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暗くなるまでこの恋を HDマスター版(LA SIRENE DU MISSISSIPPI/ MISSISSIPPI MERMAID) 1969 [か行の映画]

暗くなるまでこの恋を.jpg 久々の? フランソワ・トリュフォー  ( ´艸`)

こんなに激しく強く愛されたい すばらしい感激が若い女性に大評判
雪の中に二人が消えるラストの感動 世の中にこんなに哀しいめぐりあわせがあるなんて

ジャンル ドラマ/ロマンス
製作国 フランス
時間  123分

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トリュフォーは、この映画や「華氏451」「緑色の部屋」など、失敗作と見なされている作品
の方がむしろ、忘れ難い印象を残す不思議な作家だ。
伝統的フランス映画特有の妙味の継承者でもある彼の才能は、本作にはあまり発揮されていない。
語りという点で観れば、まるで試合放棄のようなものである。
しかし、傾倒するヒッチコック的映像技巧は、まるで宝石を散りばめた陳列ケースを眺める趣がある。
特にディズニーの「白雪姫」の引用など、物語から離れ、
幻想世界に遊ぶような異化効果があって面白い。
原作は、彼が愛読したウィリアム・アイリッシュの『暗闇へのワルツ』。

トリュフォーがベルモンドを起用した、唯一の作品でもある。      (allcinema より)
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ジャン・ポール・ベルモンドはお初だろう と思っていましたが…
なんと「007/カジノロワイヤル(1967)」で見てました~ (^_^ゝ (記憶はないが… w)

ん? ベルモンド? シルベスター・スタローンじゃなくて…?  …と勘違いする程 似てませんか?
そう思うのは私だけ…? (^_^ゝ (しかし ジャン・ポール・ベルモンドの声は素敵で、ビックリ♪)

片や カトリーヌ・ドヌーヴは、所かまわず…? という態で 大胆素敵になっちゃったり…!?( ´艸`)
も~ 別の意味で吃驚! でした。(汗) 

オープニング・クレジットは…
新聞に載せる…? 数多の “結婚条件” や “自己紹介” の “声” が交差する…!?
(中には “聴覚障害あり” とか “軽度の障害受け入れます” とかの声も聞こえて来る…?)

鮮やかに色分けされた世界地図の “フランス” から アフリカ大陸の東岸へと下降しながら…?
ナレーションで・・・ (声はフランソワ・トリュフォー自身か?)

「レユニオン島はインド洋に浮かぶ島で… 1507年2月9日 ディエゴ・フェルナンデスが発見
 以後サンタ・アポラニア島  マスカレン島  ブルボン島と名を変えた」

背景が、フランス軍の兵士たちの姿に…!

「1848年  レユニオン島と改名された
 1792年8月10日 マルセイユ兵とチュイルリー兵との “再会 レユニオン” を記念して…」

赤い背景に『ジャン・ルノワールに捧ぐ フランソワ・トリュフォー』と。

冒頭は、島の海岸線を走る道路を、猛スピードで飛ばす白いオープンカー。
(不安を掻き立てるような? 不快な? 音楽…)
やがてクルマは街に入り…  ホテルの駐車場に停まる。

ホテルの部屋では、ルイ・マエ(ジャン=ポール・ベルモンド)がネクタイ選びに余念がない。
ジャルディン(マルセル・ベルベール)は、フロントに声賭けして…! マエ氏を待つ。
“うわさ” はホテルの使用人たちにも広まっているようだった。

ジャルディンは、マエ氏のクルマに同乗して、宝石店に…。 
特注の “指輪” を取って来て、“花束(ウェディングブーケ)” と共にマエ氏に手渡す。

ルイ・マエはその足で港に行き…! 婚約者が降りて来るのを待つのだが・・・
予め送られて来た写真の女性はおらず…?
クルマに戻って帰りかけると、写真とは別人の金髪美女が声をかけて来た…!

「私をお分かりになります?」と問いかけた、鳥籠を持つ女は “ジュリー・ルセル” と名乗った。

マエ氏が「別人だ」と言うと…!

「送ったのは隣人の写真… 手紙で素性を明かすのは勇気がいる…」
「あなたの手紙は気に入ったけど、最初の頃は恐くて…! それが理由よ」と。

そして…
「求婚された時に真実を明かそうと思ったけれど、姉のベルトが “マエさんは許してくれる” と…」

ジュリーが更に「ジュリー・ルセルの嘘を許すと…?」と問うと・・・
「素敵な嘘だ」とルイ・マエ。

クルマに乗り込む時に、ジュリーは一瞬 逡巡したのか…?
「考えも気持ちも変わらない?」とルイ・マエに訊くのだが、反対に「君は?」と問い返される。
ジュリーの答えは「ここにいる」

こうして、予想外の?出会いをした二人は… 気分も新たにルイ・マエの家に向かうのだが・・・

車中で、ルイ・マエは…
「自分も実は嘘をついていた…」
「煙草工場の工場長じゃなく、経営者だ」と打ち明ける。

そして「金は厄介事を招く…」と続けると…?
ジュリーは「お金のことは分からないし…」と、うつむき加減になる…。

その後… 二人は島民の祝福の中、結婚式を挙げることに…!

指輪の交換で…
ジュリーは指輪がなかなか嵌められず…? さりげなく自分の唾液で滑り込ませるのだった…!?

新婚生活が始まったが・・・
ジュリーは、深夜 苦しそうにうなされてルイを驚かす…!?
「暗闇では眠れない」と言うジュリーのために、バスルームの光が届くように配慮するルイだった。

ジュリーの荷物… 
大きな木箱が届いたが、ジュリーは “鍵を失くした” と言って開けようとしない。
そして、煙草工場の人たちに挨拶するのに、新しいドレスが欲しい とルイにおねだりするのだった…。

程なく…? ジュリーが連れて来たカナリアが亡くなってしまうが・・・
彼女は、思ったほどの驚きも、哀しみようもなく? 案外アッサリと吹っ切れたようだった…?

嗜好品も、手紙の時とは異なり…?
また、一人での謎の行動も…!?  ( ̄ο ̄; (偶然ジャルディンが見ていた…)

そんな中、ルイはジュリーを伴って、レユニオン銀行を訪れる。
付き添ったジャルディンの目の前で、口座を夫婦共有?のものにする書類にサインを…!

会社名義の口座の時に、ジャルディンは難色を示したが、マエ社長は何の躊躇もなく “鷹揚” だった。

“蜜月” がルイを夢心地にしている時… ジュリーの姉ベルト・ルセルから、会社に書留郵便が届く。
それはジュリーと連絡が取れず、不安感いっぱいの切羽詰まった内容の手紙だった。

ルイが即刻 電話でジュリーに問い質すと…?
「姉の言う通りよ… 忙しさに紛れて手紙を書くことが出来なかったの…」と素直に非を認めた。

ルイは帰宅して、ジュリーを探すが、姿はどこにも無かった。
その時… ジュリーの私物が入っている木箱が目に付いたルイは、力づくでこじ開けてみる。

中には、聖書や小さなマリア像に交じって、履きつぶした靴や地味な衣服や帽子が詰められていた。

ルイは、血相を変えて…! 一路 街を目指してクルマを駆る。

「私の口座の残高が知りたい!」
「奥様が閉店5分前にいらして2785万フラン引き出しています… 残高は15万フラン」

ルイは家の暖炉に、“ジュリー” の下着類を引き裂いて火にくべる事くらいしかできなかった…!?

その時、タクシーでジュリーの姉のベルト・ルセル(ネリー・ボルゴー)が到着する。

ルイは、取るものも取りあえず…!  “姉” を連れて街の写真館へ急ぐのだった。
ショーウインドーに飾られた結婚式の写真を見せると、姉は見ず知らずの女だと言う。

二人はそのまま探偵事務所へ向かい、コモリ氏(ミシェル・ブーケ)に捜査を依頼することに…。

さて・・・?

「警察では、“結婚は合法なので起訴できない” と言われた…
 (彼女が) “ジュリーじゃない” 事を証明せねば…!!」

と、ルイが言うと・・・

「私が証明します」と、ベルト・ルセル。

「マエさんの妻は妹じゃない
 ヌメア港でミシシッピ号に乗り… レユニオン島に着いた時は すでにいなかった
 長い間連絡が無くて… 無事だと良いのですが…」

ルイは「非常に酷な事ですが… 殺人の証拠を集めて犯人を捕まえて欲しい」と、コモリ氏に依頼する。

「妹のためです! 費用の分担は私の権利です! 譲れません!」
というベルト・ルセルの強い態度にルイも折れて…! 費用は二人で折半することで収まった。

ルイは会社のすべてをジャルディンに任せて、自らは南フランスで休暇を取ることにし… 一人旅立つ。
しかし彼は、飛行機の中で倒れ!? ニースの “ウルトビーズ診療所” に収容される。

心労? 過労?のルイは… しばらくベッドから起き上がれない程だったのだが・・・
ある日、診療所のテレビをぼんやりと眺めている時に… “今 流行の店のホステス” にハッとする!?
客と踊っている金髪の売れっ子ホステスが、“ジュリー” に見えたのだ…!?

2度目の さて・・・?

これから先は、一気にサスペンス色が濃くなる感じに…!? (でもないか…?(苦笑))
ルイは銃砲店?に行き、1丁のピストルを買ってから、“流行の店フェニックス” 界隈を探ることに。

“リシャール” と言う名が度々出て参りますが、“彼” はお金だけ巻き上げて “高飛び” のようでした!?
(その後の新聞記事に “凶悪犯を逮捕” と出て…! “彼” は “別件” で?  刑務所送りに…。 (苦笑))

ともかく、ジュリー改め?マリオン(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、文無し状態で・・・
ルイには、パリ行きの旅費稼ぎのために、仕方なくホステスを…  という言い訳をする。

ルイは、彼女の “愛” と言う言葉にほだされて…!? 二人で郊外の貸家?に籠ることに致します。
マジックアワーの美しさをバックに、2階のテラスでルイが語ります。

「ジュリーの手紙は希望に満ち、見事なものだった
 彼女との文通でお互いの人生を確立しようとした
 でも 君が来た! 儚さをまとって…
 人生は単調だと思っていた私に間違いだと気付かせた
 君が混乱を招いたことが 少し残念だ…」

この後の二人(と言うかルイは…?) もぉ~ 甘々!?(メロメロ)
“美しきドヌーヴを愛でる” ための映画となっていたような…!?(爆)
(ベルモンドの口を借りて監督自身の胸の内を語っていたのかも…?( ´艸`))

そこへ突如として現れたのが、仕事熱心な…! “コモリ探偵事務所” !?
街で偶然ルイとすれ違ったコモリ氏は、即 呼び止め…! 中間報告をしたい と申し出る訳ですが・・・
その時には “ジュリー・ルセル” の遺体が発見された ということで…!
ルイは途轍もない危機感を感じて狼狽える…!?

これ以上は 言わずもがな…?(大汗)

まぁ、俗にいう “惚れた弱み” ですね~(´-`).。oO 
自分は被害者なのに、悪女にとことん付き合おう! とするのが哀れと言えば哀れです。
(今回、“そんな” ジャン=ポール・ベルモンドをじっくり観られて、良かったな と思います…。)

ドヌーヴは… 顔の美しさはもちろんですが、佇まいが cute♪ ミニスカートがお似合いでした。
また… 奔放なところ、小ずるいところ等…  伸び伸びとやってのけた感じが Nice でしたね。

終電車(1980)」も、とても良かったですが、こちらも予想以上に? 面白く観る事が出来ました。

ジャン=ポール・ベルモンド(ルイ・マエ)
カトリーヌ・ドヌーヴ(マリオン・ヴェルガノ)
ミシェル・ブーケ(コモリ) 探偵事務所
ネリー・ボルゴー(ベルト・ルセル)
マルセル・ベルベール(ジャルディン)

原作 ウィリアム・アイリッシュ 『暗闇へのワルツ

監督・脚本 フランソワ・トリュフォー

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