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美しすぎる母(SAVAGE GRACE)  2007 [あ行の映画]

美しすぎる母.jpg ベレン・ルエダのお導き…? ( ´艸`)

求め合い、奪い合う、この愛は“タブー”なのか?
~なぜ、母は息子に殺されたのか?~
実在した事件に基づく、美しくも切ない衝撃作!

ジャンル ドラマ
製作国 スペイン/フランス/アメリカ
時間  97分
映倫 R-18

SAVAGE GRACE →  野蛮人の恩寵!?  ( ̄ο ̄; エッ  “欠点を補う取り柄” ですと…!

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実在の事件を基にしたクライム・ノンフィクションを「エデンより彼方に」のジュリアン・ムーア
主演で映画化した美しき母と息子の禁断の愛憎ドラマ。
自らの美貌を武器に大富豪の妻となり華やかな上流階級に執着していく女性と、
そんな女性を母に持つ息子が抱える屈折した心の葛藤をスキャンダラスに描き出す。
監督は「恍惚」のトム・ケイリン。                   (allcinema より)
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スペイン人女優のベレン・ルエダは「永遠のこどもたち(2007)」で存在を知った方ですが・・・
彼女のお蔭で、普段では敬遠しがちな?本作に目を向けさせて頂き… 観る事が叶いました。w

なんと、エンディング・クレジットには “SPECIAL COLLABORATION” とありました…♪
彼女の役柄である “ピラール・デュラン” も、主人公一家とは特別な関わりのある人物でしたね。

特異且つ虚無的?退廃的な?本作・・・ 
賛より否の御意見が多めと認識しておりまするが…? (汗)

美しく、控えめで?良識的な “デュラン夫人” の登場シーンには、清涼感さえ感じられ…!?
観る者に、平素の平衡感覚を取り戻させてくれるような意味合いがあったのかも…  と。

もう一人、若手のスペイン人女優エレナ・アナヤも、瑞々しい大胆!?演技で花を添えていました。

・・・と、まずはスペイン勢を持ち上げておいて… と。 ( ´艸`)

冒頭は、アントニーの赤ちゃん時代… (エディ・レッドメインがナレーションを…!)

「パパは冷たくて暗く、ママは温かくて明るい… 」
「僕はトニー 冷水と熱が交わって生まれた水蒸気だ…」とアントニー・ベークランドが述懐する。

タイトルコール

1946年 ニューヨーク
母のバーバラ(ジュリアン・ムーア)は、その美貌で大富豪ブルックス・ベークランドの心を射止めた。
父のブルックス(スティーヴン・ディレイン)は、社交家のバーバラの成すがままにしている風情…?

愛息… “愛Babyトニー“ であるアントニー・ベークランドは健やかに成長中…!?
両親の外出時には、母方の祖母 “ニニ” が喜んで子守りを買って出た。

1959年 パリ
少年となったトニーは、父が不在がちでも、母と二人なら楽しい毎日をおくれるのだった。
トニーは、イタリアで飼っていた愛犬ジオット(Giotto)の “首輪” の話を持ち出し、母と確認し合う…!?

父のブルックスはスポーツクラブで、気の置けない友人カルロスに・・・
会社の創始者である祖父の功績をリスペクトしながらも、「父親は悪党だった…  二人は別物」と語る。

そしてトニー少年はというと…?
母に「パパは何者?」と素朴な質問をぶつけてみる…。 (友だちから父の仕事を訊かれたので…)
バーバラは、自らの生い立ちを引き合いに出して…  “資産家” というものをトニーに説くのだった。

ある日のこと・・・
カルロスが妻のピラール(ベレン・ルエダ)と共に、高名な学者を案内してベークランド家を訪れる。
バーバラが望んだことなので、彼女は終始上機嫌だった…。

そろそろお暇を…! 
という所で、バーバラが無理に引き留めて、パジャマ姿のトニーを連れて来る。
そして、1冊の本を渡し、トニーにフランス語で朗読するよう強く求めた…!?

それは… サド侯爵の『美徳の不幸』で・・・ 
トニーは大人たちが見つめる中… 躊躇してモジモジするばかり…。

すると、いち早く場の空気を読んだピラールが
「ありがとう… 気持ちだけで十分よ! 皆も疲れているし…」と助け船を出すのだが・・・

ハナからバーバラの事を軽く見ていた学者風情の老人は、フランス語で “皮肉めいた一言” を…!?

それにキレたバーバラは、一気に下品なモードに…!?  ( ̄ο ̄;
堰を切ったように…? 立て板に水状態で…!?  荒い言葉で啖呵を切ることに!?  (爆)

・・・唖然として立ち去る一行を、ブルックスは慌てて追いかけた。

その晩、ホテル泊まりと決めたブルックスが一人で自棄酒?をあおっているところへ・・・
目星を付けたバーバラがやって来た。
結局 二人は翌朝までホテルで過ごしてしまうのだが…!?

・・・気分も新たに? 朝帰りしたベークランド夫妻。
いの一番にトニーのベッドに行き、揺り起こそうとした時…!?

風呂場の方からトニーの声が…! 
(´0`)「ママ…」  両親は動揺…!?

大人びた振りをして? 湯船に浸かりながら… トニーは…
“一人で寂しいから電話したら、フランソワが来てくれた… 二人でラジオを聴いたんだ…” 
と、悪びれる素振りなど微塵もなく…。

バーバラは、意味深な笑みを浮かべ…!?
ブルックスは、険しい表情で「友達を帰らせろ 今すぐ!」と。

1967年 スペイン カダケス
青年となったトニーは、海岸で寛ぎ・・・
スペイン人(ゲイ?)のジェイク(ウナクス・ウガルデ)と “葉っぱ” をやるような仲に…!?

また… 父のブルックスとは、“男同士の話” も気さくに出来るようになっていた…!?

いつも海岸で見掛ける、ひとりぼっちのスペイン人の女の子がトニーの心を惹き付けた。

バーバラは、トニーの “初恋の人” を値踏みするのに熱心だった…?

ある日、ブランカ(エレナ・アナヤ)を誘って、両親と4人でのドライヴを計画…!?

オープンカーで “スピード感” を楽しんだのはバーバラだけだったが…?
後部座席のトニーとブランカは、左右に振られながら? お互いをより身近に感じるのだった…。

食事の後、ホテルのバーでお酒を飲みながら・・・ という場面では…?
ブルックスのいつもの “祖父” の自慢話が出て…! あ~またね と、バーバラは少し荒れた…。
熱心に聞き入るのはブランカだけ… という状態に…!?

その夜、ホテルの一室で・・・
両親公認の元…! トニーとブランカは結ばれる。

「ママは僕がブランカを
 子猫が初の得物を親猫に差し出すように
 渡した と言った」

「パパは それを受け取った」  ・・・と、ナレーションで解説を…!(;^_^A

1968年 マジョルカ
空港で、搭乗を待つブルックスとブランカの前に、逆上した!? バーバラが現れる…!

衆人環視の中・・
バーバラは口汚く喚き散らし、挙句の果てに「私を捨てるつもりね」と一言言って踵を返した…!
(収まらないバーバラは、拾った?タクシードライバーと何処かにしけ込むが・・・)

・・・マジョルカには、皮肉な事にブルックスとブランカの二人も移り住んでいたのだった。

トニーは…
“悪魔か魔術師のような男だ”  …と思う? ジェイクの元に入り浸り状態・・・
「彼は棘を身にまとっていた」と冷静に観察しつつ、その実、骨抜きにされてしまいそうだった…?

バーバラ曰く…  “よくこんな穴倉に住めるわね…”
という石造りの部屋には、トニーが大切にしている “愛犬ジオット” の首輪が掛けられていた。

“離婚した”  バーバラに乞われてやって来たのは・・・
“ウォーカー” という通り名のサム(ヒュー・ダンシー)
“裕福な御婦人方の同伴役を務める…” という…? 同性愛者の一人だった。

“カネ” で雇われてはいても、サムの “働き” は真にバーバラの身を案じての事? と思われ・・・
ついでに、その息子トニーにも心を砕いてくれたりするサムだったのだが・・・

さて・・・?

この後も・・・

1968年 パリ
1972年 ロンドン

と、バーバラとトニーの… 優雅で屈折した?暮らしぶりが描かれて参りますが・・・
トニーが(心を)病んでいることが、次第に顕著になってきたりしまして…!?
ますます危うい雰囲気に…?   その後は言わずもがな… ですかね? (汗)

ともかく、容姿端麗な人たちが織りなすユニークな “愛憎絵巻(?)” のような趣でしたね。(;^_^A

私的には…
少年時の佇まいが感じられるエディ・レッドメインに出会えたことが一番の収穫だったかも?です。w

通常でしたら、あるがままを正直に書いてしまうところなのですが…?
今回ばかりは、省いて良いかな? と自制心が働いちゃったりして…?(苦笑)

(ラストの文字列は衝撃的でした… (汗))

「アントニー・ベークランドは心神耗弱状態での殺人で有罪になり
 精神医療刑務所に収容された
 1980年に釈放されて合衆国に戻り
 バーバラの母親ニニ・デーリーに引き取られた
 だが 1週間経たないうちに 口論の挙句 ニ二をナイフで刺した
 祖母は入院したものの 一命を取り留めた
 トニーは逮捕され ライカーズ島に送られた
 1981年 彼はその島で ビニール袋を頭から かぶり 自ら命を絶った」

まぁ、“後味の悪さ” という程でもないのでしょうが…?(ウ^_^ソ) 
救われないなー という思いがどうしても先に来てしまいますね。

作品自体は淡々と…? さりげなく描かれていて、その辺は好ましいと感じましたし…?
ロケーションも素晴らしくて、云う事ナシなのですけれど・・・。(汗)

ところでっ
熱演のジュリアン・ムーアには悪いと思いつつ…
スペイン人女優のベレン・ルエダに益々魅力を感じた私めは、彼女の “追っかけ” をしようかと…?w

チャプター(参考までに)
1.可愛い天使
2.ベークランド夫人
3.上流社会
4.スペインの恋人
5.夫の裏切り
6.サムの献身
7.手紙
8.自殺未遂
9.曾祖父の言葉
10.悲劇
11.ママを愛してる
12.エンドロール

ジュリアン・ムーア(バーバラ・ベークランド) 玉の輿に乗った美女
スティーヴン・ディレイン(ブルックス・ベークランド) 3代目社長
エディ・レッドメイン(アントニー・ベークランド) バーバラとブルックスの一人息子
エレナ・アナヤ(ブランカ) スペイン人の女子学生?
ウナクス・ウガルデ(ブラック・ジェイク) トニーのスペイン時代の遊び友達
ベレン・ルエダ(ピラール・デュラン) ブルックスの知己の教授夫人
ヒュー・ダンシー(サム・グリーン) バーバラとトニーの為に腐心する青年? “ウォーカー”

原作 ナタリー・ロビンズ
   スティーヴン・M・L・アロンソン

脚本 ハワード・A・ロッドマン

監督 トム・ケイリン

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