SSブログ

夜顔(BELLE TOUJOURS) 2006 [や行の映画]

夜顔.jpg 「昼顔」に続いての鑑賞です。


-----------------------------------------------------------------------------
ポルトガルの巨匠マノエル・デ・オリヴェイラ監督が、ルイス・ブニュエル監督の傑作
「昼顔」にオマージュを捧げ、登場人物たちの38年後を描くシニカル人生ドラマ。

初老の紳士アンリは、パリのコンサート会場で、はるか昔の知人を発見する。
それは、アンリのかつての友人の妻セヴリーヌだったが、
彼女はアンリを避けるように足早にその場を立ち去ってしまう。
しかし、アンリは諦めることなく彼女の居場所を探り出す。
そして、ついに彼女をつかまえると、強引にディナーの約束を取り付けるが…。
                                                            (allcinema より)
-----------------------------------------------------------------------------

マノエル・デ・オリヴェイラ監督の生年月日が、「 1908/12/11 」 と有るので・・・
ということはっ 紛れもなく 御歳100歳!

そして、本作は2年前の作品ということですから、98歳の時のメガホン!?(驚嘆!)

実は いつものように、ほとんど予備知識ナシでの鑑賞だったのですが
見終わった直後の感想は 「老人のたわごと(戯言)じゃなぁ」 でしたっ (苦笑)

「昼顔」に対するオマージュ という事だけは知っていましたので
どんな風なアレンジになるのかな? と興味津々、期待度大!で見始めたのでしたが・・・。

んー
時間が短めだし、なんだか変だな~ と思ってましたら やはり!?(苦笑)
どうやら肩透かしをくらっちゃったかな って感じでしょうかねぇ?

何かがワカル 何かが変わる と勝手に思い込んでいたフシがあるので(爆苦笑)
見終わった直後は、そんな感想を持ったのだと思います。

少し時間を置いてみると、
あれはあれで充分モノを言っていたのでは? と、思えてきたり・・・。

「昼顔」 でのミシェル・ピッコリ (ヒョロッとした気障オトコ) が、“貫禄” の老人で出ていたことが何よりのことだったのでは?と・・・。
彼の存在そのものが、流れた歳月の重み?

ともかく、名優の “一人舞台” の雰囲気を味わう・・・ ってところでしょうか?
(数少ない共演者も、それぞれが良い味を出していましたが・・・)

まあ、肝心のセヴリーヌ役がカトリーヌ・ドヌーヴではない! というのはっ
ん~  やはり難点ではありますが・・・ね?
(ま、多くは語るまい・・・(笑))

そのセヴリーヌ役 ビュル・オジエは 『エステサロン ヴィーナス・ビューティ(2000)』 で
お馴染みになった女優さんです。
あくまで私的に! と言うことですが。(GyaOさまで何度も拝見しました!(笑))
因みにエステサロンのオーナーさん役でしたね。

高貴で冷ややかな印象のカトリーヌ・ドヌーヴとはちょっと趣を異にしましたが?(笑)
と言っても、充分美しい彼女ですからして、成熟したセヴリーヌを見事に演じておりました。

夜顔.jpg

そして、特筆すべきは、凝ったカメラワーク!
これは本当に斬新な印象を受けました。
特に、 ↑ このアングルになった時は衝撃的でした!
バーに於ける壁の大鏡の場合も、ほほーぉ と感心していまいましたが・・・。

まあ、小品ながらも、味わい深い作品と申せましょう。(ということで d^^;)


ミシェル・ピッコリ(アンリ・ユッソン)
ビュル・オジエ(セヴリーヌ・セルジー)
リカルド・トレパ(バーテンダー ベネデット)
レオノール・バルダック(娼婦1)
ジュリア・ブイセル(娼婦2)
ブノワ・グルレ(コンシェルジュ)
イヴ・ブルトン(ホテル支配人)

(特別出演)
カルースト・グルベンキアン基金管弦楽団
指揮 ローレンス・フォスター

製作国 フランス/ポルトガル

監督・脚本 マノエル・デ・オリヴェイラ監督


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

トラックバック 0