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マリア・カラスの真実(CALLAS ASSOLUTA) 2007 [ま行の映画]

マリア・カラスの真実0.jpg ドキュメンタリー/音楽/伝記

正に “真実” なのかな?これは・・・  という感じがしました。

当時の映像の中で語るカラスと、
彼女に縁のある場所の、現在の姿を映し出しながら・・・
静かに流れる、威厳に満ちた男声の淡々としたナレーション・・・

これだけなのでしたが、
それ故、彼女の様々な心象風景を写し出すことが出来た!
・・・とも言えるのではないでしょうか?


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1923年、ギリシャ移民の子としてNYに生まれたマリア・カラスは、孤独な少女時代を送るが、
歌の才能を開花させ17歳でプロ・デビューを果たす。その後、幾多の挫折や母との絶縁を経て、
ミラノ、パリ、NYで成功を収め世界的スターとなる。
40キロもの減量を成功させた美貌の歌姫は、
海運王オナシスとの恋などゴシップにも事欠かなかった。
しかし、60年代に入ると私生活もキャリアも一気に低迷して行く。
                             (goo の解説より)
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本作は

“パリで53年の生涯を閉じてから30年目にあたる2007年9月16日に
ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座でガラ上映されて絶賛された”

・・・そうなのですが、
確かに、紛れもなく彼女の等身大の姿が浮き彫りにされた! 作品と思われます。

私めの知っているマリア・カラスと言えばっ

いつだったか?彼女が来日された時だったのでしょうか?
その時に、ご一緒したという黒柳徹子さん(だったと思うのですが?)
・・・が興奮気味にカラスの “素敵さ”を話してた! ・・・という 程度のものです。(苦笑)

その時、凄い人なんだな とインプットされました。
そしてまたオペラとは別物の、ゴシップ?という形で彼女を印象づけられます。
海運王オナシスとの関係・・・
(何の根拠もなくですが・・・ 打算のうえでかな?と思ってました (苦笑))

そして、しばらくして、そのオナシスはジャクリーン・ケネディと結ばれてしまいます。

なんだ 捨てられちゃったのか・・・
オペラの女王より、米大統領夫人の方が魅力的なんだ?

という好奇の視線になりました。(ここもとても恥じ入るところなのですが・・・ (苦笑))
でもそれだけで・・・
その後 マリア・カラスは私めの前から姿を消しました。

というわけで、マリア・カラスの歌声をシッカリ聴いた! という経験がございませぬ。

今回、さわりだけ?ではあるにせよ、その “類い希なる”歌唱を体感することが出来ました!

素晴らしい声量豊かな・・ というよりも、“ド迫力の歌唱” と言った方がピッタリな気がしました。

ソプラノではありますが、鋭い刃物のような質感?!
言葉はわからなくても?魂に “揺さぶり” を掛けられているような感じ?!

それが表現力というものなのでしょうね!
正に圧倒される感がありました。


誰もいない劇場を撮しながら、
当時 彼女が身に付けていた衣装を撮しながら
・・・マリア・カラスの情感溢れる力強い歌声が流れます。

不思議なことに?
私自身がオペラのコンサートに誘われているような錯覚?!
“臨場感” を感じてしまいました。


彼女の発した言葉で印象的なものはっ
「声が出なかったの!」

彼女のワガママでコンサートをキャンセル・・・ ということの理由ですが
それは本音だったのでは?
気分が乗らなきゃ声も出ない! というのは正直なところだったのでしょう。

妥協を許さない、“気概”を感じる言葉に思えました。
(でも興行主は堪ったもんじゃなかったろうな と・・・(苦笑))


彼女を見出した名指揮者セラフィンや 監督ヴィスコンティ  パゾリーニ
米女優で後にモナコ王妃となったグレース・ケリー 
カラヤン  ジャン・コクトー  そして海運王オナシス 等々
見応え有る と言っては失礼ですが、彼等の映像も とても魅力的でした。


見終わってから・・・

脈々と流れるギリシャ人の血
生涯に渡って母の愛を得られなかった?!
華やかな中の孤独感
そしていつでも愛を欲していた人・・・ という印象を受けました。

オナシスとの関係は・・・
オナシスの一目惚れから始まり、強引アタックに屈する形で、彼女が受け入れて・・・
やがて “恋” になっていったのですね。

映像からは、大歌手としての “奢り” などは感じられなかったです。
聴衆に、最高のモノを届けたい! という純粋な気持ちが伝わって参りました。

最後に一つ Wow と思ったことを!
ジュリアード音楽院での講義にて

「・・・こんな時は 獣のように歌うのよ!アタシの得意技よ」


マリア・カラス 20世紀最高の歌姫〈ディーヴァ〉
アリストテレス・オナシス
ジョヴァンニ・バッティスタ・メネギーニ 一ファンから夫になった、彼女のマネージャー
ルキーノ・ヴィスコンティ
ピエル・パオロ・バゾリーニ
グレイス・ケリー
ジャン・コクトー
ジャクリーン・ケネディ


監督 フィリップ・コーリー


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aosima0714

初めまして!
遊びに来ました!
良かったら私のブログに来てくださいね!
これから、ちょこちょこ遊びにきます!よろしくです<m(__)m>
by aosima0714 (2009-08-03 17:51) 

ナン

何故観に行ったか記憶にないのですが、「王女メディア」の迫力ある演技が今でも鮮明に覚えています。
その時マリア・カラスを知りました。、
by ナン (2009-08-03 21:24) 

Labyrinth

aosima0714 さん (^_^)ノ いらっしゃいませ♪
はじめまして! 宜しくお願い致します。
by Labyrinth (2009-08-04 01:40) 

Labyrinth

ナンさん (^_^)ノ こん!
OH! 彼女ご出演の映画をご覧になっていたとはっ
さすがナンさんですねぇ (^_-)b

これで興味が湧いたので私も機会が有れば拝見したいと思ってます。
いつもコメント ありがとうございます!
by Labyrinth (2009-08-04 01:44) 

Labyrinth

qoo2qoo さん (^_^)ノ
xml_xsl さん (^_^)ノ
abcd さん (^_^)ノ
あんれに さん (^_^)ノ
@ミック さん (^_^)ノ

皆さん いつも nice!を、どうもありがとうございます!
by Labyrinth (2009-08-04 01:46) 

Labyrinth

abika さん (^_^)ノ
ミラクルエース さん (^_^)ノ
nomi さん (^_^)ノ

皆さん いつもnice!を、どうもありがとうございます。

by Labyrinth (2009-08-05 01:06) 

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