SSブログ

ル・コルビュジエとアイリーン追憶のヴィラ(THE PRICE OF DESIRE) 2014 [ら行の映画]

ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ.jpg アイリーン・グレイ♪

それは嫉妬か、愛憎か?
製作国 ベルギー/アイルランド

----------------------------------------------------------------------------------------------
近代建築の巨匠ル・コルビュジエも嫉妬するほどの才能を持ちながらも、長らく歴史に埋もれた存在だった
デザイナー兼建築家アイリーン・グレイの数奇な人生を映画化した伝記ドラマ。
グレイの建築デビュー作にして代表作“E.1027”を巡るル・コルビュジエとの相克を軸に、
彼女の芸術哲学とその気高きアーティスト人生を、実際に“E.1027”での撮影を行い描き出す。
主演はTV「MISTRESS<ミストレス>」のオーラ・ブラディ、
共演にヴァンサン・ペレーズ、フランチェスコ・シャンナ、アラニス・モリセット。
監督は「サン・ルイ・レイの橋」「マン・オン・ザ・トレイン」のメアリー・マクガキアン。(allcinema より)
----------------------------------------------------------------------------------------------
アイリーン・グレイはもとより、ル・コルビュジエのお名前さえピンと来ない自分でしたが ポリポリ (・・*)ゞ
鑑賞後に、色々と読みましたところ、OH~ 凄い人たちの話だったんだ! と妙に納得?w

ル・コルビュジエは昨年世界文化遺産登録された上野の国立西洋美術館のデザインを手掛けた方・・・
アイリーン・グレイも、その作品において見覚えがあるかな? という感じで
全く知らないわけではなかった!?
と・・・ 後からジワジワと思いが湧いてくる不思議な映画でしたね。(微笑)

冒頭はオークションのシーン
アイリーン・グレイの手になる椅子がドンドン競り上がって! 仕舞いには ン十億!?( ̄ο ̄;
(この辺りは、まだ呑み込めない私めでした・・・なにせ 桁違いの話でしたので!(汗))

そして、時は遡り?
資産家の御婦人を伴い、ル・コルビュジエが “家(E.1027)” のオークションに・・・!?

庭に少人数が集まり競りは始まり・・・
結局、ル・コルビュジエが半ば強引に競り落とさせたのは良かったのですが?

大金をこんなものに! と、資産家の御婦人は怒りがこみ上げ!? 二階から家具を放り投げる!

無残に壊された家具たちは、アイリーン・グレイが造り、愛したものだった・・・!?

終始、ル・コルビュジエ(ヴァンサン・ペレーズ)は、
第四の壁を破りカメラ目線で、本音めいた?“言い分” を色々と話すのですが・・・ ^q^

「“E.1027” の裏に “キャバノン(休暇小屋)” を建てたら “E.1027” も私の作品だと思われた(笑)」

そんな経緯を踏まえ・・・  ^^;
いよいよ、謎めいたアイリーン・グレイのベールが一枚ずつ剥がされて参ります。

1920年代のフランス。
気鋭の家具デザイナーとして活躍していたアイリーン・グレイ(オーラ・ブラディ)は、
建築家評論家のジャン・バドヴィッチ(フランチェスコ・シャンナ)と出会い、恋に落ち・・・
彼の勧めで、“建築デビュー作” となる海辺のヴィラ〈E.1027〉を手掛けることに・・・!

“ル・コルビュジエが提唱してきた「近代建築の5原則」を具現化し、
モダニズムの記念碑といえる完成度の高い傑作” (official website より抜粋)

という、その家 “E.1027(二人の頭文字をアルファベット順に表した)” は・・・
女性らしい繊細さが垣間見られ・・・ 
新たにデザインされた美しいフォルムの家具調度品も、家に相応しいものだった。

完成当初、ル・コルビュジエは絶賛!
彼はジャン・バドヴィッチの友人として、しばしば訪れ、滞在・・・。
しかし、称賛の思いはしだいに嫉妬へと変化していった?!

約10年ほどたった頃、
彼は “E.1027” に滞在中、アイリーンに無断で壁に8枚の壁画を描いてしまうのだが
それはアイリーンを激怒させた!!

さて・・・?

ル・コルビュジエを演ずるヴァンサン・ペレーズは、
「王妃マルゴ (1994)」でしか拝見していないような気がするのですが ^^;

ハンサムというイメージが、無神経なおじさん w というものに塗り替えられた感じ?(笑)
でも、“巨匠” と呼ばれるような方は、そんなもんなのかな? と思えば、存在感も重みを増します!? w

ところで、あまり描写できませんでしたが (汗)
アイリーン・グレイのオーラ・ブラディ  私めはお初でしたけれども・・・
揺るぎない信念を持った “気高き女性” を見事に体現していたものと思われまする。

アイリーン・グレイの恋人ジャン・バドヴィッチは
二人の愛の巣であるはずの “E.1027” に別の女性と暮らしたりして・・・!?
後にアイリーンが 「合鍵は置いてって!」 とその女性に掛ける台詞が有ったり致します。

アイリーン自身は、女友達と過ごすことに安らぎを求めていたのかも・・・?

ともかく、精力的に仕事をして、
“飛行機好きとしても知られる活動的な女性(official website より拝借)” だったようです。

私的に軽い衝撃だったのは (・・*)ゞ
ラストに、その後の人生等を述べるスーパーインポーズが出た時・・・
“ル・コルビュジエは国葬” の文字を見た時です。
何故でしょう? えっ そんなポジションの人だったのぉ? というショックでしょうか?(苦笑)

それなら “E.1027” を作品の一つに勘違いされても仕方ないのかも? と思ったりしました。w

やはりヴァンサン・ペレーズのアクの強い?演技が功を奏した! と言えるのでしょうね~ ^^;

アイリーンの台詞に何度も「ル・コルビュジエを尊敬してる」 というのが出てきますが
それは本当のことだったのでしょう。

面白いとか何とか言う以前に、貴重なものを見せて頂いたな という思いが致します。

オーラ・ブラディ(アイリーン・グレイ)
ヴァンサン・ペレーズ(ル・コルビュジエ)
フランチェスコ・シャンナ(ジャン・バドヴィッチ)
アラニス・モリセット(マルサ・ダミア)
ドミニク・ピノン(フェルナン・レジェ)
アドリアーナ・ランドール(シャルロット・ペリアン)

監督・脚本・製作・編集 メアリー・マクガキアン

nice!(31)  コメント(0) 

nice! 31

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。