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永遠のこどもたち(EL ORFANATO/ THE ORPHANAGE) 2007 [あ行の映画]

永遠のこどもたち.jpg J・A・バヨナ監督デビュー作… ( ´艸`)

愛を信じたら、本物の光が見える。

ジャンル ホラー/ドラマ/ミステリー
製作国 スペイン/メキシコ
時間  108分

THE ORPHANAGE → 孤児院
“永遠のこどもたち” は終盤に出て来る文言です。

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「パンズ・ラビリンス」「デビルズ・バックボーン」のギレルモ・デル・トロ製作で贈る
愛と哀しみのミステリアス・ホラー。
孤児院再建のため同地に移り住んだ女性を主人公に、突然姿を消した愛する我が子を取り戻すべく
孤児院に潜む不気味な因縁と対峙していく母の物語が、母子の強い絆を軸に、
静かに迫り来る巧みな恐怖演出を盛り込みながらスリリングに展開していく。
主演は「海を飛ぶ夢」のベレン・ルエダ。
監督はこれが長編デビューのJ・A・バヨナ。            。(allcinema より)
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J・A・バヨナ監督作品は… 「インポッシブル(2012)」(観た筈なのに何故か記事はナシ…?)
怪物はささやく(2016)」「ジュラシック・ワールド/炎の王国(2018)」を観ています。

今回は、ホラーということで… どんなことになるやら? と、ドキドキでしたが…!?
怖い事はコワいにしても…? 節度をわきまえた演出にホッとしたり… しました。 (^_^ゝ 
とは言え、見事なホラーには違いないので…! 大スクリーンで観なくて良かったな…  なんてね。w

そして…
観終わってみて、わかることですが… ( ´艸`) ともかく “伏線” だらけでしたね。(爆)
思えば、オープニング・クレジットからして そんな風で?  やられたな って感じでした。w

美形の母 ラウラを演ずる ベレン・ルエダは、出ずっぱりの頑張りで、まじ素晴らしいです♪
お初の女優さんでしたが、追っかけようかな? なんて…?(^_^ゝ スペイン女優に弱いかも?w

まぁ細かい事を言わせて頂けるなら… (;^_^A
“効果” を求めるあまり、あるべきものを除いたり…?(ベッドに有った筈の枕がないのは不自然…!)
はたまた、物置小屋に潜んでいた婆さん(ベニグナ)と遭遇したのに取り逃がしてしまったり…!?
(ラウラはいったい何してるんだ~ (▼_▼メ) と、もたついた?展開に気が揉めること…!(笑))

等々、重箱の隅をつつく?的な事も言いたくなってしまいますが・・・
それくらい熱を入れての鑑賞という事で…。 (^_^ゝ ポリポリ。

冒頭は、音のみ…  海辺の気配…?

スペイン北部 アストゥリアス地方

青空から視線を下に移すと(tilt)… そこは立派なお屋敷が建つ広い庭…。
(30年前の 「よき羊飼い」という名の孤児院)

子供の声で… 「1.2.3 壁を叩け…」
美しいロングヘアの少女が、片手を大きな樹木に触れながら…  繰り返す…!

その内に…
誰も居ない と思われた庭に、どんどん子供が増えて…!?  ( ̄ο ̄;  少女に近づいて行く…。
(だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・ん・だ! 的な遊び?(微笑))

ポンと肩を叩かれた少女は、散り散りになって逃げ回る子供たちを追いかけて…!?
「つかまえた!」

(オープニング・クレジット & タイトルコール?)

院長のアントニアは、電話の相手にラウラを里子に出す話をした後・・・
外で元気に遊び回る子供たちを見やりながら… 「皆寂しがるわね」と独り言つ。

・・・30年後の(元孤児院の)館… (引っ越し直後らしい? 片付け途中の感じが…!?)
ラウラ(37歳?)は買い取ったこの館で、小規模の孤児院を開設しようとしていた…。

広いベッドルームに眠るラウラ(ベレン・ルエダ)は… 
「ママー」というシモンの声に起こされる。(シモンは7歳)

夫のカルロス(フェルナンド・カヨ)は「僕の番だ…」と寝ぼけ眼で言うが、身体が起きようとしない…!?
医師の激務故? と思い遣るラウラは、夫を当てにせずに起きて…! シモンの部屋に急いだ。

シモン(ロジェール・プリンセプ)は、いつになく興奮気味で…!?
「二人が外にいるよ… ワトソンとペペ」と真剣な表情を…。

ラウラは、困った事だな と思いながらも、窓を開けて “ワトソンとペペ” を中に入れてやる…!?
(“彼ら” は一人っ子のシモンの想像上の友だち… と両親は捉えていた…!?)

シモンがつぶらな瞳に “不安” な色を浮かべて…?
「ママは、この家 こわくなかった?」と改めて尋ねた。

ラウラは「いいえ」と言ってから、窓に月が輝いていることを確認し…?
近くに有った金色の目覚まし時計をそっと取って…! 見事に “灯台の光” を演出…!? (^_-)-☆

シモンは目を輝かせた。
(この灯台は、ラウラの子ども時代には稼働していたが、今は光を放つことは無かった…)

日中の館には、作業員が大勢出入りして… 忙しく立ち働いた。

・・・シモンは毎日、薬を服用することを義務付けられていた。
(実はシモンは赤ちゃんの時に養子として迎えられた子で、HIV陽性という悲しい運命を背負っていた)

シモンが灯台に興味を示したので、ラウラは散策に連れ出すことに…。

灯台が建つ崖の下には、干潮時に渡ることが出来る洞窟があり・・・
二人は懐中電灯を用意して探検をしてみる…!?

シモンは一人でどんどん奥に進み…! 或る所で何者かに遭遇するのだが…? (¬、¬;
心配してシモンを追いかけたラウラには何も見えなかった!? (“足跡” は確認…!?)

シモンは「家へおいで…!」と “その子(トマス)” に言い残し…??
迷わずに来れるように… と、白い貝殻を撒きながら帰った。(迎えに来た父のカルロスも一緒に…)

ある雨の日に・・・
突然クルマでやって来た地味な身形の老女ベニグナ・エスコベートは、どこか怪しげだった…?
電話番号がわからず… と言い訳する彼女はソーシャルワーカーだと言い、シモンに関する資料を示した。

それには… シモンには絶対見せられない重要事項が書かれていて、ラウラは驚愕した…!
ベニグナが “最新の治療法” 等と言いだすので… ますます気分を害したラウラは・・・
資料を取り上げて、さっさと追い返してしまう。
(“資料” はシモンの目に触れぬようキッチンテーブルの引き出しに入れ、確と鍵を掛けた…!)

ある夜のこと… 
眠っていたラウラは戸外の “物音” に目覚めたが…!?  カルロスは起きず…?
不審に思った彼女は、一人で庭の見回りに出てみるのだが・・・

やがて、物置小屋のドアが半開きになってバタバタしているのを発見…!
ラウラは気丈に! 中に踏み込んでみる…!

すると、彼女に気付いたベニグナが、手にしたシャベルを投げ捨てて! 慌てて逃げ去るのだった!?
(辺りを見回ったカルロスが… 「次は警察に連絡しよう」 と、ラウラを優しく抱きしめる…)

ラウラは、その夜シモンと一緒のベッドで眠りについた。

翌朝シモンは…
眠り続けるママの顔にちょっかいを出しながら「ねぇ もう目を覚ましてもいい?」と訊くのだった。

・・・寝起き?のラウラが玄関ドアを開けた時…!
そこには白い貝殻の山があり、それは道に点々と続いていた!?

次にラウラは、シモンが描いた奇妙な絵を見つける…!
架空の友だちは数が増えており…!? 中の一人は不気味なお面を被っていた。

そして、一人ひとり手に何かを持っているのだが・・・
シモンが言うには、それは宝物で…?
「宝物を盗まれたら探さなくちゃいけないんだ」…と。 
(子供らしいルールがあるらしかった…!?)

それから母子で楽しい…!?  “宝探しゲーム” のモードに入って行くのだが・・・

さて・・・?

先に “伏線” が多いことを申しましたが、今書いてみますと・・・  改めてゾゾ~ (¬、¬;
なんか… 深く浸透してくるようなコワサに気付かされてしまいます…?(苦笑)

この後、準備万端整って…!
いよいよ施設のオープンに伴うパーティーが開催され・・・
障害を持つ子供たちなどが仮面を付けたりして、楽し気に過ごす中…!?

肝心のシモンが出て来ない… というので、大きなケーキを持ったラウラが部屋まで お迎えに…!

すると、“宝探しゲーム” の結果が影響しているのか?(爆)
シモンはラウラの言う事は聞かず!
「トマスの部屋を見に行こう!」と興奮して言い張ります。

結局、聞き分けの無いシモンに、ラウラがキレてしまう!? という事態になってしまいました。 
シモンはその直後から消息不明に…。

彼を取り戻すために、半狂乱 or 毅然と立ち向かう姿の… ラウラの孤軍奮闘ぶり! が見所ですね。

・・・って、長くなりましたので…?
最後に、キーワード的なものを記しておきたいと思いまする。w

霊媒師アウローラが別れ際に、ラウラに授けた意味深な言葉・・・
「見えないものを信じなさい 信じれば必ず見える!」

先人の感想に、“泣ける” というのがありまして・・・
どんな風に? と少々懐疑的な気持ちで臨んだ私めでしたが、ものの見事に撃沈しました。f^_^;
これは久々に…!  “感動的” という言葉を使っても良いかも? と思ったりしました。w

クライマックスのラストは・・・
月  灯台  からの太陽!

ということで、すべてが解き放たれ、皆が明るい所へ導かれたのだな…? と、ホッと安堵でした。

しかし… 
意味有り気なラストのカルロスの表情は何…? (困惑…  (¬、¬;)

チャプター(参考までに)
1.オープニング
2.見えない友達
3.不吉な訪問者
4.宝探しゲーム
5.消えたシモン
6.捜索
7.気配
8.ベニグナの正体
9.目に見えない存在
10.霊媒師アウローラ
11.助言
12.掘り起こされた悲劇
13.決意
14.儀式
15.再会
16.真相
17.永遠のこどもたち
18.エンドロール

ベレン・ルエダ(ラウラ) 孤児院から里子に…! 長じて、未熟児のシモンを養子に迎える…
フェルナンド・カヨ(カルロス) ラウラの夫 聖アントニウスのペンダントをラウラに預ける…
ロジェール・プリンセプ(シモン) ラウラとカルロス夫婦の一人息子
ジェラルディン・チャップリン(霊媒師)
マベル・リベラ(ピラール) 警察に所属する心理学者
モンセラート・カルーヤ(ベニグナ・エスコベート) ソーシャルワーカーをかたる孤児院の元職員 
アンドレス・ヘルトルディクス(エンリケ) 霊媒師の助手?
エドガール・ビバル(LEO BALABAN) 教授 心霊学者?

監督 J・A・バヨナ

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