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若草の萌えるころ( TANTE ZITA/ ZITA)  1968 [わ行の映画]

若草の萌えるころ.jpg シュザンヌ・フロンのお導き… ( ´艸`)

ジャンル 青春/ドラマ
製作国 フランス
時間  94分

TANTE ZITA → ジタおばさん(仏語)

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『冒険者たち』のロベール・アンリコ、フランソワ・ド・ルーベ、ジョアンナ・シムカスの
名トリオによる青春ドラマ。
病に倒れた叔母に迫る死の恐怖に耐え兼ね、ひとり夜のパリに彷徨い出たアニーは、
チェロを持った青年・シモンと出会い…。                        (TSUTAYA DISCAS より)

(叔母 → 伯母  チェロ → コントラバス  一応、正しておきました ( ´艸`))
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シュザンヌ・フロンのお導きではあるのですが、ジョアンナ・シムカスにも会いたかった♪
何故って… 「冒険者たち(1967)」を劇場鑑賞して惹かれたからです♪ (^_^ゝ歳がバレる~ w
(なんと共演が切っ掛けでシドニー・ポワチエ夫人になっていたのですね! (汗) 知らなかった…)

ところで…
今回のシュザンヌ・フロンは、“ジタ伯母さん” の “義理の妹” のイヴェットという役処でした。
暗めブロンドのショートヘアで…  母親役とは言え、お若く見え… 変わらぬお美しさ♪ (^_-)-☆
いつ聞いても彼女と直ぐわかる!アルトの魅惑の声音…  良く響く感じが若さを表していたかと…。

何故こんなに詳しく書くのかと申しますと、これでラストとなってしまうからです。
(観たい観たい! と思う作品はまだ幾つかありますが… それは懐具合と相談ですかね?(大汗))

ジョアンナ・シムカスは、イヴェットの一人娘アニー役。
ティーンエイジャーなのか? ともかく瑞々しい♪ (煙草プカプカは時代を反映か?( ´艸`))
繊細で、可憐で、寂し気な風情…  背伸びしている感じが見て取れて…? そこがまた魅力でしたね♪ 

・・・イヴェット(シュザンヌ・フロン)は、スペインで知り合った男性と結婚するも…
夫は政治活動に熱心で… 一時は刑務所送りになったりして…!? その後は、消息不明に…?
“運動家” の姉である “ジタ伯母さん” も…? 身が危うくなり、フランスに逃れることに…。

・・・ということで、今はパリで…
一人娘のアニー(ジョアンナ・シムカス)と “ジタ伯母さん” との、女三人暮らし…。

オープニング・クレジットは、セピア色の家族写真が次々と…!
(飛び飛びながらも、おおよその家族の歴史が伝えられる…)

冒頭は、自宅でピアノの個人レッスンをする “ジタ伯母さん” (カティーナ・パクシヌー)

空襲警報?のようなサイレンが鳴り… もうお昼だ! ということで、生徒さんを帰らせた彼女は・・・
料理の用意が済むと… テーブルに付き、小ぶりのグラスでお酒を口にする…?
すると… 気分が悪くなったのか…? 窓を開けようと立ち上がると、その場に倒れてしまう。

姪のアニーは学生で…  いつも通りにキャンパスライフを楽しんで帰宅するのだが・・・
床に倒れている “ジタ伯母さん” を見つけて一瞬たじろぐも…? どうにか病院に連絡を取る事が出来た。
 
駆け付けたベルナール・ザック医師(ポール・クローシェ)は、脳卒中で右半身が麻痺… という見立て…?
「断定は出来んが… 回復の見込みは少ない」と。

“ジタ伯母さん” はベッドに横たわり、軽くいびきをかいて眠り続けるのだが・・・
夜には… 教師をしている母のイヴェットとアニーが交代で看病するのだった。

医師のベルナールが、大変だろう… と、夜も看護師を派遣するよう 取り計らってくれる。

“ジタ伯母さん” は、アニーの呼び掛けに薄っすら目を開けることがあったものの…!?
しっかりと意識が戻ったとは言えず・・・
死を待つような事態は、アニーにとっては堪らない気分で…!?
母に噛み付いてみたり!?
つい我を忘れて「生けるしかばね」と口走り、取り乱してしまう事もあった…?

アニーは、看護師から煙草の購入を言付かると、ふらりと夜の街に出て行き・・・
ボーイフレンドのエマニュエルがラストだと言うバスケットボールの試合を観戦してから、帰宅する。

しかし、家の螺旋階段を見上げると、“ジタ伯母さん” の事が脳裏をよぎり・・・
心が重くなり…? 思わず煙草をくわえるアニー。 
その時ふと、看護師の用事を思い出し! 煙草屋に走ったものの… すでに閉店した後だった。

・・・チェーンスモーカー?のアニーの後を付ける人影が…!?(¬、¬;

その時、オープンカーから大きなコントラバスを下ろして引き摺って行く男性を見掛けたアニーは…
彼の後を付いていくことに…!

ある店に入った青年(ホセ・マリア・フロタッツ(シモン))は・・・
演奏の出番が来るまで… 持参した赤いミニカーで “ミニカーレース” に興じるのだった。

アニーは、脱線した!? 彼のミニカーを軌道に戻してやったりして…? “協力” を楽しんだ後…
上のレストランで一服しようと座るのだが・・・
そこへ、“謎の人物” が現れて…!「ここは腸詰がうまいよ」と言って、勝手に相席になるのだった。

アニーは怪訝な顔をするものの、別段嫌がるでもなく…? 一緒に “腸詰” を食べ始める。
“ボニ” (ベルナール・フレッソン)は、小さな羊のフィギュアを沢山取出し、アニーの皿を取り囲む!?

アニーがテーブルへ友人のジェームズを呼んで三人で会話している所へ “聖書売り” がやって来る。
“聖書売り” が “死” について説教めいた事を言い出すと… アニーは突然狂ったように怒り出し…!
さっさと会計を済ませて、プイと店を出て行ってしまうのだった。

・・・煙草を吹かしながら、夜の街を物珍しそうに? 歩くアニー。

裏通りへ踏み込んだアニーは、“獲物” を狙う? 労働者風のスペイン人と遭遇する。
獲物が “猫” と知ったアニーは、必死に止めようとし! 大騒ぎになった!?
その結果… 警察のお世話になる羽目に…。

スペイン人は “猫殺し” ?で牢屋に入れられたが・・・
身分証がなかったアニーは、迎えの ベルナール・ザック医師を待つことになった。

その間、スペイン語で話し掛けて来る彼に素直に応じるアニーだったが…? 
亡き父の事やら “ジタ伯母” の事が忍ばれ… 自然に口調も優しくなるのだった。
(警察側から、スペイン人労働者を悪し様に言われた時には、マジ切れしてしまうアニー!?)

請け出しに来てくれたザック医師のクルマで、アニーは「家には居たくなかったの」と言う。
ザック医師は、すべて承知で? アニーを “客筋の悪い店” というナイトクラブに連れて行く事に…。

その直後、接触事故が起こる!?

相手は、羊の “ピラデス” を乗せた “ボニ” とジェームズだった!?
たちまち羊の逃走劇が起こり…!? ( ̄ο ̄; 皆で奔走することに…!

その後は4人でナイトクラブへ繰り出し…! 飲んだり踊ったり…?

時間を気にするアニーの為に、ザック医師が家に電話を入れてみると・・・
母のイヴェットが出て… 「おしまいよ 亡くなったわ」と。

ザック医師は、アニーには「大丈夫だ」と伝えて、自分一人でイヴェットの家に向かうのだった。

しばらくは “ボニ” と楽しく踊ったりしていたアニーだったが、ふと我に返り…!?
 “ボニ” に送られて帰宅する事に。

家の前にクルマを停めて、 “ボニ” とキスを交わすと・・・
「一緒に田舎に行こう」と誘われるアニーだったが、ジタ伯母さんの事が気になり断ってしまう。

しかし、家の螺旋階段を見ると、気が変わり…!?
慌てて追いかけてみるも…  “ボニ” のクルマは遠ざかるばかりだった。

アニーは、たまたま通りかかったタクシーを拾って、ナイトクラブへ行ってみる。

ところが、すでに閉店してをり…!
コントラバス奏者の青年シモンが帰ろうとしている所だった。

シモンはアニーに、送って行くよ と言うのだが、アニーは「家は郊外よ」とウソをつく。
こうして、コントラバスを積んだオープンカーでのドライヴとなるのだが・・・

さて・・・?

長々と書き過ぎた感アリ…?(^_^ゝ

この後は、明るい音楽青年シモンとの刺激的なアレコレが描かれて参りますが・・・

一番は、アニーが子供の頃に伯母と過ごした場所… モンセギュール?の家のシーンでしょうか?
“虚” と “実” を巧みに表現した夢のようなシーケンスが印象深いです。
ジョアンナ・シムカスの大胆素敵なお姿も有難く拝見♪ (^人^) 

ともかく…
ジョアンナ・シムカスというと “レティシア” と思っていた私めですが・・・
本作を観たら、ロベール・アンリコ監督の… もっと彼女を撮りたい♪ という熱い思いが伝わりました。

アニーの “喜怒哀楽” すべてに… 女優ジョアンナ・シムカスの魅力が溢れているようでしたね。
スペイン風の情感豊かなギターの調べがアニーの佇まいと相俟って、深く心に刻まれたように思います。

「冒険者たち」また観てみようかな…  f^_^; (ジョアンナ・シムカス 追っかける…? w)

チャプター(参考までに)
1.ジタ伯母さん
2.不安のなかで
3.家族の歴史
4.夜の街へ
5.小さな冒険
6.スペインの男
7.羊と追いかけっこ
8.ナイトクラブ
9.コントラバス弾きのシモン
10.逃げた理由
11.思い出につつまれて
12.めざめ

ジョアンナ・シムカス(アニー・ペイラッツ) 学生
カティーナ・パクシヌー(ジタ伯母さん) ピアノ教師 スペイン人
ホセ・マリア・フロタッツ(シモン) コントラバス奏者
ベルナール・フレッソン(“ボニ” ボニファス・グラタドゥ) ピレネーの羊飼い? 牧畜業者
ポール・クローシェ(ベルナール・ザック) 医師
シュザンヌ・フロン(イヴェット) アニーの母 “ジタ伯母さん” の弟の妻 教師
ロジェ・イバニェス 猫を狩るスペイン人の出稼ぎ労働者
羊(ピラデス) 品評会で優勝するような優秀な羊  “ボニ” に飼われている
犬(オラフ) アニーたちがパリのチンピラに手こずっていた時に助けに入ってくれた散歩犬

原作 リュシエンヌ・アモン

脚本 リュシエンヌ・アモン
   ピエール・ペルグリ

音楽 フランソワ・ド・ルーベ

監督・脚本 ロベール・アンリコ

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