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大人は判ってくれない(LES QUATRE CENTS COUPS/ THE 400 BLOWS) 1959 [あ行の映画]

大人はわかってくれない.jpg フランソワ・トリュフォー “ドワネルもの” 1作目 ( ´艸`)

ジャンル ドラマ
製作国 フランス
時間  97分
映倫 PG12

LES QUATRE CENTS COUPS → 四百回の打撃

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フランソワ・トリュフォーの長編第一作。
アントワーヌ・ドワネルはパリの下町に住む13歳の少年。
学校ではいつもいたずらばかりして先生に目をつけられている。
共稼ぎの両親は、夫婦仲が余りよくなく何かと口論ばかりしていた。
そんなある日、遊ぶ金に困った彼は父の会社のタイプライターを盗んで質に入れようとしたが、
すぐにバレてしまい、両親は彼を少年鑑別所に入れてしまう……。

トリュフォーが27歳の時に撮ったこの作品は、その斬新さと特有の解放感、
そして自由な活気に満ち溢れ、当時の映画人に驚嘆と喜びをもって迎えられた。
本作は、ゴダールの「勝手にしやがれ」と同時期に公開され、今では完全に定着した、
いわゆる“ヌーヴェル・ヴァーグ”の時代を切り開いた記念碑的作品である。(allcinema より)
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またしても “白いパンフレット” からの情報で、恐縮なのですが… (^_^ゝ
「これはわたしの自伝ではない」「自伝的な面も部分的にはあるが…」と仰るフランソワ・トリュフォー
しかし、内容はすべて真実に基づいている! そうです。

さて、オープニング・クレジットに流れるテーマ曲を聴いて、「ラ・ラ・ランド」を思い出した私…
どことなく似ているメロディだな と思ってしまったのですけれど…? まぁそんな事もあるかも?w

エッフェル塔を巡りながらの街の画が素晴らしい♪  モノクロームの “神秘” !? ( ´艸`)
(当時の街並みを見られることは貴重と思います…!)

“亡きアンドレ・バザンの思い出に”
(アンドレ・バザンは、若年ながらトリュフォーの父親的?存在の人物… と、白いパンフレットに…!)

冒頭は、テスト中の教室…
悪ガキは、先生の目を盗んで…! セクシーな女性の画を回し始める。
それがアントワーヌ・ドワネル(ジャン=ピエール・レオ)に回って来た時、余裕の彼は悪戯書きを…!?
すると、たちまち教師の目に留まり…! 「罰として立ってろ!」ということになる…。

下校時には、母親が迎えにくる子も居たが…
アントワーヌと親友のルネ(パトリック・オーフェー)は、二人で連れ立って帰るのだった。

アントワーヌは、帰宅してもひとりぼっちだったが、手慣れたもの…!? f^_^;
時間が来ると、家族三人分の食器をテーブルに並べて夕食の準備を…!

やがて母親が帰宅すると、「小麦粉は?」とか「スリッパ取って来て」とか矢継ぎ早に命令!?
(メモ書きを失くしたというアントワーヌは、早々に買い物に…!)

アントワーヌと “父” は義理の関係だったが、仲は良好…?  時にはお小遣いを奮発してくれたりする。
そんな “父” は妻に弱みがあるのか…? 何故かいつも下手に出る…!? (母親は美人… 惚れた弱みか? w)

母親は、都合が悪くなると? アントワーヌに 「早く寝なさい」と言うくせに・・・
「火を消して! ゴミ捨てて!」と、すかさず、いつもの用事を言い付けるのだった。
アントワーヌは口答えせずに、さっさと片付ける…!

翌朝、「寝過ごした!?」と母親から起こされたアントワーヌ・・・
急ぎ足で登校する途中で、親友のルネと合流し、彼の誘惑で!? おさぼりをすることに…!

なけなしのお小遣いを使い…! 遊技場で “新体験” をしたりしながら、一日を過ごした。
(しかし、アントワーヌは偶然… 街中で母親が知らない男とキスしているのを見ていた… ( ̄ο ̄;)

“父” が帰宅すると… 「今日は男二人だけの夕食だ」と言い、母親が遅くなることを承知していた…? 

ところが、夜中に母親が帰って来ると、たちまち激しい言い争いになる…!

「父親がいなくてもいいのか!?」に「いつもそれ! 恩着せがましい!」と母親のいらついた声…
最後には「子どもを施設にでも入れなさいよ!」
(眠りを覚まされたアントワーヌは、両親の “会話” をさびしい気持ちで聴くことに…!?)

或る時…
ズル休みの事を先生から問い詰められて、つい「母が死にました」と言ってしまうアントワーヌ。

ウソはたちまちバレて、学校に両親が呼び出されるような事態になる…!?

“もう家にはいられない” と家出を決意したアントワーヌは・・・
親友のルネの計らいで…? “一夜の宿” を確保してもらう…!

ルネの言う “叔父の印刷工場” という格好の場所に隠れたのは良かったのだが・・・
“夜勤” が入り!? アントワーヌは慌てて逃げ出す始末だった…!?

クリスマスも近いという寒空の下、一人で明け方までパリの街を彷徨うアントワーヌ…。

それでも学校にはちゃんと登校…。 
英語の授業を受けていると、今度は母親が一人でお迎えに…!?  ( ̄ο ̄;

“家出” がショックだったのか? 母親(クレール・モーリエ)は、とても “大甘” になっていた。
アントワーヌを風呂に入れてみたり、自分の子供の頃の打ち明け話をしてみたり…!?

また、真剣な面持ちで…?
「大学まで行かなくちゃダメ」と言い、フランス語は大事! “読み書き” は大事!ということで…
「“作文” で5番以内だったら、ご褒美に1000フランあげる! パパに内緒でね」と。

翌日から、またアントワーヌの変わらぬ? 日常が始まるのだが…?

さて・・・?

ラストは…
少年鑑別所の運動場の金網塀の破れ目をスルリとすり抜けたアントワーヌの “脱走” シーンとなります。
パリ育ちのアントワーヌは、観たことの無い “海” を目指して、ひた走ります。

やがて海に辿り着き・・・
波に足を濡らしながら歩き続けるアントワーヌは、ふと立ち止まりカメラ目線に…!?
(その表情の是非…? ( ´艸`))

★ロベール・ラシュネー(助監督 親友ルネのモデルとなった人物)の解説★(DVD特典)

☆トリュフォーはエッフェル塔のミニュアの収集家だ そう…。
☆トリュフォーと出会ったのは13歳の頃、トリュフォーより2歳上だが小学校で同じクラスに編入!?
☆“アンドレ・バザン” の存在に嫉妬した覚えがある と。トリュフォーをとられたように感じたそう…。
☆フランソワ・トリュフォーの性格は控えめな方なので、級友に悪態を付くようなことはなく…?
 映画のアントワーヌの性格は、演じ手のジャン=ピエール・レオに近づけている!? そうで…
 主人公は普遍的なものにしたい というトリュフォーの考えがあったのでは…? と。
☆フランソワ・トリュフォーの父(義父)の職業は建築技師?
☆母親は雑誌社勤め… 「リリュストラシオン誌(イリュストラシオン L'Illustration)」で、秘書を…。
 会ったことがあるが、とても美人だった…!
☆両親の趣味は登山で、週末になると二人で出掛けていた… 息子のフランソワは、ほったらかし!?
 そんなときの彼はよくウチに泊まりに来ていた…
☆ローターという遠心力の働くアトラクションでは、トリュフォー、フィリップ・ド・ブロカが同乗!?
☆彷徨うアントワーヌに 「犬を探して!」と頼む ジャンヌ・モロー と ジャン=クロード・ブリアリ
☆ラストに映る “海” はオンフルールの隣のヴィレールの海だそうで・・・
 オンフルールと言えば、トリュフォーが脳内出血で倒れた所…! と、感慨深げに…。

白いパンフレットに出て来る “情報” の答え合わせをしているような気分になりました。( ´艸`)
Wikipedia 『大人は判ってくれない』にはもっと興味深いことが載っているかも…? (笑)

SCENE SELECTION(参考までに)
1.オープニング
2.落ちこぼれドワネル
3.家族生活
4.学校をさぼって
5.嘘
6.“実は母が・・・”
7.自由を我等に
8.Where is the father?
9.体育の授業
10.バルザックを崇めて
11.パリはわれらのもの
12.親友ルネ
13.操業ゼロ
14.人形芝居
15.タイプライター
16.家出と窃盗
17.生き抜くすべ
18.女医との対話
19.父の名
20.アントワーヌの家出

ジャン=ピエール・レオ(アントワーヌ・ドワネル) official website Program には14歳と…
クレール・モーリエ(ジルベルト) 母
アルベール・レミー(ジュリアン) 父
パトリック・オーフェー(ルネ・ビジェー) 親友
ジャン=クロード・ブリアリ
ギイ・ドゥコンブル
ジョルジュ・フラマン

音楽 ジャン・コンスタンタン

監督・脚本・製作 フランソワ・トリュフォー

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