はるさめ(春雨)

降り初めし春雨匂ふ丹色傘　　　　　　　Labyrinth
(ふりそめしはるさめにおうにいろがさ)


副季語に　　春の雨　　春霖(しゆんりん)


春雨は古くから静かで艶なもの、しっとりとして情の細やかなものと言う感じで詠われてきたが、
芽吹き立った雑木山、春寒い山峡などに音を立てて毎日降り続く春霖などは、また別種の趣がある。
なお、『三冊子』に「春雨は小止みなく、いつまでも降り続くやうにする、三月をいふ。
二月末よりも用ふるなり。正月・二月初めを、春の雨となり」とある。
                                                 　　　　　　　　     （合本俳句歳時記 新版 角川書店編）

因みに、丹色は “強い黄赤”
緋色でも良かったんですけどね…？ (;^_^A　緋色は “強い黄みの赤” ですと。