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キング・オブ・コメディ(THE KING OF COMEDY) 1983 [か行の映画]

キングオブコメディ0.jpg キングオブコメディ00.jpg “コメディ” というのに惹かれて・・・

そして、ロバート・デ・ニーロ ジェリー・ルイス という名に惹かれて!
つい、うっかり見てしまいましたが・・・ (苦笑)


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スターを夢見るコメディアンの卵デ・ニーロが人気コメディアンのルイスを誘拐、
彼の命をタテにして一晩だけのTV出演を強要する。  (allcinema より)
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残念ながら・・・ と言ってしまっていいものか?(爆)
楽しく笑わせて貰う・・・ と言うような内容ではありませんでしたねぇ。

“笑い” と言うのも・・・ 所謂 「アメリカン・ジョーク」と言うのでしょうか?

ステージ上で、スマートなナリで ジョークをかます?!
客席は待ってましたと大爆笑!

・・・と言う感じ?

英語に堪能でない日本人の私などには、理解しがたい分野ですね。(苦笑)

キングオブコメディ.jpg

私が知っている・・・
例えば、ジム・キャリーのような顔芸や体を張ったギャグというのとは違いまして・・・。

また、ジェリー・ルイスと言えば、
昔「底抜け・・」シリーズをTVで見て大笑いした覚えが有るのですが・・・
やはりその時の “笑い” とも質を異にしている? というわけなのですね。

そして、ストーリー自体 笑える話じゃナイ!!(爆苦笑)


ジェリー・ルイス扮する人気コメディアンのジェリー・ラングフォードは、
ステージから降りると、ご多分に漏れず(?)気難しい感じの人物・・・。

でも、道すがら、ファンから声を掛けられれば応えるし、サインも気軽に引き受ける。

そんなジェリーを羨望の目で見ている男が居た。
ファンというよりは、いつかはジェリーに取って代わってやろう!と野心を抱く男・・・。

ルパート・パプキン(ロバート・デ・ニーロ)の妄想の中では、ジェリーは親しい友人だ。

ある日彼は、
ジェリーの熱烈な大ファンを自認するマーシャを丸め込み(?)、
彼女の協力を得て、どさくさ紛れにジェリーのクルマに同乗することに成功する。
そして、ここぞとばかりに、自分を売り込むのだった・・・。

おかしなファンの行動には慣れっこのジェリーだったが、やはり気味が悪いのか・・・?
ねんごろに彼はこう言うのだった。 「一度ウチのオフィスを訪ねてきなさいよ」

この言葉を真に受けてしまった、ルパート・パプキン。
それが彼を増長させ・・・ 奇行(?)に、ますます拍車が掛かってしまう?!
それはそれは、イライラさせられるような! 勘違い、思い込み、の数々・・・!

常軌を逸する というのか、狂気の沙汰と言ったら良いのか・・・?

ロバート・デ・ニーロは温厚そうな表情で、この妄想男を “熱く ” 演じています。
その様子は、こちら側を苛立たせる程に(!) 実に巧みです。

んがー 意外や意外?
もっともっと強烈なインパクトを与えてくれたのが、前出の「マーシャ」 でした!

サンドラ・バーンハード演ずるところの「マーシャ」は パプキンの言葉を借りれば
 “良い暮らしをしている女性”

こちらは、パプキンと違い、正真正銘のジェリーの熱狂的な大ファン!
憧れのジェリーそのものを欲しているわけです。

この熱演というか “怪演” は、なんだか鬼気迫るモノがあり、
ただただ 凄い!の一言でしたね~。(大汗)

しかし、バランスと言いますか・・・
この奇怪な二人を取り巻く人々は、実に当たり前に?気持ちよく描かれていますので
救いがあると申しましょうか? ホッと一息つけるので、流石!という感じでしたね。


なのですが・・・ やはり
主要な登場人物の異常な行動も、この後に続くストーリー展開も
どうにも 釈然としない感有り!?
まあ後味が悪い とまでは申しませぬが・・・ねぇ (苦笑)


映像特典のマーティン・スコセッシ監督のインタビューでは
ロバート・デ・ニーロの “やる気” が牽引力となって映画化されたようなのですが・・・
最後の最後にやっとマトモに見せてくれたパプキンのステージが「見せ場」 で有り、
デ・ニーロが 「やりたかったこと」 だったのでしょうか?

んーーー それにしてもスッキリせんなぁ(爆笑)


ま、笑える話ではないにせよ、
小品ながら、見応えは有ります!と付け加えさせて頂きましょう。(笑)

私的には、
喜劇人ジェリー・ルイスの私生活をチラッと覗き見したような気分を味わえた事が
嬉しかったかな?と。
(歳を重ねた彼自身に 良い味がありますね。)


ロバート・デ・ニーロ(ルパート・パプキン) コメディアンで名を馳せようと画策する狂気の男
ジェリー・ルイス(ジェリー・ラングフォード) 人気コメディアン
ダイアン・アボット(リタ) バーの女。 ルパートが勝手に熱を上げる。
サンドラ・バーンハード(マーシャ) ジェリーの熱狂的ファン
シェリー・ハック(キャシー)
トニー・ランドール
エド・ハーリヒー
フレッド・デ・コルドヴァ


1983年の、全米批評家協会賞の助演女優賞をサンドラ・バーンハードが受賞。

1983年の、英国アカデミー賞のオリジナル脚本賞をポール・D・ジマーマンが受賞。

脚本 ポール・D・ジマーマン

監督 マーティン・スコセッシ


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るぱー

普通におもしろい映画だと思いますよ。
by るぱー (2011-11-23 02:31) 

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