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アンモナイトの目覚め(AMMONITE) 2020 [あ行の映画]

アンモナイトの目覚め.jpg ケイト・ウィンスレット & シアーシャ・ローナン ( ´艸`)

見つけて、泥の中の私を。

ジャンル ドラマ/ロマンス
製作国 イギリス/オーストラリア/アメリカ
時間  118分

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長編デビューとなる前作「ゴッズ・オウン・カントリー」で高い評価を受けた
フランシス・リー監督が、ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンという
実力派女優2人を主演に迎えて贈るヒューマン・ドラマ。
19世紀に独学で古生物学を学び、化石の発掘で大きな功績をあげながらも、
生前は学会で認められることのなかった実在の女性メアリー・アニングを主人公に、
男性優位の社会で貧しく孤独な人生を歩んできたヒロインが、
対照的な境遇でありながら同じような孤独を抱えた若い人妻との出会いを通して、
抑圧された心を開放していく姿を、繊細かつ官能的に描き出す。(allcinema より)
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う~むむ ラストシーンから入って行くのもヘンな感じですけれど・・・
あんな緊迫した空気の中、突然突き放されてしまうとはっ 

(そんなこともアリかな~? と思わぬでもなかったですが… )  
しばし唖然…!  ( ̄ο ̄;  
見つめ合った(にらみ合った…?) 二女優の視線の強さが、尋常じゃない…!?

その後、二人の関係は…?? (¬、¬;  ん~ どうにも胸騒ぎが収まりませぬ…。 
(虚構の世界と分かっていても…!(苦笑) 初っ端からネタバレで申し訳ない…  <(_ _)>)

ところで… 
すっかり忘れていましたが「ゴッズ・オウン・カントリー(2017)」 観ていました。(汗)

あの時は “男同士”  今回は “女同士” …!?   ( ̄ο ̄; ハッ
・・・ってことで、それを知ってから? いつになく緊張気味に…!?  ポリポリ。
(「燃ゆる女の肖像(2019)」がチラッと脳裏をかすめる…  あれは女性監督さんでしたけれど…)

また、余談でナンですが… (^_^ゝ
今作のヒロイン メアリー・アニングの母親役 ジェマ・ジョーンズ は…
「ゴッズ…」では祖母役だったそうです…!? (すぐには気付きませんでした… orz)
あの時は、優しい祖母という印象だったと思うのですが…?
今回は無表情?無愛想…!? (汗)

それは、厳しさが身に備わってしまうような…
荒々しい大自然の中での暮らしが起因しているのかも…?
(後に、10人産んだ子を8人亡くしたと明かされ… 8個の動物像を磨くことの意味を知ることに…!?)

多くは語らずとも、親子の来し方が透けて見えるような…? 淡々とした慎ましい暮らし振りでした。
母は母なりの、娘は娘なりの苦悩を抱え込んで… 容易く人を寄せ付けないような? という感じ…!?

「ゴッズ…」は草原… 今回は海辺という違いはありますが、くすんだ色合いは似ていましたね…。

そして…
もうお一方… アレック・セカレアヌ (「ゴッズ…」では準主役?の牧童役でした)
今回はメアリーに気がある(?) リーバーソン医師という役どころ でのご出演。
って、official website のプロフィールを見てやっと気付く私めでございます…。 (大汗)

前置き長過ぎ…! <(_ _)> スミマセン

・・・渋めな?“実力派” の脇役陣に支えられて… 
美しくも激しい!? 二女優の初共(競)演…♪

もぉ~ 贅沢なんてもんじゃない…!! ( ´艸`)
暗めなトーンのスクリーンに、パチパチと弾ける火花が見えた気が致しましたわ~♪ w

殊に、主人公 “メアリー・アニング” に対するケイト・ウィンスレットの思いの深さを感じましたね。

“ボディダブル(代役)” 等 一切無し…!?  う~む そうだったのかぁ (¬、¬; 女優魂? 根性?
それは、シアーシャ・ローナンにも言えることですが…! !(本気出してました…! まじで。)

ん~ それにしても、凄かった…! そして、見応えずっしり♪ (^_-)-☆

お陰さまで、これまで全く未知の人だった “メアリー・アニング” が、とても身近な存在になりました。

オープニング・クレジットでは、潮騒が…!?  (エンディング・クレジットでも同様に…)

冒頭は、大英博物館に運び込まれる魚竜 “イクチオサウルスの化石” ・・・
“発掘者メアリー・アニング” の名札が外され、“寄贈者” の名が記されたプレートが置かれる。

1840年代・・・
英国 南西部の海辺の町ライム・レジスに、母親と2人暮らしの古生物学者メアリー。

“かつて彼女の発掘した化石は大発見として一世を風靡し、大英博物館に展示されるに至ったが、
女性であるメアリーの名はすぐに忘れ去られ、今は観光客の土産物用アンモナイトを探しては
細々と生計をたてている。” (official website Introduction より一部を転載しています)

ある時…
ロンドンから という化石収集家ロデリック・マーチソン氏が、妻と共にアニング化石店を訪れる。
裕福な氏は金にものを言わせて…!? メアリーの “化石採集” への同行を希望するのだが・・・。

意に染まぬ注文も、母の顔色一つで受け入れざるを得ないメアリーは、渋々ながら承諾する…!?
(マーチソン氏は、メアリーの素っ気なさも意に介さず、嬉々として “採集” を楽しんだ…?)

そして、氏が町を去る日・・・
(ある事情を抱えた?)妻のシャーロット(シアーシャ・ローナン)を、この地で療養させたい…
ひいては、その間の “心のケア” をメアリーに託したい と言い出すのだった…!?
(“関白亭主” に不満はあるものの…? 一人取り残されることに不安を覚える若妻シャーロット…!?)

翌日から、シャーロットはホテルから店にやってきては、メアリーの “おじゃま虫” に…!?

さて・・・?

厄介なお荷物を押し付けられた と思いつつも、シャーロット用の靴を用意したりするメアリー。
“合う” はずもない? 二人の、それぞれの行動が淡々と描かれ、面白い… というか興味深い。 ( ´艸`)

やがて、どちらともなく癇癪を起し…!? 喧嘩別れを…?

後日、シャーロットは自らクルマ?(日除け、風除け用か?)を雇い、海水浴をするのですが・・・
(見るからに寒々しい、荒れた鉛色の海なのに…!( ̄д ̄;)

無謀な行為は “発熱” という結果となり、彼女はメアリーの店で倒れることになります。

医師が呼ばれ… 
診察後に “付きっ切りでの看護が必要” と、メアリーに強く頼み込むわけです。w
メアリーは自分のベッドを占領されたうえに、寝ずの看病をする羽目に…!?

翌日メアリーは、熱冷まし?だか何だかの効用のある “軟膏” を求めるため…
旧知の? エリザベス(フィオナ・ショウ)の家を訪ねるのですが・・・
この 押し出しの良い中年女性は、かつてメアリーと “わけアリ” の関係だったのか…?
未練たらたら… 的な台詞が気になるところでした。(微笑)

昏睡状態のシャーロットのうわ言から、メアリーは彼女の心の痛みの原因らしきものを察します。

やがて、メアリーの “根気強い” 介抱のおかげもあり、シャーロットは元気を取り戻し・・・
相容れないような二人の関係は、一気に愛を求めあうような激しいものに形を変えていく…!?

海際の岩盤をコツコツ… 取ってきた化石をコツコツ  …のメアリーをずっと見させられて…?(汗)
いきなり官能的なシーンでは、刺激が強過ぎまする~  ( ̄ο ̄; まじ焦りました。(爆)

また…?
口下手なメアリーを、社交慣れした?シャーロットが淀みない “口上” で援護射撃…!?

頭の固そうな “紳士” に、メアリーが磨き上げた化石を相応の値段で買わせるというシーンは
唐突な印象もありながらも? 快哉を叫びたくなるほど Nice♪なものでした♪ 

・・・ところが、当のメアリーの表情は複雑…!? (¬、¬;

ケイト・ウィンスレット シアーシャ・ローナンの “静かなるバトル” も見ものでしたね♪

ケイト・ウィンスレットと言えば…
つい先日TVで「タイタニック(1997)」を見る機会がありました。
時の流れは残酷… と思わぬでもなかったですが、年輪を重ねた彼女を知るからこその嬉しさも…!
もう一つおまけに、久々にデヴィッド・ワーナーの姿を拝めたのも嬉しいことでした♪ ( ´艸`)

閑話休題?

最後に、またしても、official website からの転載ですけれど・・・(汗)

“ 彼女の死の直前、ロンドン地質学会は彼女を名誉会員に認定。
  彼女の死後163年の時を経た2010年、王立協会はメアリーを
 「科学の歴史に最も影響を与えた英国女性10人」の1人に選んでいる。”

映画さまのおかげで、また一つ知識が増えました。(^人^;  ありがたや♪

ヨークシャーのペナイン・ヒルズにある農場で育った俳優あがりの…? という監督さんですが・・・
イマジネーションの豊かさと、底に流れる優しさに、見事 やられてしまいましたっ (;^_^A

ケイト・ウィンスレット(メアリー・アニング) アニング化石店 店主 古生物学者
シアーシャ・ローナン(シャーロット・マーチソン) マーチソン氏の若妻
ジェマ・ジョーンズ(モリー・アニング) メアリーの母
ジェームズ・マッカードル(ロデリック・マーチソン) シャーロットの夫 化石に夢中
アレック・セカレアヌ(ドクター・リーバーソン) メアリーに心を寄せる?医師
フィオナ・ショウ(エリザベス・フィルポット) 薬草屋? 過去メアリーと関係が…?

監督・脚本 フランシス・リー

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