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オール・アバウト・マイ・マザー(TODO SOBRE MI MADRE/ALL ABOUT MY MOTHER) 1998 [あ行の映画]

オール・アバウト・マイ・マザー_.jpg マリサ・パレデスに導かれて…?( ´艸`)

世界の映画賞を独占、世界の女たちが涙した、母から生まれた総ての人たちに贈る感動作。

ジャンル ドラマ
製作国 スペイン
時間  101分

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ヨーロッパの巨匠ペドロ・アルモドバル監督による感動ドラマ。
最愛の息子を事故で失ってしまった母親の、死を乗り越える魂の軌跡を描く。
99年度アカデミー賞、最優秀外国語映画賞受賞。

17年前に別れた夫に関して息子から問われた母マヌエラ。
長い間隠していた夫の秘密を話そうと覚悟を決めた矢先、彼女は息子を事故で失ってしまう。
息子が残した父への想いを伝えるため、マヌエラはかつて青春を過ごしたバルセロナへと旅立つ。
                                  (allcinema より) 
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マリサ・パレデスって誰?  って話ですけどっ (^_^ゝ
(チラシの顔の人です)

ところで…
ペドロ・アルモドバル監督の代表作の一つと言われる本作ですが・・・
賛否両論ありそうな…? 所や、“感動ドラマ” という所にも引っ掛かり…!?
これまで避けて通ってきた感が… 無きにしも非ず? ( ´艸`)

マリサ・パレデスは、「私が、生きる肌(2011)」で初めて知った女優さんですが・・・
お若い頃は “美女” で鳴らしたのでは? と思うと共に… 
何故か妙に気になり…? (;^_^A 追いかけてみることに致しました。
(迫力というのか?(笑) 凄味というのか? 只モノではない感があり…?気になりましたね… w)

・・・とは言え f^_^; 彼女は本作の主演女優ではございませぬ。

主役は、臓器移植コーディネーター兼 看護師? マヌエラ役のセシリア・ロスでした。
(初手からダメ出しもナンですが (爆) 指先を舐めながらの盛り付けは頂けなかったですねぇ キモ~イ)

ついでに? もっと気になった方がいまして…! ( ´艸`)
渋声で達者な “喋り” の… “性転換者” アグラード役のアントニア・サン・フアンなのですが・・・
これはどう見ても “そのまま” の人かな? …と思いきや、今 ↑ 本当の女優さんとわかり吃驚…!
世の中にはまだまだ “不思議” があるなぁ と、ヘンに納得の自分です。(笑)
(因みに、アグラード は “楽しませる” という意味だそう…!?)

オープニング・クレジットは、医療の現場…。
(医療機器の大写しにちょっと戸惑ったり致しました…?(汗))

30代の患者さんが亡くなり、看護師のマヌエラ(セシリア・ロス)は “国立移植協会” に連絡を入れる。

マドリードの自宅で、マヌエラは・・・
自慢の愛息エステバン(エロイ・アソリン)と二人暮らしだった。
食事をとりながらTVで古い映画を鑑賞したり…  と、親子の仲の良さがうかがえる…。
(観ていたのは「イヴの総て(1950)」で、タイトルが違うとか何とか? 二人で話しながら…!)

“若い頃アマチュア劇団に居たのよ” と言うマヌエラに
“芝居を書いてあげる” と言うエステバンは、文字通りの? 文学青年(自称 物書き)…!

“女優” 当時の写真を探してエステバンに見せるのだが、写真の半分は切り取られていた…!?
(欠けたもう片方に写る人物に思いを馳せるエステバン… 家で父親の話はタブーだった…?)

エステバンの誕生日には、彼が好きなカポーティの著書『カメレオンのための音楽』が贈られた。

誕生日には何がしたいの? と訊くと「セミナーを見学させて」と意外な事を言い出すエステバン。
「“臓器移植セミナー” でのママを見てみたい ママの本を書きたいから」…と言うのだった。

マヌエラは、セミナーでは患者の母親役として “女優” のような役割を担っていた。

夜には二人で、看板女優ウマ・ロッホ(マリサ・パレデス)の『欲望という名の電車』を見に出かけた。
(因みに、ウマは 烟 という意味があり、ウマ・ロッホは実際にヘビースモーカーでしたね。(笑))

芝居が跳ねてもエステバンは帰ろうとせず、彼女のサインを貰うため出待ちをすると言う…!

待っている間、昔自分が演じた役の話を語り出したマヌエラは・・・
その時の相手役を演じたのがエステバンの父親だったことを初めて口にする。
もっと話して…! というエステバンに、後でね と… マヌエラは観念したような表情に…!?

雨の中、暫く待っていると・・・
最後に出てきたのがウマ・ロッホと、脇役女優でウマのパートナー?というニナの二人だった。

“大女優” がタクシーで走り去ろうとした時、追いかけたエステバンは交通事故に遭ってしまう!?

さて・・・?

私的には、最近?鑑賞の仏映画「あさがくるまえに(2016)」の “臓器移植” が頭を過りました。

本作は、その18年程前の作品ですが、臓器の搬出・搬入シーン等… 同じように見えて吃驚…!
もちろん、そこがテーマではないので…? その後はさらりと描かれておりましたけれど。

閑話休題?   f^_^;

17~8年前…?
マヌエラがマドリードへ出てきた時にはお腹のエステバンと二人旅でしたが
今度は、同じ道を辿り、一人で思い出深いバルセロナへ…!

息子の存在さえ知らない “父親” を探して…! 洗い浚いぶちまける…!?
というより、エステバンが “父” に抱いた気持ちを伝えたい…! という思いでしょうか… f^_^; 

まずは “街娼” の溜まり場的な場所へタクシーで乗り付け、幸運にも旧友の?アグラードと遭遇…!?
そこから、心優しいシスター・ロサ(ペネロペ・クルス)との繋がりが出来て・・・
彼女の悩みを聞き入れる内に、母と娘のような特別な感情が芽生えるようになり・・・!?

・・・という流れに、ご都合主義的なものを感じないでもなかった? 私めでございますが (汗)
現実(というか、ストーリーは?)は、もっと複雑怪奇…!?  ( ̄ο ̄;
そして、面白い♪  

久々のバルセロナでも、マヌエラは “生活者” として力強く、たくましく暮らし始める…!
(この辺りの仔細には触れませぬが、“不思議映画” の範疇に入る資格アリな展開でございます…?)

終盤には…
目的の “エステバンの父親” に会うことが出来… 
“会いたかった” という息子の気持ちも伝えることが出来ました。

が~
う~むむむ (¬、¬; そこには、何とも複雑な裏事情が…!?
本作では特にネタ晴らしは好ましくない と思われますので、謎は謎のままに致しますけれど…。(ニヤリ)

ともかく…
不思議な感覚の人物が次々と現れて、退屈しない と言ってはナンですが…? w
“ペドロ・アルモドバル world” に益々ハマってしまう… 感が否めませんでしたね…? ( ´艸`)
ん? そんなのは私だけ…? (笑) 

でもないですね? これで、栄えある賞も沢山頂いたということですから…!(微笑)

ちょいと引っ掛かるな という “難点” は様々な “女性力” が カバーして余りある…!?  感じ? w
個性派ぞろいの魅力的なキャストが自然体で?演じることで、妙に納得な私なのでした…? ポリポリ。

主役のマヌエラも、大女優のウマも、シスター・ロサの母も、それぞれ素敵でしたけれどっ
やはり、ピカイチは “清楚で可憐” の見本のようなペネロペ・クルスの美しさですね♪

あの頃の、土臭さを残したような?彼女の “煌めき” は貴重です♪ (^_-)-☆
(しっかし、そんなシスター・ロサが未婚の母になっちゃうなんてねぇ… (汗))

そう言えば、ペドロ・アルモドバル監督作品には付き物の? エロティックなシーンは無く…?
“街娼” の溜り場… クルマが輪を描くようにゆっくり流しながら “品定め” をするシーンくらい?

主に、意味深な?台詞などでの “エロ表現” で、笑わせて頂きました。w

タイトルに偽りなし! の “マザー” 映画 ということでしたね…。
(しかし、感動も涙もナシ… みたいな…?(爆) とても面白く拝見し、好みでもありましたが… w)

また、音楽も佳くて惹かれました♪
切ない系と言うのか? 男性の歌う挿入歌もグッときましたね~ f^_^;

そして、最後に…
どうでもいいような話ですけれど…? (汗)
DVD特典の監督のインタビューが結構長めで、興味深く拝聴致しましたが・・・
流暢な英語を話されるので、その方がインパクトがあり…!?  内容を失念しちゃったり…?(笑)

ラストの文字列を記しておきたいと思います。(取り敢えず伏字に?)
 ↓
『ベティ・デイビス ジーナ・ローランズ ロミー・シュナイダー
 女優を演じた女優たち
 すべての演じる女優たち
 女になりたい男たち
 母になりたい人々
 そして 私の母に捧げる』
 ↑

キャプチャー(参考までに)
1.オープニング
2.『イヴの総て』
3.誕生祝い
4.『欲望という名の電車』
5.サインをもらうまで
6.「残念だが・・・」
7.アグラード
8.シスター・ロサ
9.ロサの母親
10.ウマ・ロッホ
11.ニナ
12.「妊娠してるの」
13.新しい仕事
14.マヌエラの物語
15.検査
16.2週間後
17.女優の誕生
18.HIV陽性
19.告白
20.「戻ってほしいの」
21.小切手とサイン
22.マリオ
23.「芝居は中止いたします」
24.ロサの父親
25.マヌエラの約束
26.ロラ
27.父と息子
28.2年後
29.エンド・クレジット

セシリア・ロス(マヌエラ) 看護師 女優?
マリサ・パレデス(ウマ・ロッホ) 大女優
ペネロペ・クルス(シスター・ロサ) ロサ・サンス 未婚の母!?
アントニア・サン・フアン(アグラード) ? マヌエラの友人
ロサ・マリア・サルダ(ロサの母) 贋作画家!?
エロイ・アソリン(エステバン) マヌエラの息子
犬(サピック) ロサの実家で飼っている大型犬 認知症の “父の散歩” に付いて歩く賢い子でした。

なんと驚いたことに…!
“日本語字幕版” “翻訳 松浦美奈” の文字がっ (^_-)-☆

監督・脚本 ペドロ・アルモドバル

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