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袋小路(CUL-DE-SAC) 1966 [は行の映画]

袋小路.jpg フランソワーズ・ドルレアックのお導き…  ( ´艸`)

ジャンル サスペンス
製作国 イギリス
時間  112分

CUL-DE-SAC → 行き止まり(仏語) (PC翻訳)

第16回ベルリン国際映画祭では金熊賞を受賞した そうです。

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『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキーの傑作サスペンス。
外界と遮断される孤島の古城に、再婚した若い妻・テレサと住んでいた初老男・ジョージ。
ある日、島に強盗をしくじって負傷したふたり組の悪党・リチャードとアルバートが逃げて来て…。
                              (TSUTAYA DISCAS より)
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これはお初かと思ったのですけれど…? 観ていく内に むむ? (¬、¬;
波間に消えるフランソワーズ・ドルレアックで “確信” !? (笑)
(初見の時、大胆素敵過ぎる彼女の振る舞いに… 唖然!(´0`) となったのを思い出しましたっ)

考えてみれば、ロマン・ポランスキー監督夫人のエマニュエル・セニエにハマっていたことも有り…
その辺りから、ポランスキー作品にも手を伸ばしていたのかな…??
いずれにせよ、“サスペンス” でありながら、笑えちゃう♪ というクセ強き傑作ではありました。w

ところで、ドナルド・プレザンスは本当に久々なのですが・・・
私的には、彼は “007” の人で、“大物” の悪役です。( ´艸`)

その彼が、本作では… インテリ風で?気弱で? 若妻にラブラブ…!? 時に不気味…?(¬、¬;
それだけで十分面白いと思うのですが…! 熱演と言うか?  怪演? 快演? でしたね。w

闖入して来たギャング?に “やりたい放題” を許してしまう…!?  不甲斐ない夫のジョージ役…
若妻のテレサ(フランソワーズ・ドルレアック)には、ナメラレ放題だったりして…!? (笑)

ここで一つ発見…!? 
この強面のギャング役のライオネル・スタンダーは・・・
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト (1968)」にもご出演でした。
わざわざ役柄まで記してあるところを見ると、私めの印象は強かったんだろうな と思います。(笑)
本作では、準主役? 本領発揮じゃないですが、怖さと愛嬌が絶妙な? “怪演” が魅力でしたね。

主要な登場人物はこんな風に…? それぞれ強烈な個性で迫って参りますが・・・
ロケーションの素晴らしさには、只々 心を奪われる感じでした!? (全編モノクロームですが…)
古城の内部も興味深く…! それらを見るだけで御の字の私でございます。w

因みに・・・
“1965年にイギリスのノーサンバーランド沖のリンディスファーン島
 (ホーリーアイランドとしても知られています)のロケ地で撮影されました。”
                       (英字の Wikipedia より)

冒頭は、遥か彼方から…  徐々に近づいてくる、看板を背負った乗用車…!?
(それは、“仕事” をしくじった二人の男が盗んだものだったのだが…?)

やがて、“ノロノロ” なのは人力で動かしているからなのだとわかる…!?(爆)

ハンドルを握るのは、致命傷?を負った…  眼鏡のアルビー(ジャック・マクゴーラン) 
クルマの後ろで “片手で押す” のは、如何にも強面のリチャード(ライオネル・スタンダー)

意識朦朧とした?アルビーはハンドルを切れず…?  杭に突っ込んでしまう!?

右手を三角巾?で固定しているリチャード 通称?"ディッキー" は、“埒が明かない” と思ったか?
電話線が通っているなら電話も掛けられるはずだ…! と、アルビーを残し、一人で歩き出す。
(後でわかるが、そこは広大な干潟だった… w)

電話線に沿って暫く行くと、丘の上に古城が現れる…。
近づいてみると、砂場に半裸の男女が重なり合って!?  ( ̄ο ̄; いちゃついているのが見えた。

"ディッキー" は彼らが姿を消してから…? 丘を昇って行って…  古城の前庭で声掛けを…!
テラスのテーブルには、料理が残されたフライパンが置いてあったりするが、応答は無かった。

"ディッキー" は、放し飼いの鶏を蹴散らしながら? 鳥小屋に入り込み、産み立て卵を飲んだりする。

そのうちに人声がして・・・
先程の?城主の妻のテレサ(フランソワーズ・ドルレアック)と青年がやって来た…!?

そして、海辺で自作の “凧” を揚げていたらしき、城主のジョージ(ドナルド・プレザンス)と…
近くに住む友人夫婦が談笑しながらやって来るのだが・・・
「早く帰らないと!」と夫人が言い出し…! 息子を急かして、早々にボートで帰って行くのだった。

鳥小屋の “ディッキー" はそのまま眠ってしまったのだが・・・
夜中?に起き出して… 城内に忍び込み!? 台所の電話でボスへの “連絡” を試みる…。

ベッドルームで “悪ふざけ” をしていたジョージとテレサの夫婦だったが・・・
テレサが物音に気付き…! テラスの人影を目ざとく見つけて!? 二人は恐る恐る下に降りて行く。

ジョージが「誰だ!?」と声掛けすると…? 「ディッキーだ! 電話を貸してくれ」と返答が…!
台所の灯りを付けると、そこにはガラの悪そうなギャング風情の大男が立っていた!? ( ̄ο ̄;

さて・・・?

 “ディッキー" は何やらヤバい “仕事” を請け負ったものの、失敗して逃走中…!?
 “闇のボス” に電話して… 今後の指示を仰ぎたかった…?
(長い時間がかかり…!? どうにか連絡が付くと…? 彼はためらわずに電話線を切ってしまう…!)

・・・三者は、顔を合わせた時点で勝負がついてしまった感がありましたね…?( ´艸`)

城主のジョージはビビるが、妻のテレサは、賊を恐れながらも性格を見抜く! みたいな…?(笑)

その後、夫婦の力を借りて…! (と言うよりは強要して…)
干潟に置いてきたアルビーをクルマごと運んで参りますが・・・
既に潮が満ちて…! 水浸しのアルビーは虫の息…?(爆)

この後は、アルビーのための “墓穴” 掘り とか…?(爆)
予期せぬ客人たち との一連のシーケンスとか…?
見所は続くのですけれど・・・。( ´艸`)

ところで…
城を気に入って、財産をはたいてまで手に入れたはずのジョージでしたが・・・
「何か名状しがたい 嫌な雰囲気がある」と、ディッキーになげくところがありました。
(まずは隙間風とか? 冬の寒さの事を訴えていましたけれど…?( ´艸`) さもありなん w)

ディッキーが… ボスの手のものがお迎えに…!?  と、早合点して “ぬか喜び” となりますが・・・
ジョージの知人夫妻?とその一行が、“予告なし” に…! ダンディなセシルの運転でやって参ります。

・・・結婚祝いを持ってきた と言われても、ジョージは複雑な心境…!?

それでも… 
まずは古城の御案内を…! となり・・・
昔の城の持ち主はウォルター・スコットで、ここですべての作品を書き上げた と、ジョージが…!
客人たちは  ”ロブ・ロイ(Rob Roy)” と聞くと、“映画” を知っている と言ったりしますが…!?
(話が咬み合っていない様子…? ジョージはイライラが募り始める…?)

・・・突然の来客で “攻守” が逆転…!? 
テレサが勢いを得て! ディッキーを執事扱いして、顎で使う…! という笑えるシーンも…。( ´艸`)

そんな折・・・
一緒に来ていた悪ガキ?ホレスが、クルマのトランクに積んであったショットガンを持ち出して!?
事もあろうに、貴重な! “作家の書斎” のステンドグラスの窓を撃ち抜いてしまう…! (爆)

ジョージ曰く 「“聖カスバート” のガラスだぞ!」 
キレてしまったジョージは、早々に客人に退散して頂くことに…!(苦笑)

というような…? エピソードは、可笑し気に展開し、乾いた笑いを誘うものでしたが…!?
終盤に向けて、趣が変わってきたように思われます。
(因みに、若いジャクリーン・ビセットがサングラス姿で “客人” の一人として出ていました…)

2度目の さて・・・?

ディッキーの電話の様子から、“援軍が来る” と承知していた夫婦は心中穏やかではいられない…!
テレサは、ディッキーの脱いだ上着のポケットからピストルを盗み出します…!?(¬、¬;

ジョージは、行きがかり上、止む無く…!?
という事であっても…? ディッキーに向けて発砲したのは事実だった…!!

ディッキーは、まともに 2、3発食らってしまうのですが…!?
鳥小屋に隠した故障車にトミーガンがあったことを思い出して? 激痛の身で取りに行き・・・
途中で、力尽きて倒れてしまう。
それでも…
彼が最後の力を振り絞って引き金を引くと、ジョージのクルマに命中し、たちまち炎上する。 

諸々の衝撃で、オカシクなったジョージは、誰が何を言おうが聞く耳を持たず・・・!?
(テレサは、今すぐ逃げようと言い、警察へ!とも言うが…?)

そんなところへ、クルマのライトが近づいてくる。
それは、ショットガンを取りに来た昼間の客のセシルだったのだが・・・
結局、妻のテレサは、彼と共に、島を出て行くことに…。

走り去る彼らを城内から見送ったジョージは…
自身が描き溜めた絵画を蹴散らしたりして、荒れる!

そして、しばらくベッドで悶々としてから…!? 
潮が満ちてきた渚を夢中で走り…! 疲れ果てて小岩に座り込んでしまう…。
「アグネス」と最初の妻の名を叫んで… 慟哭。(おわり)

“アグネス” については、予期せぬ客人たちとの会話で出て来たのですけれど、何か “訳あり” …?

これはあくまで私めの推測ということですが・・・(^_^ゝ
客人はジョージの姉夫婦で? 姉は昔からジョージが好きになる女にダメ出しするのが趣味だったり…?
しかし、詳細は不明です。(汗)

予告編を観ましたら、“コメディ・スリラー” と言っていましたので、公開当時はそうだったのかも…?
ヘンテコな映画なのに、妙に惹かれて…! クセになってしまいそう? という不思議映画でした。 

チャプター(参考までに)
1.オープニング ~海辺の古城
2.奇妙な夫婦
3.カトルバックとの電話
4.臆病なジョージ
5.アルビーの死
6.ロブ・ロイ
7.朝のひととき
8.突然の来客
9.昼食
10.テレサのいたずら
11.発砲
12.取り残されたジョージ 

ドナルド・プレザンス(ジョージ) テレサの夫 城の主 元は工場経営
フランソワーズ・ドルレアック(テレサ) ジョージの2番目の妻? 画家? 結婚して10ヶ月
ライオネル・スタンダー(リチャード "ディッキー") 強面のギャング 右手首を負傷中
ジャック・マクゴーラン(アルビー) ディッキーの相棒 腹部に大怪我を負っている
イアン・クォーリエ(クリストファー) ボートで島に遊びに来た、近くの知人一家の息子
ジェフリー・サムナー クリストファーの父
レネー・ヒューストン クリストファーの母親
ロバート・ドーニング(フィリップ・フェアウェザー)
マリー・キーン(マリオン・フェアウェザー)
ウィリアム・フランクリン(セシル・ヨーク) ショットガンと白いクルマの持ち主
ジャッキー・ビセット “ジャクリーン・ビセット” (ジャクリーン) 本作で銀幕デビュー!?
Trevor Delaney(ホレス Horace) 悪ガキ

脚本 ジェラール・ブラッシュ

監督・脚本 ロマン・ポランスキー

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