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ペトラは静かに対峙する(PETRA) 2018 [は行の映画]

ペトラは静かに対峙する.jpg マリサ・パレデスに導かれて… ( ´艸`)

陽光に溶けてゆく、偽りと真実
カタルーニャの乾いた大地で繰り広げられる、
逃れられない悲劇の連鎖。

ジャンル ミステリー/ドラマ
製作国 スペイン/フランス/デンマーク
時間  107分
映倫:PG12

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スペインのカタルーニャ地方を舞台に、著名な彫刻家とその家族が、
一人の女性画家の登場をきっかけに、少しずつ秘密が暴かれ、崩壊していくさまを、
章仕立ての緻密な構成で描き出したミステリー・ドラマ。
主演は「マジカル・ガール」「誰もがそれを知っている」のバルバラ・レニー。
監督はカンヌ映画祭の常連でもあるスペインの俊英、ハイメ・ロサレス。(allcinema より)
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マリサ・パレデスの追っかけもそろそろ終わりかな? という所なのですが… (笑)
この手の “不思議映画” にもご出演とは嬉しいですね~ ( ´艸`) (結構お気に入り♪ w)

久々のスペイン語の響きも何だか懐かしい感じが致しました…!? w
(聴き慣れない時分には違和感を感じ通しでしたのにねぇ…  f^_^; っていつも同じことを…!? w)

ところで、何より特徴的と思われたのが、カメラワーク…!?
ゆっくりゆっくり… の穏やかな動きを、心地良いと取るか、無駄…!退屈…! と取るか?w
賛否が分かれる所でしょうけれど? (汗)  私は何故か “心地良い” 派でしたね~ (^_^ゝ

さて・・・
ヒロイン ペトラ役のバルバラ・レニーはお初の女優さんでした。
横顔をじっくりと映されることが多かったですが… 美形の割には印象に残らず…!? (爆)
私めは、どうしても、御贔屓女優マリサ・パレデスに注目してしまいがち… でしたね? (汗)

写真家ルカス役には、これまでに何回か拝見のアレックス・ブレンデミュール…
…でしたが、今回 “も” あまりパッとせず…?(爆)  (あくまで私見でございますw)
誠に失礼な話ですが…  f^_^; 役処がそんな感じなので、宜しいのかな…?と。(汗)

それに対して・・・
ルカスの父親ジャウメを演じたジョアン・ボテイの何という存在感…!? ( ̄ο ̄;  凄過ぎる~

彼は本作のみのご出演なんですと…!?  ( ̄ο ̄; ヘェェ~
77歳でデビューということで… 本来は? 化学・農業学のエンジニアだそうです…。

“父親から引き継いだ、カタルーニャ地方のエンポルダに位置する美しく広大な私有地
 Fitorの所有者であり、そこが映画のロケ地となった” (official website CASTより転載)

この方をキャスティングした人の方が凄かったりするのかな…?( ´艸`) ププッ 

ということで…
著名な彫刻家ジャウメの “利己主義” に振り回され、不幸に陥って行く人々の…
“負のスパイラル” の始まりから終わりまで…  を、じっくりと地道に描く というものですが…。

初っ端から「第2章」…!?  ( ̄д ̄;エッ?  
(まぁ 最初は…  どーなっちゃったの? と非常に引っ掛かりはしましたけれど… (笑))

冒頭は…
カタルーニャの… 著名な彫刻家ジャウメの邸宅に到着した若き女流画家のペトラ…
(2、3週間滞在し… ジャウメの指導を仰ぎ、作品制作する予定… !?)

出迎えた家政婦のテレサが、何くれとなく優しい気遣いを見せる。

人心地付いたペトラは母屋?に挨拶に…!
目的のジャウメは不在で…? 妻のマリサ(マリサ・パレデス)が応対する…。

マリサは・・・
「(家政婦の)テレサは最高…!」と言いつつ
「夫から学べるものなどない…!」とにべもない。
そして「あるとすればお金の稼ぎ方かしら」と、まんざら冗談でもなさそうに…?

また、ペトラが「芸術に求めるのは “真実” !」と言えば 
「だとしたら、ここに来たのは間違いよ」と、真顔で言うのだった…!?

ジャウメの息子で写真家のルカスは、ペトラを歓迎し手料理を振る舞ったり…!
また、趣味の狩猟ついでに、周辺を案内したりするのだが・・・

ペトラから父親の性格のことを訊かれると… 
「とても複雑… 魅力的だが… ねじ曲がっている」
「冷たい… そして(自分は)見下されている 父に似てないから」とも。

二人はお互いの距離を縮めていくかに見えたが、ペトラはルカスのキスを拒否…!

・・・ようやくジャウメがドイツから帰宅した。

ルカスは、ジャウメの助手のファンホからの頼みごとを父に伝える…。
それは、ファンホとテレサの一人息子で勤め口の無いパウを雇って欲しい という事だった…。

始めから “聞く耳持たず” の風情のジャウメだったが・・・
テレサの名を出すと、気分が変わったのか…? 
「直接テレサが頼みに来るが良い」 と言い出すのだった…。

・・・ホテルのレストランで、一人ランチを楽しむジャウメの姿が…。
(ふと上目遣いになり…? ほくそ笑む!?)

「夫には内緒にして…!」と、身繕いをしながら頼むテレサに
「お前の痛みを感じて久々に気持ちよく昇天出来た」と、ベッドで毒づくジャウメ。

「尻軽女房とダメ息子がいるだけで十分哀れだ」「ファンホには言わんが・・・」と。

・・・翌朝、ルカスのところに慌てた様子のペトラがやって来る…!

“テレサの姿が見えなくて ファンホが心配している”
と、衝撃的な情報をもたらした…!?
 
ずっと気になっていたルカスは父の部屋を訪ね、問い質してみたところ・・・
何とジャウメは、昨日の午後に起こった出来事を平然と口にするのだった。

・・・テレサは海岸で亡くなっていた。

テレサの葬儀で・・・
ルカスが「これが終わったら出て行く」とジャウメに伝えると
「これまで50回も出たり入ったり…」と父は全く取り合わず…!?

「このままいたら あんたを殺す」
とルカスが言えば、
「勇ましいな 度胸もないくせに…!」と軽くいなすジャウメだった…。

さて・・・?

この後に、ペトラが母親のフリアに “父が誰なのか” 確かめようとするシーケンスが入りますが…
それはここでは割愛させて頂きます・・・(苦笑)

ジャウメは、老人乍ら恰幅も良くハンサムですが…?
いかにも一家言ありそうな?いわゆる “うるさ型”  (これまでの台詞でお分かりのように…?w)

短期弟子入り?したペトラとの会話で… 
ジャウメがこの世で最も嫌悪するものは “被害者意識” だと言うのがありました…。
一般論だ と言いながら、息子のルカスの其れが “いい見本だ” と…!?

言いたい放題の、何とも身勝手なオヤジですが… 
しかし、その裏には或る疑惑?があるのかも…?(¬、¬; (深読みし過ぎ…?)

こんな人物とはつゆ知らず…? のペトラだったかも知れませぬが・・・(苦笑)
(傲慢で冷淡な)芸術家である父の血が、自分の中にも流れているのか どうか?
どうしても確かめたくて、熱心な手紙を送り、了解を取り付けて… 遥々やって来た という訳です。

(母は死ぬまで打明けず…! ペトラは叔母の記憶を頼って “手掛かり” を掴んだ…!? らしい?)

母親の名 “フリア・ラミレス” を明かし問い質すのですけれども…
その時は、“No” と言うジャウメでした。(これも別の悲劇の始まり…!? (爆))

ペトラの母フリアは病身で・・・
爽やかな日和に、緑の中… 娘と二人で最後のひと時を過ごした時に…
「あんたの顔好き 昔からずっと」と、愛おし気に言います。

母のフリアが “並” だとすれば 娘のペトラは “美形” …!? ( ´艸`)

これは娘の父親がハンサムで、それを受け継いだ娘が誇らしく…!
たとえ結ばれなくても、愛の証として、授かった赤ん坊を産んで間違いなかった…!
今でも “彼” を愛している…!
という事になりはしますまいか…? (余計なお世話…?(笑))

結局・・・
ペトラは、傲慢で優しさの欠片もない様な男が父だと分かり・・・
更に、父の邪心から “犯したくない過ち” を犯してしまった…! と悔やむことになりましたが…?
(ハッキリ言えよ って話ですが…?(^_^ゝ やはりここはボカシ気味に…!? (汗))

今にして思えば、ペトラも結構 “強気” な女性という印象でしたね。w
その辺り、バルバラ・レニーがさりげなく熱演♪ ということで魅せてくれましたが…♪
(なのに、お顔が印象に残らないのは何故かしらん? ?(・_・?) ハテ?)

ところでっ
妻役のマリサ・パレデスは、出番は少なめでも…? やはり “大女優” です♪ (^_-)-☆
最後の最後まで “鍵” を握っておりました とさ。
(思わせぶりな書き方をお詫びしなくちゃ と思いますが、どうか悪しからず…! (^人^; お赦しを~) 

穏やかな進行の? “ミステリー・ドラマ” で終わるのかと思いきや…?
予想外に、何人も亡くなって行く “悲劇” でしたね。(汗)

幕切れは “ホッと安堵” で、何よりでしたけれど…。(微笑)

第2章 ペトラ ジャウメの世界に出会う
第3章 テレサの自殺
第1章 ペトラの母親の病と死
第4章 ジャウメ ペトラに父親ではないと告げる
第6章 ジャウメの嘘と その結末
第5章 ペトラとルカスの愛の始まり
第7章 ペトラと娘フリアの新生活

バルバラ・レニー(ペトラ) 画家 父は彫刻家のジャウメ?
アレックス・ブレンデミュール(ルカス) 写真家 ジャウメとマリサの息子
ジョアン・ボテイ(ジャウメ) 著名な彫刻家 金儲けが得意(妻マリサ談)
マリサ・パレデス(マリサ) ジャウメの妻 ルカスの母
カルメ・プラ(テレサ) 家政婦
オリオル・プラ(パウ) テレサの息子
チェマ・デル・バルコ(ファンホ) テレサの夫 パウの父 ジャウメの助手?

監督・脚本 ハイメ・ロサレス

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