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ポルトガル、ここに誕生す ~ギマランイス歴史地区(CENTRO HISTORICO) 2012 [は行の映画]

ポルトガル、.jpg 巨匠と聞けば、興味津々♪ ^q^

世界に名だたる4人の巨匠が語る、鮮やかな“ポルトガル発祥の地”の記憶

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2001年にユネスコ世界文化遺産に登録された、
ポルトガル北西部に位置するギマランイス歴史地区。
2012年には欧州文化首都に指定され、
EUによる文化プログラムの一環として企画・製作されたのが本作である。
現代ヨーロッパ映画界を代表する四人の巨匠―
アキ・カウリスマキ、ビクトル・エリセ、ペドロ・コスタ、マノエル・ド・オリヴェイラ
―による、スタイルもトーンもまったく異なる四つの物語を集めたオムニバス作品。
 
第1話「バーテンダー」――孤独な男の一日をセリフもなく淡々と描き出す。

第2話「スウィート・エクソシスト」――ヴェントゥーラが
1974年の“カーネーション革命”に参加した兵士の亡霊と語り合う。

第3話「割れたガラス」――欧州第二の紡績工場だったが今は
“割れた窓ガラス工場”と呼ばれる跡地で、かつての労働者の人生の一コマを描く。

第4話「征服者、征服さる」――ギマランイスの起源でもあるアフォンソ一世の
エピソードを紹介するつもりが…。          (allcinema より)
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これはレンタルしての鑑賞なのでしたが・・・
最初、不遜にも!? 足裏 & 骨盤マッサージ器フル稼働での鑑賞!? ^^;
ダメでしたね! ┐(´_`)┌ 面白味というか “良さ” が解らず仕舞いでした。

日を改めまして、真摯に拝見した感想がこちらでございます。w

◆アキ・カウリスマキ監督・脚本 「バーテンダー」

アキ・カウリスマキ監督は・・・

「GO!GO!L.A.(1998)」の監督さんかと思ってましたら、とんだ勘違い(>_<)
弟さんの方でした。(爆) 

・・・作品は残念ながら観たことがございませんでしたっ(汗)

古びた街並みに朝靄が・・・!?
そこを通り過ぎていく 一人の中年男。

彼が、自分の店を開けて、自宅へ帰るまでの一日を追います。

古い石畳と店内を繋ぐのは、これまた丸みを帯びた敷石でした。
店内には所狭しと居並ぶ年代物のワイン樽・・・!?

男は一人で、掃除をし、開店準備をしますが、とても几帳面そうな印象です。

しかし、訪れる客はまばら・・・。
ラジオからは、意味深な歌詞の哀愁感たっぷりな曲が流れてきます。

昼時になっても客足が途絶えっぱなしの店内!? w

近くに良く日の当たる店があり、客の入りも上々で、バーテンダーは気になる・・・。

さて・・・?

ポルトガル、1.jpg

渋いご面相のバーテンダー(イルッカ・コイヴラ)は終始無言ですが
彼自体に可笑しみがあり、味があるのですね~ w

まぁ、一日 色々ありまして・・・
暗くなってから、自宅アパートに帰宅します。

とりあえず、ベッド脇の椅子に身を沈めるとっ
どこからか聞こえてくる 「ギマランイス vs ベンフィカ」の声・・・

孤独な中年男の一日でしたが
最後には、フッと心和むワンショットがありました。(微笑)

◆ペドロ・コスタ監督・脚本 「スウィート・エクソシスト」

ポルトガルをイメージする想像力も貧困なのに・・・(汗)
ましてや歴史的な背景など知るよしもナシ orz

ペドロ・コスタ監督に至っては、お名前さえ存じ上げなかった という・・・! (爆)
よって、大方はちんぷんかんぷん・・・ ということで。
「?(・_・?) ハテ?」 が最後まで・・・。(苦笑)


岩山のような 森のようなシーンが続く。
出てくるのは黒人さんばかり・・・!?

そして、唐突に!? (汗) 病院のエレベーター内へ!

ポルトガル、2.jpg
        ヴェントゥーラ & 兵士の亡霊?

兵士の亡霊もヴェントゥーラも、口が動いてないように見えました。(汗)
会話の内容は、当然頭に残らず・・・orz

不思議な感覚だけ、受け取ったような次第でございます。(爆)

◆ビクトル・エリセ監督・脚本 「割れたガラス」

“がらんどう” になった大きな工場
割れた窓硝子も散見される廃墟と化した工場ですが、雰囲気は意外と明るい・・・!?
工場内から外の景色を撮影しただけのシーンが、静かに何かを物語るようでした。

そして、スクリーンテストということで・・・
かつての食堂の写真の前で、工場に縁のある人たちが順番に語り継いでいきます。

ポルトガル、3.jpg
この ↑ お方が印象に残ったワケではございませぬ。(汗) これしかなかったのです。(爆)

年齢も様々な男女
ある時は朴訥に、ある時は饒舌に語られる話は、それぞれ意外性があり!? 興味深い。
愚痴も有れば、懐かしさを言う人もいました。

そんな中で、印象的な人をひとり・・・
77歳という老婦人
「私は幸せがわからない・・・ 喜びならわかる」

辛かった きつかった という話をたくさん聞いた後なので (苦笑)
この方の言葉にホッとし、心に残ったのかもしれませぬ。

ビクトル・エリセ監督は、この中では唯一? 感性が好きかも♪ と言える監督さんでした!?

遅まきながらも ^^; 「ミツバチのささやき (1973)」「エル・スール (1982)」 は見ておりまする。
今回は、素人さんにインタビュー?という形ながら、優しい視線は変わらずに・・・!? (微笑)
昔日の労働者に対する深い心情(愛情)が感じられる作品と思いました。

◆マノエル・ド・オリヴェイラ監督 「征服者、征服さる」

これが一番、観光客気分で見られた楽しい作品でしたね!? w

何台もの観光バス 大勢の観光客 カメラ 
声は、ツア・コンの拡声器の声のみ

石畳の広場、住人は一人も映らず、時折小鳥の姿が・・・!?
町で最古の場所へと誘われて行きます。

ポルトガル、5.jpg

唐突に騎馬警官!?
これは大挙して押し寄せた観光客への威嚇か? はたまたサービスか?w
たぶんオチへの前振りかと・・・? ^q^

ポルトガル、4.jpg
       ツアーコンダクターの男(リカルド・トレパ)

視線の先は、アフォンソ・エンリケスの像
アフォンソ1世の手にした剣の先が、風に微妙に揺れている!?

ネタバレ~  → カメラの撮影を止めない観光客によって征服者が征服された!?

マノエル・ド・オリヴェイラ監督は、そのお歳が話題になってしまう程のご高齢なお方・・・
「夜顔 (2006)」と「ブロンド少女は過激に美しく (2009)」は観ておりますが
どちらも興味を持って観たはずなのに!?  あまりしっくり来なかった!? (爆)
あ~残念! orz  ・・・てな感じの自分なのですがっ (苦笑)

しかし、この作品のNice♪ なセンスは驚嘆するばかり! (少々大げさか!? ^^;)


出演者
「バーテンダー」 イルッカ・コイヴラ
「スウィート・エクソシスト」 ヴェントゥーラ
「征服者、征服さる」 リカルド・トレパ (マノエル・ド・オリヴェイラ監督のお孫さん)


どこが面白いんだ!? と仰る方もおられるかも?
味わい深いね と仰る方も、もちろんおられるかも?

一つ言えるのは、あまりよく知らなかったポルトガルを
この “ギマランイス” が多面的に魅せてくれたことで、より近くなったのでは? ということです。

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