの “観劇” を計画する。
エミリーは初めての観劇ということで、とても喜んだ…!

下の妹3人を連れて劇場へ。

“ルイスが使用人を連れて来た” と、口さがない連中(上流夫人たち)が密かに騒ぐ中・・・
劇中の海のシーンに…  ルイスは子供の頃の “悪夢” が呼び覚まされて? 中座してトイレへ駆け込む。

心配して付いてきたエミリーが、彼の “心の闇” の存在を承知している旨を伝えると…!?
二人は急接近…!  キスを交わしているところを、トイレ中の紳士が見たのがどうか…!? ( ̄ο ̄;

・・・うわさはたちまち広まって…!?

特にキャロラインは激怒!?
エミリーは職を失うこととなったのだが・・・
吹っ切れた二人は、「人がどう言おうとかまわない」と、“愛” へとまっしぐら…!?(;^_^A

1884年
二人は結婚出来たものの… “社会的地位の違い” 等々… 風当たりは強かった。
実家に生活費の仕送りをしつつ… 二人は郊外の家に移り住み、二人だけの生活に…!
(この頃のルイスは、犬の肖像画家として人気に…!?)

幸せのはずだったが… 変調を訴えたエミリーは、なんと末期の乳がんと診断されてしまう。

往診してくれた医師を門で見送り、家に戻ろうとした時・・・
そぼ降る雨の草むらに、猫の鳴き声を聴いた気がしたエミリーは、必死に探し、子猫を見つける…!

白地に黒の子猫は “ピーター” と名付けられて、ルイス・ウェイン家の家族の一員となった。

ルイスのイラストの仕事は、“写真” の出現で減ってしまったのだが・・・
イングラム卿は、その事について済まなそうに言葉を掛けてくれて…!?
「奥さんと過ごす時間を大切に…!」とも…!?

ルイスとエミリーはピーターと一緒に美しい森の中を散歩して、湖の畔に寛ぐ…。
「電気を感じる…! 君も感じるか?」
「私たちの場所よ… 私はここにいるわ! 必要な時にいる…」

ルイスは、ピーターをモデルに擬人化された猫の絵を描き始める。
エミリーはイングラム卿に売り込むことを勧めるのだが・・・

さて・・・?

この後は…
“猫の絵” で人気になったり、版権が無いことがわかったり…!?
妻が亡くなったり、ルイスが統合失調症と診断されたり…
と、浮き沈みの激しいところが描かれて参りますが・・・ 端折ってしまいます。(汗)

その代わり、うろ覚えですが、私めが一番心惹かれた言葉を記しておきたいと思います。
「僕の人生で最高の時だ… 君が世界を美しくした! 手遅れになる前に伝えたかった…」
「あなたが教えてくれた… 世界は美しさに満ちている」

そして、ネタバレながら  f^_^; 一番グッとくるシーンも…!

老齢になったルイスは、精神科病院に収容されていて… 何やら描いている様子・・・
そこへ状況を視察に来ていたダン・ライダーがルイスと気付き、話し掛けます。

「奥さんが、描くことを止めないで! と言ったのは “(外界との)繋がり” を途絶えさせないため」
「わたしはそれを “愛” と呼びます」 (この辺り… うろ覚えで自信がありませんが… (^_^ゝ)

ダン・ライダーが言い出しっぺとなり、ルイス・ウェイン救済のための基金が設立され…!
ルイス・ウェインは、快適な環境の収容施設へと移ることが出来ました…! というわけですが・・・
これに続く、ラストシーンは、得も言われぬ美しさ…!
でも涙でうるんでしまってはっきりとは見えませんでした。(ウ^_^ソ) 

ところでっ
私は、裏通りの陽だまりに居るような “地域猫(自由猫)” を見ると、いつもお声掛けしてしまいます。
“ニャンニャ~ン♪ (´0`)ノ ” 
すると、どの子も “ニャ~ (=・・=)” と迷惑顔で返してくれます。
嬉しいのかも知れませぬが? “迷惑顔” のところがネコらしくて良いですね。w   

ベネディクト・カンバーバッチ(ルイス・ウェイン) イラストレーター 
クレア・フォイ(エミリー・ウェイン) 下3人の妹たちの家庭教師 ルイスと結婚
アンドレア・ライズボロー(キャロライン・ウェイン) ルイスの妹  長女 母替わり的存在?
トビー・ジョーンズ(ウィリアム・イングラム卿) 公私に渡り世話を焼いてくれる恩人?
シャロン・ルーニー
エイミー・ルー・ウッド
ヘイリー・スクワイアーズ
ステイシー・マーティン
フィービー・ニコルズ
アディール・アクタル(ダン・ライダー) 汽車でルイスと知り合い、飼い犬をスケッチしてもらう
ドロシー・アトキンソン
タイカ・ワイティティ ?

ナレーション オリヴィア・コールマン

脚本 サイモン・スティーヴンソン

監督・脚本 ウィル・シャープ

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お散歩爺

生涯愛した妻とネコって田舎住まいなんでしょうか?
一生愛せる人や動物が居るなんて幸せそのものですね。
by お散歩爺 (2023-01-29 09:24) 

Labyrinth

お散歩爺 さん (^_^)ノ
田舎というのか?森があるような?という感じで、ともかく綺麗な所でしたね。
愛する妻とピーターと、一緒に過ごした年月はほんの短い期間だとしても…?
“君とネコとの思い出が、永遠に僕を守ってくれる。” というルイス・ウェインでした。
by Labyrinth (2023-01-29 11:42) 

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