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ビリー・ザ・キッド/21才の生涯 特別版(PAT GARRETT AND BILLY THE KID) 1973 [は行の映画]

ビリーザキッド21才の生涯.jpg ジェームズ・コバーン & ? ( ´艸`)

無法者でもなく、英雄でもなく ひたむきに生き、鮮血と硝煙の中に 青春を散らした--
男の名はビリー!

ジャンル 西部劇伝記
時間 108分

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バイオレンス・アクションの天才ペキンパーが、
ビリー・ザ・キッドを題材に“ロスト・ウエスト”の哀感を描く。
彼の作品群の中では地味な仕上がりの部類に入るが、
生き急いだ一人の若者の青春をあますところなく表現している。
ビリーの心情をよく理解していながら、
結局彼と対決せざるを得ない保安官パット・ギャレットを
J・コバーンが渋く渋く演じている。
なお本作には劇場公開版のほかに2つのバージョンが存在し、それぞれ
「特別版」(2005年/115分)
「ターナー・プレビュー・バージョン」(1988年/122分)
としてDVDなどに収録されている。                     (allcinema より)
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サム・ペキンバー & ジェームズ・コバーン に惹かれての鑑賞でございます。

これまで、ビリー・ザ・キッド のイメージとしては、私的には小柄で痩身というものでした。(汗)

本作の主演 クリス・クリストファーソンはやけに大柄ですし…!? 
顔も違うような気が…? (苦笑)
ましてや、21歳には見えませんし…。(爆)

とは言うものの・・・
彼なりの “線の太目な?ビリー・ザ・キッド像” を強く印象付けたのでは…! と思いまする。(汗)

パット・ギャレット は、そのままジェームズ・コバーンで “決まり” って感じでしたけれどっ (^_-)-☆

ところで…
内容は、超渋いものの、中にはお楽しみがいっぱい♪ という本作… ( ´艸`)
私めがレンタルしたのは ↑  の両方が見られる “2枚組” でしたので、もぉ~ 楽し過ぎです♪ w

音楽の担当が、ボブ・ディランで・・・ 
本編では、有名な曲『天国への扉(Knockin' on Heaven's Door)』が流れる…!! 

・・・のですが、私にはお初の曲なのでした。
(音楽に疎いとは言え… 何とも…  ポリポリです。)

大きな声では申せませぬが…  ボブ・ディランは苦手… と思い、公言もしてきましたが…?(爆)
今回… 詞の内容が面白いのと… シーンに合っていた事もあり…!? 自然に聴けてしまいましたっ w

そんな訳なのですが・・・(汗)
クリス・クリストファーソン、リタ・クーリッジ、ドニー・フリッツが歌手とは存じ上げず… !?
彼らの歌も聴いたことがない という為体の私でした。(¬、¬;

前置き、無駄に長過ぎですね。 スミマセン。

1909年 ニューメキシコ州 ラスクルーシス付近
馬車のパット・ギャレットは同乗の土地の借主に悪態をつく…!?
「俺の土地に羊を入れるな」
「サンタフェ法令? くそっ (Santa Fe Ring Law? Shit.)」etc
 
セピア色めいた画面の中・・・ ギャレットは狙い撃ちされ、倒れる…!

相前後して…
1881年 ニューメキシコ州 OLD FORT SUMNER
クリアなカラー映像のビリー・ザ・キッドが皆の前で射撃練習中・・・
後方からパット・ギャレットがライフル銃で、的となる鶏を撃ち抜く…!?

という、凝った!? (或いは、紛らわしい…? w) オープニングでしたけれど・・・
DVD特典の? “ギャラリー” の情報と致しましては、“劇場公開版”とは異なっているようです…!?
(因みに本作の “ディレクターズカット版” は存在しないそう…  時間が無さ過ぎで不可能だった…?)

DISK1 “2005年 Special Edition 115分” 「特別版」
“ペキンパー評論家による音声解説” 付きで、日本語吹替版も楽しめます。

パット・ギャレットの妻も出て来たりして…! 分かり易くなっていると思いますし…?
“日本語” を選択すると、途中で英語になる箇所が出て来て、カットされてたのが分かり、感慨深い…。

一方、
DISK2 “1988年 Turner Preview Version 122分” 「ターナー・プレビュー・バージョン」
これは試写用ということで、いろんな意味で不完全なのでしょうが、それでも有難い気が…♪ w
(“ディレクターズカット版” と “試写用” との違い等々 “音声解説” にて懇切丁寧に解説あり…!)

こちら、音声は英語のみですが・・・
特典映像には、サム・ペキンバーのアシスタントで、 元パートナーのインタビューとか
クリス・クリストファーソンとドニー・フリッツの対談 etc 興味深い話が聞けましたし…
更に、クリス・クリストファーソンの歌も聴けたりして、なかなか楽しめます。
ネタバレ的情報たっぷりで当時の内情を知ることが出来… お得感を感じましたね。w

二枚を観終わり・・・
尺は長いのに、カットされてしまったシーンがあったり…!?
短くても、情報量が多い気がしたり? …で、やはり両方観て満足感を得る って感じかな? と。(笑)

ストーリー的には・・・
ちょっと前には “無法者仲間” だったパット・ギャレットが “分別” を意識するようになり…?
捕らえる側に回って、“牛泥棒” を続ける ビリー・ザ・キッドを追い詰める… という単純な話…!?

パット・ギャレットとしては、
出来ればメキシコ辺りに逃げてくれ…! という気持ちが働くのか? w
ワザとらしく遠回り…  的な展開なのですがっ (笑) 
これがまた良かったり…!? (;^_^A 
(私にはどのシーンも無駄とは思えず… 楽しんでしまいました。)

ところでっ
ケティ・フラドと申しますと…
真昼の決闘(1952)」で、美人経営者ヘレン・ラミレス役で強烈な印象を受けた女優さんですが…。

しかし、今回は…
( ̄д ̄;ギョ とする程の衝撃がっ (失礼過ぎ…?w)
異国情緒を漂わすイイ女♪ と思っていたのに、太っちょの御かみさん風情に変身…!? ┗( ̄□ ̄;)┓ガーン
(初見の時には誰だかわかりませんでした… (汗))

ですがっ
旧知のパット・ギャレットに乞われて、捜索に参加した上に撃たれ…!? 
今まさに終焉を迎えようとしている夫を、ただ見守るばかりのベイカー夫人の涙には…
夫婦としての来し方までが滲み出ているようで…!?  
思わず貰い泣きの私でした。 (T_T)
(保安官の夫と共に戦ってきたのだな… と受け取れる “勇ましさ” がカッコ良かったです…!)

また・・・
始まって直ぐから “西部劇” ご常連のような俳優さんたちが、次々と倒れて行くのですが・・・ 
(それは保安官だったり、無法者だったり… でしたが、どこかで見た顔!? という面子…(微笑))

ベイカー夫人が涙するこのシーンに、哀しみを凝縮し…!?
往年の “西部劇” への惜別と追悼の意を込めたのかな? なんて…? (偉そうに? ニヤリ)

片や
パット・ギャレット夫人は、いかにもな?“貞淑な妻” 的 描かれ方でした…。(爆)

妻には手も触れず…!(¬、¬;
売春宿の娼婦たちに、超 “ご満悦顔” を披露するパット・ギャレットには苦笑するしかない…? (笑)
(サム・ペキンバー監督の分身が垣間見えるような気が致します… (ウ^_^ソ))

ラスト近くのシーケンスには、サム・ペキンバー自身がご出演…!
DVD両方を見比べると、監督の “意味深” な台詞がカットされていたり…? ?(・_・?) ハテ?
棺桶屋のウィルという初老?の男役でしたが、出てくれてありがとう♪  という感じでしたね。(汗)

クライマックスは、やはり “ビリーとマリア” のベッドイン・・・
ではなくて…!
その後の パット・ギャレットの “行動” でした。

事が済んだ(ビリーを仕留めた)直後・・・
“鏡” に写った自身を撃ち抜く時の、彼の苦い表情は何とも言いようがなく…!?
複雑な胸の内を一瞬にして吐露… といった感じでしたね。

・・・ジェームズ・コバーンは、どの場面でもイイ表情を見せてくれました。
(それは “元無法者” という含みがありますが… (笑))

何はともあれ・・・
マリア役、リタ・クーリッジの大胆演技にも吃驚しましたけれど・・・(汗)

突然登場の野生の七面鳥群にも驚きましたね~ (笑) 
七面鳥ねぇ…! (´0`)  ビリーがエイリアスと共に嬉々として追いかけるの図… 
長閑だなぁ なんて笑って見ていたらっ  いきなり・・・(¬、¬;  アレですもんねぇ。
 
また…!
思いがけずの幻想的な美しい情景に心奪われたりすることもありましたが・・・!?

総じて、
大掛かりな? “ドンパチ” があるでもなく…?
一人一人の “死” が淡々と描かれる… そんな感じでしたでしょうか。(汗)

ボブ・ディラン演ずるエイリアスといえば・・・
終始 ビリーの行動を “watching” という…? 付かず離れず的な?立ち位置でしたけれど
憧れのビリーに加担する感じで… ナイフをシュシュッ… という場面も…!w

“荒くれもの” の中にあって、優男の彼は子供に見えてしまう時もありましたが…? (爆)
不思議な役どころは、妙に魅力的に映り…!? いつしかご登場が楽しみになっておりました…!? w
(役名からして、意味深な感じが致しますので? 特殊な存在だったのかも…?) 

私めは… (違和感のある?)ビリー・ザ・キッドの生き様に注目! というよりはっ
パット・ギャレットの心情に心惹かれ…!? 見届けた! といった感じでしたね。

ジェームズ・コバーンに関して申しますと・・・
“シュタイナー曹長” は本作より4年も後なのに、あっちの方が何故か若々しく感じてしまいました…!?

パット・ギャレットの枯れた風格は、やはり “役作り” の賜物ってことなのかな…? なんて。( ´艸`)

ジェームズ・コバーン(パット・ギャレット)
クリス・クリストファーソン(ビリー・ザ・キッド)
ジェイソン・ロバーズ(ルー・ウォレス)
ジャック・イーラム(アラモサ・ビル)
リチャード・ジャッケル(キップ・マッキニー)
ケティ・フラド(ベイカー夫人)
ボブ・ディラン(エイリアス) alias  →  偽名 別名 通称
スリム・ピケンズ(コリン・ベイカー) 保安官
L・Q・ジョーンズ(ブラック・ハリス)
ハリー・ディーン・スタントン(ルーク)
R・G・アームストロング(ボブ・オリンジャー)
ルーク・アスキュー(イーノ)
ジョン・ベック(ジョン・W・ポー) 副保安官
マット・クラーク(J・W・ベル)
チャールズ・マーティン・スミス(チャーリー) ?
リタ・クーリッジ(マリア)
チル・ウィルス(レミュエル)
リチャード・ブライト(ホリー)
ジャック・ドッドソン(ホーランド) 
エミリオ・フェルナンデス(パコ)
ポール・フィックス(ピート)
ジョン・デイヴィス・チャンドラー John Chandler(NORRIS)
ルターニャ・アルダ(RUTHIE LEE)
ジーン・エヴァンス(MR.HORRELL)
ドニー・フリッツ(BEAVER)

CHARLES “CHARLIE” MARTIN SMITH(BOWDRE) (正?)
WALTER KELLEY(RUPERT) 売春宿の主人
AURORA CLAVELL(IDA GARRETT) ギャレット夫人
Barry Sullivan(チザム) 大牧場主(『劇場場』ではカットされ、出ていないそうです…)

音楽 ボブ・ディラン

監督 サム・ペキンバー

覚書 → 音声解説 司会 ニック・レッドマン
ペキンパー評論家 ガーナー・シモンズ デイヴィッド・ウェドル ポール・セイダー(編集)

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