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用心棒 1961 [や行の映画]

用心棒.jpg 本家本元 “用心棒” ( ´艸`)

ジャンル 時代劇/アクション/サスペンス
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やくざと元締めが対立するさびれた宿場町。そこへ一人の浪人者がやってくる。
立ち寄った居酒屋のあるじに、早くこの町を出ていった方がいいと言われるが、
その男は自分を用心棒として売り込み始める。
やがて男をめぐって、二つの勢力は対立を深めていく……。
ハメットの『血の収穫』を大胆に翻案、時代劇に西部劇の要素を取り込んだ娯楽活劇。
後にマカロニウェスタン「荒野の用心棒」としてパクられた逸話はあまりにも有名である。
桑畑三十郎が名前を変えて活躍する姉妹篇「椿三十郎」も製作されている。(allcinema より)
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またかい!? と言われそうですが… f^_^; 「犬ヶ島(2018)」思い出してしまいました♪ w
まぁ主に? 使われている音楽について ですけれど・・・(汗)
エンディングには from “Seven Samrai” とありましたが、“用心棒” の影響もありそうでした!?
因みに、「七人の侍(1954)」の音楽担当は早坂文雄で、本作は佐藤勝でございます。(汗)
ともかく、クロサワ映画好きということなのか?( ´艸`)
監督のウェス・アンダーソンの好みが強く反映されていたものと勝手に思っておりまする…。w 

閑話休題

“パクられた” と言う「荒野の用心棒(1964)」を観てからの鑑賞となりました。(笑)
確かに、ディテールにまで拘りがあったことがよぉくわかりましたがっ
(農具小屋?を荒らす時の… 袋を突いて豆類を零す とか? 等々) 
私めは好意的に “respect-o” だと解釈致します…。(← “犬ヶ島” の英語字幕の表記を真似て!w)
ん! それを言うなら “オマージュ” かな? f^_^;
セルジオ・レオーネ監督も、それだけ “大好き” ということなのでは!? と思った次第です。

さて、そろそろ本題に…!(大汗)

今回、印象的だったのは、居酒屋の親父・権爺役、東野英治郎の存在でしたね~
三船敏郎とのコンビネーションが絶妙で… 楽しくて♪ 思わず惹き込まれてしまったり…!(笑)

三船敏郎の台詞回しも軽妙と申しましょうか!?
私的に…  これまで抱いていたイメージ(いかめしい? 大御所的な?)とは掛け離れていて…!?
飄々としていながら、とてもお茶目で♪ 魅了されましたね♪ (^_-)-☆
(お若い頃と言いますか? 初期の頃の作品も是非また拝見したいものだと思いまする。(汗))

もちろん、
他のキャストもご面相からして? 一癖二癖アリの個性派揃いで、圧巻でしたけれど…!
(しかしながら、誰? というのがほとんどで… (爆) 逆に? とても新鮮味を感じましたね~ w)

“空っ風” と一面の桑畑・・・
とくれば、ここは、紛れもなく上州!
(“重厚” 且つ リズミカル? な…  不思議な音楽の魅力に、気分は一気に高揚 ♪ ( ´艸`))

素浪人は分かれ道に来ると、落ちていた枝先を拾って放り投げ、行く先を定める。

・・・近くの百姓家で、水を所望する素浪人(三船敏郎)。

その背後で… 機を織るおかみさんが “絹市” の話を…!
(造り酒屋が絹にまで手を出している…!? というような説明的な台詞に、少々面喰いました? w)

水を貰った家の親父に “疫病神” 扱いされた素浪人は、街の中へと踏み込んでいく…。
(むむむっ (¬、¬; 予想外のワンコの名演技…?)

番屋から出てきたお調子者?半助が目ざとく見つけ、“口利き料” の事を言ってくるが
素浪人は無言で… そのままスタスタ歩いていくとっ
“丑寅” の手のものがバラバラと出て来て、たちまち取り囲む!?

素浪人は “様子見” をしただけで、挑発に乗らず、引き返し・・・
(半助が寄って来てからかうが、無視)
居酒屋に入り、“めし” を頼み、わしわしと食らい始める。

居酒屋の親父は、“ただ飯食い” でいいから早く出て行ってくれ と、くどくどと事情を説明…。
“一つ宿場に親分二人と来るともういけねぇや 儲けるのは棺桶屋だけだ”  …と。

すると、素浪人は親父の意に反して!?
“この町は気に入った…  腰を据えるぞ” と言い放ち、酒を所望するのだった。

権爺に悪態をつかれて追い出された素浪人は、ふらりと清兵衛の “女郎屋” を訪ねる。

“用心棒にどうだ” と声を掛け・・・
“腕は今見せる” と言い残し、その足で丑寅のもとへ!?

さて・・・?

ストーリー展開は同じようでも、本家本元は確かに緻密な感じが致しましたね~
いちいち腑に落ちるところに、“匠の技” を感じます…?(ニヤリ)

チャーミングな三船敏郎に、抜け目のなさそうな “若い” 仲代達矢… ( ´艸`)
それに、山田五十鈴の鉄火な姐御姿を拝めただけで、御の字というものでございます。

なんか… モノクロームだったのを忘れそうなくらい? 見入ってしまいましたっw

このまま “クロサワ” 路線で突っ走ろうかしらん?(ウ^_^ソ) 

三船敏郎(桑畑三十郎)
仲代達矢(新田の卯之助)
司葉子(小平の女房ぬい)
山田五十鈴(清兵衛の女房おりん)
加東大介(新田の亥之吉)
河津清三郎(馬目の清兵衛) 女郎屋の主 博打打!?
志村喬(造酒屋 徳右衛門) 絹にも手を広げる 丑寅 “推し”
太刀川寛(清兵衛の倅与一郎) 
夏木陽介(百姓の小倅)
東野英治郎(居酒屋の親爺)
藤原釜足(総代名主 多左衛門) 絹問屋 清兵衛 “推し”
沢村いき雄(番屋の半助)
渡辺篤(棺桶屋)
藤田進(用心棒本間先生)
山茶花究(新田の丑寅) 馬目の清兵衛の一の子分だったが、“跡目相続” で反旗を翻す!?
西村晃(無宿者の熊)
加藤武(無宿者の瘤八)

音楽 佐藤勝

監督 黒澤明

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コメント 4

つむじかぜ

やっぱり、黒澤リアリズムには引き込まれますね。
映画館の大スクリーンで観たいものです。
by つむじかぜ (2020-05-15 01:39) 

末尾ルコ(アルベール)

『蜘蛛巣城』『隠し砦の三悪人』『用心棒』『椿三十郎』の4作品は、怒涛の演出で一気に魅せる・・・そんな印象です。これら作品は有無を言わせぬ迫力がありますね。無駄がないし、隅々まで黒澤明の美意識が貫かれている感があります。ある意味「無情」な雰囲気に満ちていて、そうしたところはもレオーネ作品に大きな影響を与えているのではと。
三船敏郎はいつぞやの『キネマ旬報』で、歴代ベスト1俳優に選出されていて、20~30年前よりも評価が上がっているなと感じました。ちなみにわたしのベスト黒澤は『羅生門』でして、溝口健二の『雨月物語』と並び、あの京マチ子は他の女優では不可能な圧倒的境地だと思っています。     RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2020-05-15 02:01) 

Labyrinth

つむじかぜ さん (^_^)ノ
再認識というのも生意気な話なのですが… f^_^;
この時期に古き良きものの魅力を味わいたいと思っています。
映画館で!? ホント! 臨場感とド迫力を …!
by Labyrinth (2020-05-15 19:54) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール)さん (^_^)ノ
遠い昔のことですが、確か “必見” かな? と思い、「羅生門」は観た記憶が…!w
でも、京マチ子のお名前が出てしまうと、やはりまた観直してみたくなりますね~♪
う~ん (;^_^A “クロサワ路線” 外せないですね~ w 世界の “三船” も…!
by Labyrinth (2020-05-15 20:01) 

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