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ピエロの赤い鼻( EFFROYABLES JARDINS) 2003 [は行の映画]

ピエロの赤い鼻.jpg シュザンヌ・フロンのお導き ( ´艸`)

いまはただ、君を笑わせることしかできない け れ ど……

ジャンル ドラマ
製作国 フランス
時間  95分

EFFROYABLES JARDINS → 恐ろしい庭園

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ミシェル・カンの世界的ベストセラーを「クリクリのいた夏」のジャン・ベッケル監督が
映画化した感動のヒューマン・ドラマ。
日曜日になるたびピエロになって人々を笑わせる父が好きになれない息子が、
やがて第二次大戦のドイツ占領時代に遡る父とピエロをめぐるある秘密を知る…。
主演は「クリクリのいた夏」のジャック・ヴィルレ。         (allcinema より)
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シュザンヌ・フロンのお導きではあるのですが・・・
主演の “クセ強め” 俳優ジャック・ヴィルレが得手ではなく…? どうしようか と逡巡。(苦笑)

ま、戦争ものですし、あまり気は進みませんでしたが…?(爆)
(シュザンヌ・フロン出演作コンプを目指して…?w) 観てみれば、成程なぁ と感心…!? (汗)

“ドイツ占領下の記憶” があまりにもリアルで、物悲しくて、心は重くなりましたが・・・
“そんな生き方? 死に方? をしたドイツ兵も居たんだ…!” という事で… 知れて良かった と。

冒頭に… 「笑いは最強の武器だ」との文言。

1950年代…?
地方の教師であるジャック(ジャック・ヴィルレ)は、教卓からゆっくりと身体を移動させる。
すると、彼の足にはパカパカした?ピエロの靴が…!?(´0`)
それを見た子供たちは大歓びするが、一人… ジャックの息子のリュシアンは、うんざり顔を…?

ある日曜日、ジャックはいそいそと鞄にピエロの衣装等を詰めてから…! クルマで・・・
妻のルイーズ(イザベル・カンドリエ)と子供たち(フランソワーズとリュシアン)と一緒に…!
まずは、親友のアンドレ(アンドレ・デュソリエ)の屋敷に寄って、寄付すると言う “帽子” を積み込む。
そして、アンドレも乗せて…! 小さな町の公民館に向かうのだった。

町は、まるで祭りのように?賑わってをり・・・
保険屋のティエリー(ティエリー・レルミット)が “くじ” を売って居たりして、アンドレがカモに…!?
(アンドレが寄付するという “山高帽” は時代遅れで人気がない! と嫌みを言われ断られてしまった…)

やがて、舞台上でジャックのピエロが “笑い” を振りまき始めるのだが・・・
息子のリュシアンは後方に居て、つまらなそうにしているのを、アンドレが気付く。

アンドレはリュシアンを外に連れ出して・・・
ジャックがピエロになる本当の理由を、優しく語り始める。

さて・・・?

時は、第二次世界大戦の終わり頃・・・
若者がレジスタンス運動に傾倒する中… ジャックとアンドレは関心を示してこなかったのだが…?
それでは駄目だと、一念発起したジャックたちは、鉄道の信号切替所?の “爆破” を計画する!?

アンドレが、物置にたまたま有った材料で “爆発物” を作り!?  それを数ヶ所に設置…!?
ジャックは… ドイツ軍の歩哨を茶化すように…?  “パチンコ” でかく乱作戦…!? ( ̄ο ̄;

結果…  “爆破” は上手くいって、独軍の鼻を明かす事が出来たのだが・・・
その中で仮眠していたフランス人の老鉄道員が大怪我を負ってしまう!?

・・・その事は、ジャックたちは知る由もなく…?(¬、¬;

美人のルイーズがやっているカフェに駆け込んだ二人は、無邪気に…? “手柄” を歓び合った。

その直後、ドイツ軍がカフェに突入…!?
問答無用で…! 二人は身柄を拘束され、広場に引き立てられていく。

土砂降りの広場には… パジャマ姿の男たちが壁に向いて並ばされていた。

“犯人は名乗り出ろ” と言われても、出る人は無く・・・
その内に… 4名を指名して “人質” とし、自首する者がない場合は、この4人を射殺する と。

偶然にも…? ジャックと、アンドレが呼ばれ・・・ 保険屋のティエリーが呼ばれ・・・
ジャックの教え子で、レジスタンスの “戦士” の若いエミール(ブノワ・マジメル)も呼ばれてしまう。

4人はトラックに押し込められ…! 遠くまで運ばれて・・・
採石場の?深い深い穴の中に落とされる羽目に…!?

二度目の さて・・・?

24時間 というタイムリミットだったのですが・・・
満身創痍となった老鉄道員のフェリックス・ジェルビエが「やったのは私だ」と名乗りを上げる…!

それを独軍のTOPに面会に行き、伝えたのが… 妻のマリー(シュザンヌ・フロン)でした。
(しょぼしょぼのシュザンヌ・フロン・・・ 悲痛な心境がリアルに伝わり、こちらも辛い… orz)

お偉いさんは… 真実はどうであれ? 4人を助けるためだ と承知の上で、了承してくれますが・・・
その場に居合わせた部下は “寛容な計らい” に、強行に異議を唱える!?(爆)
結果は、直ぐに出て…! その非情さに唖然とするばかりでした。orz

“穴” の中の4人は、濡れ鼠で、ドロドロのぬかるみに放置され、水すら与えられず…! 
ずっと、ほったらかし状態かと思われたのですけれど・・・
ちょっと風変わりな?一人の独軍兵士がリンゴやバゲット やワインまでも投げ入れてくれました。

周りの目を気にしつつ、その兵士(ベルント)は小声でシャンソンを歌ったりします。
仏語を流暢に話す彼は「2年程パリのサーカス団に居た」「ピエロのゾゾ」等々懐かしそうに…♪

いよいよタイムリミット となり・・・ 死刑執行の一団が “穴” へとやって来る。

上官から「銃を構えろ」と言われた “ベルント” は、断固拒否!?
更に、お道化たように! ピエロの赤い鼻を付けると…? 即、上官に撃たれて、その場に倒れ込んだ。

その拍子に “赤い鼻” が吹っ飛び、コロコロと穴の中に…!
ジャックは、さりげなく拾い上げる。

その直後! “真犯人発覚” の報がもたらされて4人は危ういところで命拾い! となりました。

・・・老鉄道員の尊い犠牲のおかげで一件落着となり、皆もホッと安堵…!?

しかし、ジャックとアンドレは、心苦しい…?
最後は、老鉄道員の未亡人マリー宅を訪ね… 正直に告白して、許しを請う事に…。

もっともマリーは夫から “姿を見た” というような話を聞かされていて?おおよその事は承知の上…?
シュザンヌ・フロンの、含みのあるような繊細な演技には凄みがあるな… と改めて思ったり…。w

ということで…
息子のリュシアンが、父親のジャックを見る目が変わったのはもちろんのことでした。( ´艸`)

ラストは、主役のジャック・ヴィルレが舞台に登場し、晴れがましく?歌を歌うシーン…。

声が良いわけでもなく?歌が上手いわけでもなく?(爆) なんて言ったら身も蓋もありませぬが… w
何となくパッとしないなぁ と思ったのも正直なところでございます。(汗)

“反戦” の意思表示で命を縮めてしまったドイツ兵の事は、ほろ苦い思いと共に心に刻まれました。

チャプター(参考までに)
1.オープニング   
2.急いで支度
3.パパはピエロ
4.ふたりはライバル
5.爆破装置
6.作戦決行
7.人質に指名
8.大穴の底へ
9.あいつだ!
10.犯人は俺だ
11.赤い鼻の番兵
12.生まれ変わったら
13.最後の頼み
14.処刑の時間
15.悲しい真相
16.夫人に会いに
17.ブラボー、 パパ!
18.エンド・クレジット

ジャック・ヴィルレ(ジャック) 学校教師 “人質” の一人に選出されるが…?
アンドレ・デュソリエ(アンドレ・デサンジ) 実業家 帽子製造業? ジャックの親友  “人質”
ティエリー・レルミット(ティエリー・プレザンス) 保険代理店 “人質”
ブノワ・マジメル(エミール・バイユール) ジャックの教え子 レジスタンスの戦士? “人質”
シュザンヌ・フロン(マリー・ジェルビエ) 年老いた鉄道職員の妻
イザベル・カンドリエ(ルイーズ) カフェのオーナー からジャックの妻へ
ニナ=パロマ・ポーリー(フランソワーズ) ジャックとティエリーの長女
ダミアン・ジュイユロ(リュシアン) ジャックとティエリーの長男
?(フェリックス・ジェルビエ) 鉄道の信号係 爆破事故で怪我をするも「自分がやった」と…?
?(ベルント) 仏語を話すドイツ兵 元はパリのサーカス団員? “ピエロのゾゾ”

原作 ミシェル・カン  『ピエロの赤い鼻』(扶桑社刊)

脚本 ジャン・コスモ
   ギョーム・ローラン

監督・脚本 ジャン・ベッケル

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