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メゾン ある娼館の記憶(L'APOLLONIDE (SOUVENIRS DE LA MAISON CLOSE)) 2011 [ま行の映画]

メゾン ある娼館の記憶.jpg アデル・エネルが高級娼婦に…!? ( ´艸`)

ジャンル ドラマ/エロティック
製作国 フランス
時間  125分

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20世紀初頭のパリで高級娼館 “アポロニド” を舞台に繰り広げられる娼婦たちの
優美にして過酷な日常を、娼婦それぞれの苦悩や孤独に焦点を当てつつ
切なくも官能的に描いた群像ドラマ。
2011年のセザール賞で7部門にノミネートされるなど高い評価を受けた。
監督は本作で2度目のカンヌ国際映画祭コンペティション部門選出を果たした
ベルトラン・ボネロ。                 (allcinema より)             
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これは「燃ゆる女の肖像(2019)」その他の作品で心惹かれたアデル・エネルのお導きでの鑑賞…
なのでしたが、不思議な事に…?  
あっ 知ってる女優さんいっぱい出てる…!? ん? ?(・_・?) ハテ? 人違いかな?

ってことで、見終わって調べてみましたら・・・
よく似ていても、やはり全く違う… 女優さんでした。(大汗)
因みに… ちょいとシャープなレベッカ・ホールや? 太りぎみなイザベル・ユペールだったり…!?
(≧m≦)ぷっ  (相変わらずの盆暗ぶりです w)

その… イザベル・ユペールを彷彿とさせるノエミ・ルヴォフスキーは娼館 “アポロニド” の女主人役…
これまで、気付かずに観ていた作品も結構ありましたが・・・ f^_^;
監督や脚本も手掛ける…!? ベテラン女優さんでした。
私的には「マリー・アントワネットに別れをつげて(2012)」のマダム・カンパン役が印象深い…? w

ところでっ
娼館のお話なので予想はしていたものの…? 初っ端から “女だらけ” の “おっ××攻撃”…!?(爆) 
不覚にも圧倒されてしまいましたっ (¬、¬;  トホホ

そして、更に・・・
“切なくも官能的” に加えて…? 思いがけずの… “ミステリアス” な描き方に…!?
グイグイと惹き込まれていくような危うさを感じ…? しばし戸惑いました…。(苦笑)

いや~ ともかく巧い見せ方に、してやられちゃいましたね。  f^_^;
絶妙な “繰り返し” を意図的に入れ込み強調する感じ? でしょうか? (詳細は後程…! w)

冒頭は… コツコツコツと靴音が響く…!? 高級娼館の薄暗く細長い廊下・・・
久方振りらしき?客が、マドレーヌ(美形だが個性的?)に導かれて部屋へ…。

「ここは変わらない…」
と言う… その若い?客は左手指に革製のサックを付けていた…!?

彼は小箱を取り出すと、机に…!

マドレーヌは・・・
「プロポーズ?」「プロポーズの宝石?」
と、中身のエメラルドを確かめながら尋ねるが、男は応えない…。

(前後に、微妙な変化を持たせたりしながら…? 繰り返し映し出されるところがミソでしたね… (汗))

その後マドレーヌは、“夢の話” を語り出す・・・

「あなたの目は一瞬残酷に光って… そして元に戻ったわ 普段のあなたに…
 あたしを見下ろし あなたは昇りつめていった
 吐き出された精液は私の中を駆け上って この体を満たし 目からあふれ出たの
 白くトロリとした涙が頬を流れ… 私の真っ赤な唇を伝っていったわ
 ぬぐいたくなかった 私はひたすら泣いた」

男が「いつも夢を覚えてる?」  マドレーヌは「ノン」と。 

タイトルコール

1899年11月 19世紀の黄昏の時代

パリの高級娼館 “アポロニド” では着飾った娼婦たちが集まった所で・・・
女主人のマリー・フランスが話の種に…? 娼婦志望の少女からの売り込みの手紙を読み上げる。
(手紙の主は、十代のポーリーン… 後に許可されて娼婦デビューするや、たちまち大人気に…!)

・・・やってきた客たちは、この館で思い思いの楽しみに耽る。

応接間で娼婦たち相手にゲームに興じるものが居たり…?
ある老人は、シャンパンの酔いで? 背もたれに寄り掛り、すでに夢心地に…!?

・・・突然、マドレーヌの部屋から 大絶叫…!? ( ̄ο ̄;; ギョ

(馴染み客のジャック(?) が彼女の手首を縛った上で、口角にナイフを…!?  ギェー (>_<))

1900年3月 20世紀の曙の時代

面接にやって来たポーリーンが・・・
「自立して自由になるため」を「自分で稼ぎたくて」に言い換えたところで…

マダムは・・・
「(結婚願望などという) 幻想は捨ててね…  娼婦をめとる男は稀よ… 」ときっぱり。

・・・客が出入りする場所と、娼婦たちが生活する場所の “違い” がさりげなく映し出される。

傷物(“笑う女”)となってしまったマドレーヌは、裏方の汚れ仕事をするようになる。

一番人気のレア(アデル・エネル)は、希望されれば “人形” 振りでの接客を…!
(無表情で客に身を任せるも、目には謎の光が…!?  ( ̄ο ̄;)

時には娼館の皆が総出で…!?  水辺でのピクニックに興じることもあった…。

・・・定期的に医者が呼ばれ… 仲間の娼婦たちが遠巻きにする中…  “身体検査” がっ!?

新人ながら?様々な経験をしたポーリーンは、早々と見切りをつけて? 静かに去って行く。

ある時・・・
“好き者(客)” の発案で…? (¬、¬;
“笑う女” マドレーヌを囲む特異なパーティーが開かれる。
(客には貴婦人風の女性たちも居て…  道化役の?小人も交え、皆で異様な空気を醸し出す…!?)

梅毒と診断されたジュリーは、徐々に弱って行き…  やがて亡くなってしまう。
(馴染みのマエストロ モーリスからは、お見舞いが出来ないと “言い訳” の手紙が届く…?)

ベテラン(?)娼婦のクロチルドは、出番も減り…? 昼間から麻薬に溺れるようになる…。

さて・・・?

いよいよ斜陽となり・・・
「娼館はすべて風前の灯火… 悲しいですが…」
と、マダム マリー・フランスが店仕舞を決意致します。

ということで、お名残りの “仮面舞踏会” をゴージャスに開催することに…!
(馴染みの客たちが様々な仮面を付けて押し掛け…! 往年の賑わいを見せます)

その “仮面舞踏会” で、優しい仮面を付けたマドレーヌは壁際に張り付いていましたが
ロマンスグレーの男性が興味を示すと、彼女も同意…!
二階に上がって愛の行為に及びます。

すると、仮面の下で、くぐもった様なマドレーヌの喘ぎ声が…!?  ( ̄ο ̄;
次に… upとなった彼女の眼からは、白い涙が滴り落ちる…! 

因みに…?
新人のポーリーンに、“娼婦の心得” として皆が色々と教え込むシーンがあり・・・
その中で… “とにかく客をイカせて… 自分はイッたフリを…!”
というのがありました。(微笑)

これが、あの謎めいた “夢の話” の答えなんだな と思うと、何だか切なくなってしまいました… (汗)
(すべて承知の?この男性に見受けされるのかも…? なんて “希望的観測” は深読みし過ぎってもん? w)

終盤・・・
仮面舞踏会でマダム マリー・フランスがいみじくも語った言葉…
「愛は道端で買う時代になったのです」

その通りの情景が映し出され・・・!? 
(客のクルマから降りて、こちらに歩いて来た若い街娼… ん? クロチルド?と見紛う私… (苦笑))

何だか埃っぽい様な空気で幕となりました。

ベルトラン・ボネロ監督作で、もう一つ気になっているのが「サンローラン(2014)」
これを機会に、見てみようかな と思っておりまする。

おっと…!
最後に、どーでもいいような話で恐縮ですが… (^_^ゝ
私めは、アデル・エネルの独特な “歩き方” が大好きです♪
少々男っぽい様な? 身体の動きが特徴的だと思うのですが…? ( ´艸`)
本作でも、そんな歩き方をして cute♪ なところを披露する瞬間がありました。w

アフシア・エルジ(サミラ) アルジェリア出身? 娼館が閉じる時にルイ?に “見受け” される
セリーヌ・サレット(クロチルド) 娼婦として12年 大台も間近? 麻薬中毒に…!?
ジャスミン・トリンカ(ジュリー) 客のモーリスが “カカ(う〇ち)” と呼ぶ? 検査で梅毒と…
アデル・エネル(レア) 若さと美しさで一番の売れっ妓 人形振り
アリス・バルノール(マドレーヌ) 以前の通り名は “ジュイブ(ユダヤ娘)”  口を切られる!?
イリアーナ・ザベート(ポーリーン) “意識” 高めな?新入りの娼婦 十代
ノエミ・ルヴォフスキー(マリー・フランス) 娼館のマダム → 太めなイザベル・ユペール?w

監督・脚本・製作・音楽 ベルトラン・ボネロ (今風の音楽には少々違和感も…?(汗))

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