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真昼の決闘(HIGH NOON) 1952 [ま行の映画]

真昼の決闘.jpg 久々のゲイリー・クーパー (;^_^A

ジャンル 西部劇/サスペンス
時間 84分

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1870年、ハドリービルという西部の小さな町。
結婚式を挙げたばかりの保安官ウィルの元に、かつて逮捕した無法者の帰還の知らせが入る。
様々な思いの末、彼らとの対決を決意するウィルだったが、
戦いに否定的な新妻エイミーは一人町を去ろうと駅へ向かう。
ウィルは協力者を求めて、炎暑の町を歩き回るが、臆病で利己的な住民たちはその門を閉ざす。
やがて正午となり、駅に列車が到着、エイミーが乗り込むと同時に、
ウィルへの復讐を誓う無法者が降り立った……。       (TSUTAYA DISCAS より)
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“Rさまコメント” に心惹かれた事もありますが・・・
子供の頃から気になっていた映画の一つ! 文字通り ワクワク♪ の鑑賞でございます。(笑)

冒頭は、荒野の小高い丘・・・ 
木蔭の岩場には、人待ち顔で?憩う一人の男の姿が…。
(若いですが、確かにリー・ヴァン・クリーフ♪ ( ´艸`) 威圧感は、まだない…? w)

一人、また一人と集まり、三人になったところで、馬で “町” に踏み込むのだが・・・

折しも、尖塔の鐘が鳴り響き… 
人々が三々五々… 教会に集まって来るところだった。
(道には “自由犬” が…!(^_-)-☆ 他にも “葬儀屋と棺桶追加” のエピソードも興味深い…♪ w)

騎乗の三人組を見掛けた町の人々の表情は、たちまち不安なものへと変わる…!?

三人組の一人は、保安官事務所の看板を目にすると、俄かにいきり立つが…!?
仲間に諫められ… 大人しく通り過ぎた。

その頃、保安官事務所の隣では・・・
ウィル・ケインとエイミー・ファウラーが、まさに結婚の誓いを述べようとしていた。

一方、町外れに在る駅舎では、
駅員の爺さんが、今しがた受け取った電報を読み返し…
「・・・えらい事だ!」と思わず呟く…。

そこへ、例の三人組がやってきて、汽車の到着時刻を確かめるのだが…
駅員は思わず “ Mr.ピアス ミラー コルビー ”と、三人の男の名を緊張気味に口にする…。

男たちが、駅舎の一隅で “待つ態勢” に入ったのを見届けると…!?
駅員は電報を手に、こっそりと抜け出して、必死に保安官事務所へと走るのだった。

無事に式が終わり・・・ 
皆の祝福の中、ケインは胸から保安官バッジを外すのだが・・・
そこに、老駅員が電報をもたらす…!

“フランク・ミラーが釈放された”   
と言うと、ケインは一気に厳しい表情になるのだがっ

新婚のケイン夫妻は、皆に急かされ、二頭立ての馬車で町から遠ざかることに…!?

ところがっ
途中からケインの表情に変化が…!?

「敵に後ろを見せたくないのが本音だ」と言うや否や、
エイミーの制止を無視して!?
急遽方向転換し、町へと取って返すのだった。

保安官事務所に戻ったケインは、早速、銃で武装する…!

事情を知らないエイミーが、ケインにこれまでの経緯を尋ねるとっ

「・・・自分は奴に恨まれている」と言い…
あくまで、出所した “フランク・ミラー” 一味と対決する姿勢を崩さず… の態!?

さて・・・?

このところ、“マカロニウエスタン” “クロサワ” と、微妙に関連する?作品を見てきましたが
いよいよ、本家本元的な? “西部劇” を鑑賞するに至りましたっ ( ´艸`)

まぁ、本作は “王道” とは趣を異にする!? 異色の西部劇であるやもしれませぬが…?
昔から気になる1本! ということで、楽しみにしていました♪
(父の買ってきた “ソノシート” の “映画音楽特集” を聴いたり見たり? で『High Noon』を…!)

気になっているなら、早く観ればいいのに? と思うところですが… f^_^;
どーも主演俳優に魅力が感じられなくて…!? (爆)  そんなのばっかり…! ポリポリです。w

しかしながら…
満を持して…!の感アリの今回の鑑賞で、ゲイリー・クーパーの存在感を改めて実感!?

長い人生の一時を彩ったであろう “女性” との複雑な?関係性も背負いつつ…!?
“今日ケリを付ける” との固い決意で臨む “真昼の決闘” は、人間らしさ丸出しで超Niceでしたっ
そこに至るまでの、町の住人たちの見事なまでのエゴイズムをまともに受け止める姿もNice!

ま、若くて美人な妻(グレイス・ケリー)のお相手にしては、いささか年を取り過ぎでは…?(爆)
と、思わぬこともないのですけれどっ (スミマセン)

彼女の必死の説得も意に介さず…!? ( ̄ο ̄;
己の信念に従い突き進む…! (というか、それ以外の選択は考えられなかったのか…?w)

ウィル・ケインという、或る意味 “不器用” な男を、鮮やかに体現していましたね。流石♪

う~ん  そーゆーゲイリー・クーパーも誠に結構なのですけれど… (汗)
どちらかというと、私的に “衝撃” であり “快哉 \(^_^)/” であったのはっ
駆け出しの!? グレイス・ケリーの方でした。(微笑)

可憐さと気品!? 気高さ♪ というべきか…?
若く、凛とした女性を、或る種の迫力を持って演じ…! 魅了されました♪

ともかく、彼女の “瑞々しさ” を拝めただけで御の字というものでございます。( ´艸`)
(見ようによっては「トイストーリー」のバービー人形のように見えなくもない…? w)

ん! もう一人の気になる女…!
昔の女? ヘレン・ラミレス役のケティ・フラドはお初かと思われますが…?
異国情緒というか? (メキシコ人)
独特な雰囲気の存在感で魅せてくれて… 印象深い女優さんでした。

ところでっ
DVD特典?『プロダクション・ノート』には 『赤狩りの猛威』 というタイトルがっ (汗)

“ハリウッドでも1950年以降、数百人が映画界から追放された。
保身のため仲間を密告したとされる者のうち最も有名な・・・ エリア・カザン”

(Wow~ ハッキリと名指しですね!? (汗) 「トランボ・・・」では無視だったのに…?(爆))

“本作の脚本 カール・フォアマンも赤狩りの標的にされた… ” 

ということで・・・
その時の思いをシナリオに反映させていた という説もあるようです…。 (大いに納得!? w) 

ともかく、見応えの有る “人間ドラマ” として最後まで興味深く楽しめましたし…
クライマックスの銃撃シーンは、無様なくらい? リアリティに溢れていて、ハラハラしました。

ラストシーンのケインの行動には “賛否両論” が・・・ というのも分かる気が致しますが。(汗)

chapter(参考までに)
1.オープニング
2.三人組
3.結婚式
4.電報
5.ヘレンとハーヴェイ
6.使命感
7.私の町
8.判事
9.交換条件
10.主人を残して
11.ヘレンとの再会
12.副保安官
13.居留守
14.教会
15.理想の男
16.エイミーとヘレン
17.殴り合い
18.薄情な町
19.遺書
20.去り行く二人
21.フランク・ミラー
22.対決
23.エイミーの銃弾
24.旅立つ二人

ゲイリー・クーパー(ウィル・ケイン保安官)
グレイス・ケリー(エイミー・ファウラー)
トーマス・ミッチェル(ヘンダーソン町長)
ロイド・ブリッジス(ハーヴェイ・ベル保安官補)
ケティ・フラド(ヘレン・ラミレス)
アイアン・マクドナルド(フランク・ミラー)
ヘンリー・モーガン
ロン・チェイニー・Jr(マーチン元保安官)
ジャック・イーラム(留置場の酔っ払い チャーリー)
ハリー・シャノン
リー・ヴァン・クリーフ(ジャック・コルビー)
ロバート・J・ウィルク(ジム・ピアース)
シェブ・ウーリー(フランクの弟・ベン・ミラー)

原作 ジョン・W・カニンガム 『The Tin Star』
脚本 カール・フォアマン
音楽 ディミトリー・ティオムキン

BALLAD “High Noon” Sung by Tex Ritter
→ Do not forsake me, oh my darlin'  見捨てないでくれ  おー マイダーリン

監督 フレッド・ジンネマン

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末尾ルコ(アルベール)

ソノシート!わたしもそんな薄っぺらな存在に音楽的感性を育てられました。薄っぺらくてペラペラしているのですよね。
それはさて置き、『真昼の決闘』の冒頭、個人的には主題歌が流れ、リー・ヴァン・クリーフの「笑い顔」が映し出されるあたりの不気味なまでのロマンティシズムに痺れます。「すべての人たちに見捨てられた中で戦う」という種ちゅえーしょんにも心をかき乱されます。特にグレース・ケリーを乗せた馬車が去っていくシーンとか。
ゲーリー・クーパーの若い頃の映画もいろいろ観たいのですが、なかなか手段がありません。若き日は本当に美しかったですね。ただ、ある程度歳をとってからは、「おじさん顔」になってしまいました。別に悪いことではないですが(笑)。
クーパーの圧倒的美形ぶりは、日本で鑑賞しやすい映画の中では『モロッコ』で存分に発揮されています。
グレース・ケリーとの夫婦役ですが、『愛があれば、歳の差なんて」と言いますし(笑)、ケリーは現実世界で、歳の差はさほどでもないですが、見た目がけっこう差のあるモナコのあの方と結婚してますし(笑)。あの世紀の結婚に関しても、様々な分析がなされてますね。          RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2020-06-15 02:28) 

Labyrinth

末尾ルコ(アルベール)さん (^_^)ノ
もはや死語となってしまった!? “ソノシート” ですけれどもっ
音質などと贅沢なことを言わない?時代の魔法の “ペラペラ” でした。 ( ´艸`)
正にクーパーとケリー “馬車に乗る” の図がクルクルと回り、至福でしたね~♪

・・・ “若き日は本当に美しかった” 

( ´艸`)フフフ 
「群衆(1941)」が私的には一番若いゲイリー・クーパーだったようなのですが…?
「モロッコ」ですか~ 観たことあるような無いような? ?(・_・?) ハテ?
彼の美形ぶり検証のために観てみようかしらん!? w
いつも、ありがとうございます。
by Labyrinth (2020-06-15 17:36) 

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